記事内にプロモーションが含まれています

サルスベリ:100日咲き続ける?!驚きの花の魅力に迫る

樹に咲く花

真夏の青空の下、燃えるように鮮やかな花を咲かせる木を見たことはありませんか?

それは、もしかしたら「サルスベリ」かもしれません。

その名の通り、まるで百日間も咲き続けるかのような長い期間、私たちを楽しませてくれる花木です。

ツルツルとした木肌も特徴的で、木登り上手なサルでさえも滑ってしまうことから、「サルスベリ」と名付けられたという説もあります。

今回は、そんな「百日紅」とも呼ばれる、サルスベリの知られざる魅力に迫ります。

華やかな見た目だけでなく、その名前の由来や、開花時期、花言葉など、意外と知らない一面もあるかもしれません。

この記事を読めば、きっとあなたもサルスベリに魅了されることでしょう。

サルスベリってどんな花? 開花時期や種類をご紹介!

サルスベリは、7月から10月にかけて、ピンク、白、紫、赤などの華やかな花を咲かせます。

開花期間が長く、百日咲き続けるように見えることから、「百日紅」という別名も持っています。

学名:Lagerstroemia indica
和名:百日紅(ひゃくじつこう)

ミソハギ科 / サルスベリ属

原産地は中国南部で、日本には江戸時代以前に渡来したと言われています。

公園や街路樹、庭木など、さまざまな場所で見かけることができますので、みなさんも一度は見たことがある花だと思います。

サルスベリには、大きく分けて、大きく育つ高木性のものと、小さくまとまる矮性種があります。

矮性種は、鉢植えでも楽しむことができ、近年人気が高まっています。

サルスベリの魅力は開花時期だけじゃない! 独特な樹皮の特徴とは?

サルスベリは、その花だけでなく、樹皮も特徴的です。

ツルツルとした光沢のある木肌で、触るとひんやりと冷たい感触があります。

これは、サルスベリが成長する過程で、古い樹皮が剥がれ落ち、新しい樹皮が現れるためです。

この滑らかな樹皮のため、木登り上手なサルでさえも滑ってしまうことから、「サルスベリ」と名付けられたという説があります。

実際には、サルは滑ることなく登ることができるようですが、その名前の由来からも、古くから人々に親しまれてきた花木であることが伺えます。

こんな感じのお洒落な模様になっています。

これは、愛知県小牧市の公園に有る木です。

冬なので、葉はなく 幹が観察しやすいです。

よく似た幹の模様の木に「プラタナス」(スズカケノキ)があります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

プラタナスの木の幹は、皮が剥がれ落ちることで緑色や白色、灰色といった異なる色が混ざり合い、お洒落模様の外観を呈します。

この独特な模様は、特に都市部の街路樹としても利用されることが多く、視覚的にも興味深い特徴となっています。

リョウブという木も、樹皮が縦に剥がれ落ち、滑らかな感触と美しい模様を生み出します。

山でよく見る木ですが、公園でも見かけることはあります。

この木も、プラタナスとはまた違った模様を見せてくれるので、ぜひ観察してみてください。

自然の造形美には、いつも驚かされますね。

「百日紅」だけじゃない! サルスベリにまつわる様々な呼び名

サルスベリは、「百日紅」以外にも、いくつかの呼び名があります。

その一つが、「猿滑」という漢字表記です。

これは、前述したサルが滑るという樹皮の特徴からきています。

また、「紫薇」という呼び名もあります。「しび」と読む。

これは、中国名で、唐代の詩人、白居易がこの木を愛し、詩に詠んだことから、広く知られるようになりました。

このように、サルスベリは、さまざまな呼び名を持つことからも、古くから人々に愛されてきた花木であることがわかります。

・怕痒樹(はくようじゅ)

枝をこすると、葉や花が笑うような動きをするといわれたことからの名。「俳句季語辞典」より

・擽木(くすぐりのき)

木肌をこすると枝葉ともに揺れ動くところから、サルスベリが喜んでいるような様から

でも、一般的には「百日紅」と書いてサルスベリと読む!?ことが多いです。

愛らしい花姿に秘められた想いとは? サルスベリの花言葉

サルスベリの花言葉は、「雄弁」「愛嬌」「あなたを信じる」などです。

これらの花言葉は、サルスベリの花が、次々と咲き続ける様子や、華やかでありながらも、どこか可愛らしい雰囲気を持つことからきていると言われています。

サルスベリの花は、ブーケやフラワーアレンジメントなどにもよく用いられ、贈り物としても人気があります。

もっとサルスベリを楽しもう! おすすめの鑑賞スポット

サルスベリは、全国各地の公園や植物園などで楽しむことができます。

・『長良川百日紅街道』

岐阜県道94号岐阜美濃線、長良川堤防沿いにあるサルスベリ並木です。

・清流サルスベリ街道

岐阜県道・三重県道23号北方多度線、墨俣一夜城(大垣市墨俣歴史資料館)から南へ行く堤防道路沿い

・遠ヶ根サルスベリ街道

岐阜県道70号白川福岡線

川沿いの静かな場所です。あまり知られていな場所ですが、美しい並木道です。

募金箱のような物が有るので、寸志を入れておきました。

・田畑の百日紅(たばたのさるすべり)

 岐阜県関市上之保 田畑集落内

 関市指定天然記念物(1986年9月25日指定)

津保川の橋のたもとに立つ巨木。

近年、津保川が大暴れをした際にダメージをうけたのか?7月に訪れた時は咲いていませんでした。

2024/8/18 たくさん咲いていました。

サルスベリの花色バリエーションとその美学

紫色の花の木もあります。


サルスベリの花は多様な色を持ち、そのカラフルなバリエーションが見る者の目を引きます。

一般的には赤やピンクが有名ですが、白やパープルといった色も存在し、それぞれが独自の美しさを放っています。

この色の多様性は、サルスベリがさまざまな場所で育まれ、観賞用として長く親しまれてきたことを示しています。

色が変化する瞬間や、日光の具合によって変わるその色彩の微細な表現力は、見る人に感動を与え続けます。

こうした多彩な色が持つ美しい世界を理解し、サルスベリを見る楽しさを倍増させましょう。

自然が生み出す色の魅力を感じることで、日常の視界に彩りを加える手助けになります。


まとめ(コールトゥアクション)

募金箱のような物が有るので、寸志を入れておきました。

真夏の太陽がジリジリと照りつける季節。

色とりどりの花々が咲き乱れる一方で、暑さに萎れてしまう花も多い中、

凛と咲く姿が美しい「サルスベリ」。

その名の通り、百日もの間、私たちの目を楽しませてくれるという、

驚異的な生命力を持つ花です。

燃えるような真夏の太陽の下でも、

その鮮やかな彩りを失うことなく咲き続け、

秋の気配が漂い始める頃まで、

私たちに夏の終わりを告げるかのように咲き続けます。

まるで、百日もの間、休むことなく燃え続ける炎のように。

一体どれほどのエネルギーを秘めているのか?

その驚異的な生命力に、畏敬の念すら覚えます。

タイトルとURLをコピーしました