運動不足解消にサイクリングしたいけど、街中はちょっと…
そんなあなたに朗報です!都会の喧騒を離れ、自然豊かな山道を駆け巡る山岳サイクリングは、心身ともにリフレッシュできる最高のアクティビティです。
林道を駆け抜ける間に美しいお花を楽しむことができ、自然との一体感を感じることができます。
先日、私も山岳サイクリングに行ってきました。
目的は、壮大な独立峰の御嶽山が観られる展望台「御嶽山展望地」という、あまり知られていない隠れ家的な場所へ到達すること。
急な坂道に息を切らしながらも、美しい景色と、そこに咲く可憐な草花たちに励まされ、ペダルを漕ぎ進めました。
そして、ついに到着した目的地!
息を呑むような絶景!とは、残念ながらなりませんでした。
御嶽山の頂上に雲がかかってしまい、天候がいまいちでしたが、雨に降られることなく辿り着けたことは幸いです。
ススキが秋の気配を感じさせる、心地良い景色に癒されました。
苦労して登ってきた甲斐があった!
と思える感動的なものでした。
今回は、そんな忘れられない山岳サイクリングをレポートします!
通称:ジイソブ
なかなか出会うことの出来ないお花です。
蔓性で、ほかの植物に絡まっています。
こんな珍しい草花に出会えるのも、山岳サイクリングの楽しみのひとつです。
詳しくまとめてみました。
【初心者必見!】山岳サイクリングの魅力とは?
山岳サイクリングは、体力向上、絶景、達成感など、多くの魅力が詰まったアクティビティです。
日常生活では味わえない、急勾配の坂道を登り切った達成感は格別です。
また、山頂からのパノラマビューや、道中に現れる可憐な高山植物など、視覚的な楽しみも豊富です。さらに、全身運動であるサイクリングは、体力向上やダイエットにも効果が期待できるかも?
実際、健康診断で体重が前年より6kgも減った為、
なんかしました?
と、逆に病気を心配される程の変化で驚きました。
私も今回のサイクリングを通して、美しい景色に癒されながら、心身ともにリフレッシュすることができました。
日頃の運動不足も解消され、一石二鳥です!
初心者でも、事前準備と無理のない計画を立てれば、安全に楽しむことができます。
ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)
詳しくは、こちらにまとめました。
今回のサイクリングコースをご紹介!
初心者にもおすすめの、「御嶽山展望地」へのサイクリングコースを紹介します。
「御嶽山展望地」のサイクリングコースは、勾配はキツ目ですが、距離も短めなので、初心者でも安心して挑戦できます。
また、途中に休憩所や展望台が設置されているのも嬉しいポイントです。
キツイ場所は、降りて自転車を押して歩くことで、小さな草花も発見しやすくなります。
今回は、黒川東白川トンネルの北側出口よりスタートし、五介の滝を経由して、林道加茂東線を目指す、往復約6.7kmのコースを走破しました。
所要時間は、お花のや風景の写真を撮り、休憩を含めて約1時間でした。
獲得標高は218mなので、少し登る程度です。
「御嶽山展望地」からは、来た道を下りますので、道迷いもなく安全に帰れます。
登った道で帰るのは、山登りでも道の状態を行きに確認しているので、安全な方法です。
山岳では、崩落や倒木など予期せぬ出来事にも遭遇します。
自転車での下りはスピードが出るので、登りで状況を確認出来ていることは安心できます。
五介の滝→無反峠へ南下し、黒川東白川トンネルの上を通過します。
五介の滝。この下です。
車が数台停めれる広い駐車場があります。
駐車場からの下りる階段。
道路から見ると、こんな感じ。
紅葉に時期も、いいのでしょうね。
下から見ると、迫力があります。
トンネルの南出口側へ下山し、黒川東白川トンネル内を通って帰還するルートは長いので、体力も倍以上必要で、補給食も重要になり、一気に上級者コースになりますので、体力、時間に余裕のある時に挑戦してみてください。
真ん中の縦線?が黒川東白川トンネルです。真っ直ぐで長いです!
