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幽玄な美しさ!幻の花、ウバユリを見つけに出かけよう

山野草

夏の終わり、静寂に包まれた森の中で、ひっそりと咲く薄緑色の花。

それが、ウバユリです。

その姿は、真っ直ぐ立ち、凛としたたたずまいに、出会った衝撃は感動ものです。

古来より、人々の心を魅了してきたウバユリは、多くの文学作品にも登場し、その神秘的な存在は、古今東西問わず人々の想像力を掻き立ててきました。

しかし、近年では、環境変化や乱獲により、その姿を見かける機会は減り、今では貴重な花となってしまいました。

かつては、山野にたくさん咲いていたウバユリですが、今ではその姿を見つけるのは容易ではありません。

まるで、幻のように姿を消したウバユリを探し求める旅は、自然の神秘に触れる貴重な体験となるでしょう。

ウバユリ(姥百合)の基本情報

ユリ科ウバユリ属(ユリ属ではなく ウバユリ属)

本州(宮城、石川以西)、四国、九州

山麓や谷間の草地や林内などの日陰にまばらな集団をつくる

中部地方以北・樺太・千島には大型の変種オオウバユリが分布する。

牧野富太郎博士は、それまでユリと同じ属であるとされていたウバユリを、その特徴をよく観察し、
ユリとは違う属であると発表しました。(趣味の園芸 牧野の植物と出会う)

草丈1m

薄い緑色の花が、筒状に咲きます。

花が咲く頃には、葉が枯れてしまうので

「歯(葉)のない姥」

に例えての名付けられたとさる。

ヤマユリなどと違い

・歯の形

ヤマユリなどは、笹のような細長い形
ウバユリは、ハート形

葉脈の違いもあります。

ウバユリの花は、四方を向いて咲きます。

茎を真っ直ぐに伸ばす、凛としたたたずまい。

これは、種を飛ばすことを重視した生き方。

ユリ属は、球根と種で増えます。

ウバユリは、花が終わると球根は枯れてしまうので、多くの種を
飛ばさなくてはなりません。

風で種をより遠くへ飛ばす知恵です。

「ウバユリ」の花言葉

「威厳」

これは、実際に出会うと感じます。

1mほどの草丈は、他の雑草より群を抜いて大きいです。

真っ直ぐに立ち、他のユリ属たちのように 曲がったり、斜めったりしていません。

ぐにゃぐにゃもしません。

直立不動です。

見ているこちらも、背筋を正す思いです。

「無垢」「純潔」は、同じユリ科のユリ属のイメージからでしょう。

ですが、私のイメージからしても、牧野富太郎博士がおっしゃる通り、別の花の感じがします。

「威厳」というのが、しっくりくる花です。

年老いた女性、とのイメージは微塵も感じられません。

葉っぱは枯れてきているので、葉(歯)が無い!のが由縁で間違いないでしょう。

ウバユリ:森の妖精が奏でる、静寂の美しさ

ウバユリは、ユリ科の多年草で、山地の林縁なのど日陰に居ます。

8月上旬~中旬にかけて、薄緑色の大きな花を咲かせます。

花は、長さ10cmほどで、6枚の花弁を持ち、下向きに咲きます。

花弁の先端は、やや反り返っており、その姿は、まるでレースをまとった妖精のようにも見えます。

かといって、他のユリ属の花のように 大きくは開きません。

控え目な咲き方が 渋いです。

花が終わった後には、黒い実をつけます。

実は、直径約1cmで、球形をしています。熟すと、中から黒い種子がこぼれ落ちます。

ウバユリは、その美しい姿だけでなく、古くから人々に親しまれてきた歴史も持ち合わせています。

古今東西問わず、多くの文学作品に登場し、その神秘的な存在は、人々の想像力を掻き立ててきました。

ハートリーフ・リリー(heartlear lily)

葉の形はユリ属の葉とは大きく異なり、ハート型をしています。

それも、フキのように大きく目立ちます。
この形から、英名は“Heartleaf lily(ハートリーフ・リリー)”と呼ばれています。

こちらのネーミングの方が、雰囲気にマッチしていて好きです。

花の咲く前、春の暖かくなってきた頃から ピカピカの光沢のあるおおきな葉が出てきます。

ほかの草の葉より、圧倒的に大きいので直ぐに分かります。

オオウバユリ(大姥百合)とウバユリ(姥百合)の違いは?

