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【紫の兜が凛々しい!】ウツボグサの魅力に迫る

山野草

皆さんは、初夏の野道を彩る、紫色の花「ウツボグサ」をご存知ですか?

名前を聞いてもピンとこない方も、写真を見れば「あ!見たことある」となるかもしれません。


ウツボグサ(靫草)は、古くから日本の自然の中で親しまれている植物です。

その美しい紫色の花とユニークな形状で、多くの人々を魅了し続けています。

高さは30cmほどで、紫色の唇形の花を穂状に咲かせます。

その姿は、まるで武士が腰に下げる「靫(うつぼ)」に似ていることから、この名前がつきました。

古くから愛されてきたウツボグサには、実は意外な秘密も…? 今回は、そんなウツボグサの魅力に迫ります。

何処かの王国の長老の様な風格です。

ウツボグサの基本情報

ウツボグサ(靫草)
シソ科、ウツボグサ属

里の方は草刈りされるので小さいですが、山の方は結構高く伸びています。

日当たりのよい山地に居る、身近な植物です。

平地では見かけませんが、山里に行くと道端でもみられます。

花期は夏(6 – 8月)

私の取った写真は、6月が多いです。

花は、穂の下から上へと順に咲きます。

一度に満開にはならないのですね!

上から見ると、丸く咲いています。

【由来は武士の装備!?】ウツボグサの名前の秘密

ウツボグサという名前は、花穂の形が、武士が矢を入れて背中に背負った道具である「靫(うつぼ)」に似ていることに由来します。

「靫」は、矢を携帯するための筒状の道具で、主に武士が使用していました。

ウツボグサの花穂は、この「靫」に形が似ていることから、その名前が付けられたと考えられています。

実際にウツボグサの写真と「靫」を比べてみると、その形がよく似ていることが分かります。

先が尖っていて、どことなく力強い印象を受けるのも共通点と言えるでしょう。

魚のウツボとは、関係ありません。

ですが、古くから人々の目に留まっていたことが分かります。

昔から日本に居た草で、北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国に分布します。

「松傘草」「虚無僧草」の別名もあります。

【いつ咲くの?】ウツボグサが見られる季節

ウツボグサは、主に6月から8月にかけて、可愛らしい紫色の花を咲かせます。

初夏から開花時期を迎え、これから夏本番という時に枯れてしまうのが特徴です。

開花時期には、茎の先端に穂状の花序を出し、唇形をした小さな花をたくさん咲かせます。

花の色は、鮮やかな紫色が一般的ですが、中には白色の花を咲かせるものもあるようです。

ウツボグサの花は、淡い紅紫色または白色で、小さな唇形の花を穂状に咲かせます。

その姿は、まるで妖精のようにも見えます。

その可憐な姿は、野原に彩りを添え、私たちの心を和ませてくれます。

花は、優しい色合いで、周囲の緑に映え、その美しさは、遠くからでも目を引きます。

ウツボグサの花は、その小ささゆえに、見過ごされがちですが、よく見ると、その美しさに気づかされます。

【花だけじゃない!】ウツボグサの見分け方

ウツボグサは、花だけでなく、葉にも特徴があります。

葉は対生しており、細長い楕円形で、縁にはギザギザが見られます。

また、葉の表面には細かい毛が生えており、触るとザラザラとした感触があります。

花が咲いていない時期でも、これらの特徴を覚えておけば、ウツボグサを見つけることができるでしょう。

特に、葉のギザギザとザラザラとした感触は、他の植物と見分ける上で重要なポイントになります。

【万葉集にも登場!?】ウツボグサと日本の文化

ウツボグサは、古くから日本で親しまれてきた植物であり、ウツボグサを詠んだ歌がいくつか存在します。

「なつかしき 春の形見か うつぼ草 夏の花かや 紫にして」与謝野晶子


「切り拓き 明るき林 靭草」 石昌子

これらの歌では、ウツボグサの可憐な姿や、その花が咲く風景が美しく描写されています。

この歌からは、当時の人々が、道端に咲くウツボグサを見て、愛する人を想っていた様子がうかがえます。

ウツボグサの花言葉

花言葉は「協調性」「優しく癒す」です。

「協調性」は、花穂の並びからでしょう。

見た目からも、優しさが感じられます。


花言葉は、その花の姿や、古くからの言い伝え、人々の思いなどが複雑に絡み合って生まれたものです。

まとめ:ウツボグサの魅力を発見しよう!

今回は、ウツボグサについて、ご紹介しました。

道端で見かけることも多いウツボグサ。

今度見かけた際は、ぜひその可愛らしい花や、ユニークな名前の由来に思いを馳せてみて下さい。

そして、もしウツボグサを見かける機会があれば、ぜひ観察してみてはいかがでしょうか?

新しい発見があるかもしれません。

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