トンネルの特徴
- トンネル内部は外気温と比べて涼しく、夏場は約23°Cの温度を保っています。
- 内部は若干の勾配がありますが、南側出口からだと北へは若干登り傾斜ですが、気になる程ではなく、軽快なスピードで走れます。
- トンネル中央に待避所が有るので、休憩するのもよいでしょう。
北出口側
キンミズヒキ(金水引) バラ科キンミズヒキ属
小さく細かい花ですが、ビタミンカラーで元気をもらえます。
目指すは山頂!?ではなく、途中の拓けた展望地
「御嶽山展望地」は、山頂ではありません。
林道の途中の拓けた場所で、下には白川の集落が見えます。
まわりには何もありません!
雄大な景色が広がっているだけです。
車で行くには道幅が狭く、すれ違いは困難な道路です。
落石も多く、パンクの危険もあるので、車で行くのはお勧めできません。
地元の軽トラの方には、たまに出会います。
無反峠
こちらに下るルートは長いので、初心者のうちは来た道で帰るのが安全だと思います。
お弁当を食べるのには最高の場所です。
当然ですが、道中に自販機などは無いので 全て背負って走ります。
「御嶽山展望地」から先へ行く道は、舗装されてはいますが、人通りがない為 荒れています。
草も道路まではみ出してきています。
マルフジバカマに斜面一面が覆われている所もあり、スズメバチが集まってきています。
野生動物との遭遇する恐れもあり、危険だと感じました。
この時期は、ゲンノショウコの白花と赤花が咲いています。
赤と白が両方見られる所は、珍しいと思います。
時期によって見られる草花は異なるので、事前にチェックしておきましょう。
ゲンノショウコ赤
ゲンノショウコ白
サイクリング必須アイテム&服装チェックリスト
安全で快適なサイクリングを楽しむために、必要なアイテムと服装を紹介いたします。
山岳サイクリングでは、急な天候の変化や、転倒のリスクに備え、適切な装備が必要です。
必須アイテムとしては、ヘルメット、グローブ、ライト、ドリンク、補給食、携帯電話、お金などがあります。
パンクすることも想定されるので、替えチューブ1本と、百均でも入手できるパンク修理セット(パッチ、ペーパーヤスリ、ゴムノリ)、工具として6角レンチのセット、タイヤレバー、空気入れ。
空気入れは、自転車に小型の物も付けていますが、操作性が悪いので、パナレーサーの物も背負っています。体力が消耗していると辛い作業なので、小型のガスボンベも携帯しています。(一瞬で空気が入りますが、逆に少しだけ入れたい時は携帯ポンプが便利)
カッパは急な雷雨に襲われることがあるので、上下必須です。
防寒にも重要な役割を果たします。
特に、下りは冷えますので、体温を奪われないよう注意が必要です。
服装は、動きやすく通気性の良い服装がおすすめです。
サイクルジャージやサイクルパンツがあると、より快適に走行できます。
長距離だとお尻が痛くなってしまうので、登山ズボンの下にレーサーパンツを履きます。
サイクルジャージは、半そでだと枝に引っ掛かったり、転倒した時に怪我を防止するためにも、アームカバーは付けます。
刺の有る枝などに突っかかり負傷することが多いのが、山岳サイクリングでの注意点です。
水で濡れた路面や、砂利の多いところ、人通りが少ないために道路にコケがはえたりして、滑って転倒するリスクが高いので、注意してください。
転倒をこらえようとし、足を挫く恐れもあるので、私はハイカットの登山靴で足首をきつく固定して走ります。
写真をとる時に、草むらへ入るので、虫などにやられない対策でもあります。
とはいえ、持ち物は必要最低限に抑え、軽量化を心がけましょう。
あまりザックが思いと、漕ぐときに振られ疲労の原因につながります。
