可憐で美しい、小さくも個性的な花「キッコウハグマ」の魅力
秋の森を歩いていると、足元にひっそりと咲く小さな花を見つけたとします。
よく見ると、その花はまるで菊の紋章のような、幾何学的な模様を描いています。
それは、キッコウハグマという、小さくも個性的な魅力を持つ植物かもしれません。
都会ではなかなかお目にかかれないキッコウハグマ。
山でも、観られる山は限られます。
また、直径5mmと、非常に小さいので、見つけるのが困難です。
今回は、そんな可憐な花が咲く山を探索しました。
知られざる生態にも迫ります。
キッコウハグマに会える山
岐阜県土岐市
「逆さ紅葉」で一世を風靡した「曽木公園」の近くの山です。
曽良山(鶴岡山・西山)
曽木公園Pに駐車して、歩いて向かいます。
アプリの不具合?(多分、私のスマホのシステムリソース不足でしょう)で、スタート地点が途中~ですが、曽木公園からピストンです。
曽木公園の中を通って行きましょう。
大イチョウは、まだまだ、色づき始めです。
曽木公園を抜けて、中馬街道を徒歩で進みます。
登山口、到着。
ここから、登山開始です。
花弁が、べろ~んと垂れてないので、ヤマジノホトトギス
山へ入ります。
マムシグサの実は、上の方から色付いてきます。
ここから登りです。
真ん中に手すりが出てきます。通り易い方を通ります。
アキチョウジ。
キノコも大きいです。手のひら大。
開けた場所に出ます。
缶コーヒーと大きさを比較してみました。
よ~く見ると、たくさん咲いていました。
つぼみも有ります。
3つの花がかたまって、1つの花を形成しています。
沢が有るので、ぬかるんでいます。
葉っぱの模様が美しいのは、斑入りのフモトスミレでしょうか。
湿気の多い沢沿いには、アケボノソウが咲き始めています。
通常は5裂、4裂も多いです。
暗い林を抜けます。
急とのヶ所には手すりが設置されています。階段もあり助かります。
林道へでます。
キッコウハグマが観られるのは、ここまででしょう。
ついでなので、山頂へも行ってみましょう。
分岐にでます。
山頂まではは、尾根道。
分岐。
もう一息。
山頂到着。
御嶽の展望台。
沢が横切っているので、足場が悪いので要注意。
林道まで帰還。
曽木公園まで帰還。
SOGI
基本情報
キッコウハグマ(亀甲白熊)
- 分類:キク科モミジハグマ属
- 別名:特になし
花の特徴
キッコウハグマの花は、直径5mmほどと非常に小さく、白や薄紫色をしています。
花弁は深く裂けており、まるで星形のよう。
花びらの付け根部分がほんのりピンク色に染まっているものもあり、その姿は可憐の一言に尽きます。そして最大の特徴は、花が3つずつ集まって咲くこと。
この3つの花が作る模様が、まるで「亀の甲羅」のように見えることから、「亀甲白熊」と名付けられました。
葉の特徴
キッコウハグマの葉は、地面近くに放射状に広がります。
その形は、名前の由来にもなっている「モミジ」のような形をしています。
しかし、モミジの葉とは異なり、深い緑色で光沢があるのが特徴です。
秋になると、紅葉することもあります。
実の特徴
花が終わると、タンポポのような綿毛を持った種子をつけます。
風に乗って遠くまで運ばれ、新たな場所で芽吹きます。
開花時期
9月から10月にかけて、可憐な花を咲かせます。
開放花を見る機会は少ないため、見つけるのが難しいこともあります。
分布
日本では、北海道から九州にかけて広く分布しています。
環境
キッコウハグマは、湿り気のある明るい場所を好みます。
そのため、落葉林や渓流沿いの林などで見かけることが多いでしょう。
キッコウハグマに秘められた花言葉
キッコウハグマの花言葉は、「清楚」「素朴」「女性らしさ」です。
小さく控えめながらも、個性的な花を咲かせる姿が、これらの花言葉に込められたイメージと重なります。
その美しさや特徴を反映しており、特に女性らしさを象徴するものとして評価されています。
「亀甲模様」の由来とは? 名前の秘密に迫る
キッコウハグマ、と聞いて、その名前からどんな植物を想像するでしょうか?
「亀甲」とは、亀の甲羅のこと。そして「白熊」は、ヤクマの白い毛で作った飾りのことを指します。しかし、キッコウハグマは、亀にもヤクマにも似ていません。
では、なぜこのような名前が付けられたのでしょうか?
それは、キッコウハグマの花の咲き方に秘密があります。
キッコウハグマの花は、3つずつ集まって咲きます。この3つの花が作る模様が、まるで「亀の甲羅」のように見えることから、「亀甲白熊」と名付けられました。
小さな花をよく観察すると、その模様に気づくことができます。
自然の造形美に、改めて驚かされますね。
キッコウハグマが見られる場所! 落葉林の探し方
キッコウハグマは、湿り気のある明るい場所を好みます。
そのため、落葉林や渓流沿いの林などで見かけることが多いでしょう。
落葉林とは、秋になると葉を落とす樹木が多い林のこと。
ブナ、ミズナラ、カエデなどの木々で構成されています。
これらの木々は、秋になると美しく紅葉することで知られています。
落葉林の中は、落ち葉によってふかふかの土壌が作られます。
また、日差しが遮られるため、夏でも涼しく過ごしやすい環境です。
キッコウハグマは、このような環境を好んで自生しています。
秋の訪れを告げる、小さくも美しい花
熊と名前に付きますが、凄く小さい花です!
キッコウハグマは、9月から10月にかけて、可憐な花を咲かせます。
秋の始まりとともに、ひっそりと花を咲かせ始めます。
他の花々が少なくなる季節に、ひっそりと咲く姿は、健気さを感じさせます。
小さくも美しいキッコウハグマの花は、秋の深まりを感じさせてくれます。
まとめ:コールトゥアクション
秋の森に出かける際は、ぜひ足元に注意して、キッコウハグマを探してみてください。
小さくも個性的な、その美しい姿にきっと心を奪われることでしょう。
そして、自然の造形美に、改めて感動を覚えるはずです。