花が10以上はオオウバユリ

背も高く、2mほどありました。

小さいのがウバユリ。っといっても、1m以上は有るので、結構おおきいです。

あまり明確な区別が分りませんが、ウバユリと区別しない!意見もあるようです。

オオウバユリ(大姥百合)、ウバユリ(姥百合)の共通点

ユリ科・ウバユリ属

以前はユリ属だったようですが、花はユリに似ているが、葉っぱが心臓形であることから。

学名Cardiocrinum(ギリシャ語でcardia:心臓、crinum:ユリ)として別属とされた。

葉脈も網目状であり、平行脈となるユリの仲間とは一線を画している。

確かに、鉄砲百合や高砂百合などのユリ属の葉っぱとは、明らかに違いますね。

山野の湿った林内に生える多年草。

花は緑白色で、横向きに咲く。

オオウバユリ(大姥百合)の特徴

北海道、本州(中部地方以北)日本海側を中心に広く分布しています。

ウバユリの変種で、花が10~20個もつき(ウバユリは数個)、背丈が高く1.5m~2mを超えるものもある。

別名はエゾウバユリ、ウンバイロ。

ウバユリは葉の先端が尖っているが、オオウバユリは丸い。

4. ウバユリを守る:未来への願いを込めて

近年、ウバユリは、環境変化や乱獲により、その数を減らし、今では貴重な花となっています。

私たちは、ウバユリのような貴重な植物を守るために、できることをしていく必要があります。

例えば、ウバユリが咲く場所を保護したり、ウバユリの花をむやみに採取しないように心がけたりすることが大切です。

花後は、球根は枯れてしまうので、種を飛ばすことが重要です。

実をつけ、種を飛ばすまで 見守ってください。

また、ウバユリについて、多くの人に知ってもらうことで、ウバユリを守る意識を高めることも重要です。

つぶれた筒状で、全開には開かない。

真っ直ぐに立っていて、凛とした印象を受けます

一生のうちに一回だけ花を咲かせる、「一回繁殖型植物」

あまり書かれていませんが、「一回繁殖型植物」なのです。

一生のうちに一回だけ花を咲かせると枯死する植物なのです。

葉は、年を経て個体の成長が進むとともに増えていきます。

5枚程度になると、翌年、開花しますが、色んな条件によって、必ず毎年葉が増えるとは考えづらく

開花までには、およそ10年かかると言われています。

下積み生活が長いのに、一回さいたら終わり!とは、果敢ないです。

ウバユリの実

この中に、薄く軽い種が沢山入っています。

巨大な「ヒマラヤウバユリ」が咲く所

草丈が3m以上にも達する巨大なユリが有ることを知りました。

まだ、実際には見たことがありませんが、情報を共有させて頂きます。

巨大なユリ、「ヒマラヤウバユリ」

六甲高山植物園で栽培されています。

園のアドバイザー森和男氏によると

1度開花すると、その球根からは開花しなくなりるので、色んなご苦労があるようです。

「種子から開花まで8年かかり成長が遅いので、日本で栽培しているところはあまりなく、珍し
い。」とのことです。

六甲高山植物園 https://www.rokkosan.com/hana/

TEL:078-891-1247/FAX:078-891-0137
住所:〒657-0101 神戸市灘区六甲山町北六甲4512-150
◆営業概要
【開園期間】開園中~11月24日(日)

【開園時間】10:00~17:00(16:30受付終了)
【 入 園 料 】大人(中学生以上)900円/小人(4歳~小学生)450円
【駐車場】1,000円(8月10日(土)~15日(木):2,000円)

茎の下の方に、大きなハート形の葉が残っています。

MTBと比べてても、断然大きいです。

これだけ大きな花が付いていれば、結構な重量だと思いますが、揺れたり、ブレたりしません!

2024/8/14 遠ヶ根林道にて

まとめ

ウバユリは、山奥でひっそりと立っています。

林道沿いなどは、草刈がされていますが、ウバユリは刈らずに残されています。

さすが!林業のプロフェッショナル。

植物の知識も持ち合わせています。

木だけではなく、森全体を育てているのでしょう。

植物だけでなく、そこに暮らす動物たちにも配慮し。

花の咲いて居る期間は短く、ベストのタイミングで見られるかは?運しだいですが

もし、見かけたら、その美しさに見とれて、よく観察してみて下さい。

写真に収めてみて下さい。

そして、その写真とともに、ウバユリについて、あなたの周りの人に教えてあげてください。
ウバユリを守るため、私たち一人ひとりができることをしていくことが大切です。

もし、ウバユリに出会えたなら、私にも教えて下さい。

この辺り(岐阜県白川町)のシカは黒くてぽっちゃり型ですが、臆病者なので

驚かさないよう、静かに立ち去ります。

道路の真ん中で鉢合わせすると、その場で固まって動かないので、熊鈴を鳴らし

予め逃げてもらうのが良いと思います。

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