熊鈴も鳴らしながら行きましょう。野生の猿や鹿、イノシシが逃げてくれます。
マメ科の蔓植物、ヤブマメの花ですね。
山岳自転車おすすめ
いつもはMTBで行くことが多いのですが、今回は、舗装された林道なのでグラベルロードで行きました。
フレーム、フォークがカーボンで軽いのですが、タイヤが一般のロードバイクに比べ太く重いです。
タイヤの細いロードバイクでは、段差などでもパンクしやすいので不向きです。
路面が濡れていても滑りにくい、ブロックパターンで、エアボリュームのあるタイヤがパンクしにくいです。
MTBよりはタイヤのブロックも低く細かいので、転がり抵抗は少なく軽く進むので、ヒルクライム(山登り)には最適です。
水たまりで、背中が泥が跳ねるのを防ぐ、リヤフェンダーを付けています。
もともとはフロントシングルでしたが、激坂ようにフロントチェーンリングを小さい物に換えました。
平地では、足が回りきってしまう為、アウターも小さ目の楕円リングを付けました。
今回は、登りも下りもインナーだけしか使用しないので、左シフトは使いません。
左シフトは頻繁に使わないので、手動でチェーンを掛け変えていましたが、フロント側のチェーン落ちが酷いので、フロントディレーラーを装着しました。
それにより、左のシフトレバーだけ交換し、変速できるように改造しました。
SRAM製のシフトレバーは、ブレーキレバーの内側にある小さいレバーで、シフト時に大きく手を動かさなくても良い点が気に入っています。
フロントをダブル使用に変えると、シングル用のリヤディレーラーでは変速出来なくなります。
なので、リヤディレーラーもダブル使用のロードバイク用に交換しました。
山岳サイクリングは、激坂でも漕ぎ上がれるように、リヤスプロケットは凄く大きい物が装着されています。
グラベル用バイクは、元から大きいリヤスプロケットが付いているので、そのまま使用しています。
ですが、一般のフロントダブル使用のロードバイクは、平地がメインの為、小さいリヤスプロケットにしか対応していません。
なので、大きいギヤとリヤディレーラーが当たらないように、かさ上げする必要があります。
写真の、リヤディレーラーとディレーラーハンガーとの間に噛ませてある赤いパーツが、後から追加した社外パーツです。
あと、賛否評論ありますが、私の場合はビッグプーリーに換えたほうが、リヤの変速が安定しました。
ただ、最低地上高が下がるので、草に絡まれやすくなるのが難点です。
ブレーキはディスクブレーキが非常に安全でお勧めです。
油圧使用だと、初心者にはメンテが大変なので、ワイヤー引きで十分です。
現地でのトラブルにも、対応しやすいと感じます。
こちらも、ブレーキ位置が低くなるので、草に絡まれますが、雨でリムが濡れても利きが悪くなる問題は発生しないので安心です。
キノコも出てきて、秋らしくなってきました。
かじられてる?
まとめ:あなたも絶景サイクリングで最高の思い出を!
今回の記事では、山岳サイクリングの魅力や、おすすめコース、必要なアイテムなどを紹介しました。
街と違い、車に怯える必要はなく、のんびり走れるのが魅力です。
ただ、トラブルが起こっても助は期待できないので、自力で帰還する為の体力や、装備は準備する必要があるので、街中のポタリングよりは敷居が高いと感じます。
でも、林の中は真夏の日差しを和らげてくれ、鳥のさえずりや、珍しい草花を見ながら、絶景の地に到達する喜びは格別です。
帰りは、漕ぐことなく惰性で帰れるので、安全に全集中して下るのみです。
無理をせず、自分だけのサイクリングプランを立ててみて下さい。
美しい景色と爽快な風を感じながら、忘れられない思い出を作りましょう!