超マイナーな車で、普段 街中ですれ違うことのない車、Audi S1に乗っています。
情報が少ないので、備忘録としてまとめておきます。
あくまで、私の車両での経験なので、みなさんの車両状態とは異なることもありますが
参考になれば幸いです。
エンジンをかけても、ナビが起動しない!
三連休なので、山奥に「山岳サイクリング」に来ました。
途中で食料を調達したスーパーにて、突然の出来事。
Audi S1では、よく起こる症状です。
旅先などで遠くへ来ている時に、突然ナビが使えなくなったら焦りますよね。
走行距離30000Kmを超えた時あたりから、この症状が出るようになり、色々調べて、自分なりに
ある結論に辿り着きました。
ので、今回も慌てずいつも通り、サクっと対処したいと思います。
結論
大丈夫。自分で対処して帰還できます。
ナビ本体の故障であればお手上げですが、この車の場合、他の原因で よくブラックアウトします。
この原因なら、簡単な対処でナビが復活できます。
1年に3~4回は起こる年中行事の一環です。
焦らずに、1つずつチェックしていきましょう。
現象を確認
画面がブラックアウトした時、ナビ自体が起動していません。
ですので、ナビの操作部分は、ランプが何一つ点灯していません。
その下にある、エアコン関連とか、車の制御系などの表示は、ランプが点灯し、機能しています。
ナビ(MMIシステム)に電源が来ていません。
ナビが起動しないと、当然、オーディオ系も使えないので一切!音は出ません。
一番困るのは、ナビと連動しているETCが使えないことです!
遠方へ来ていて、高速道路を利用したい時には、死活問題です。
原因と解決方法
原因は、ヒューズの接触不良です。
特に湿気の多い日本、野外保管している関係でしょうか。
ヒューズの端子表面が黒ずんできています。
酷い時は、白い粉を吹いて腐食しています。
このヒューズを、マイナスドライバーなどで削りとり、端子の金属面がピカピカしてくるまで削ります。
ナビ関係のヒューズは2個あります。
7.5Aと、5Aです。
7.5Aのヒューズは、端子中央が結構掘れてしまっています。
これも、削ってなだらかにしておきます。
5Anoヒューズは割と綺麗ですが、金属表面に黒い皮膜が出来ているようで、これを綺麗に削ります。
修理手順
ヒューズBOXの位置は、運転席側のドアの内側です。
エンジンは切って作業してください。
私は、出先でのトラブルに対処し易いように、プラスチックのカバー類は常に外してあります。
雨が掛かる所なので、ビールで覆っています。
私の場合、ブースト計の配管が有るので、外しっぱなしですが、ヒューズBOXのフタだけは有った方が雨対策にはよいでしょう。
ヒューズを外し削る
ヒューズは、右の列の下2つです。
黄丸の7.5Aと、5Aを、一つずつ外し磨いてください。
ヒューズを外すときに、少し火花が出るかも知れないのでご注意ください。
専用の工具でなくても、ラジオペンチで抜けますので、常備しておいてください。
もしくは、最寄りのホームセンターや100均で購入してください。
ラジオペンチは金属ですので、他のヒューズと接触しないよう慎重に作業してください。
車載工具にプラスチック製のヒューズ抜き工具が有った覚えもあります。
金属工具だと、ショートする危険もあるので、プラスチック製の工具が安全です。
が、旅先で緊急を要する時の非常手段として、お伝えします。
考察
ヒューズの端子表面をピカピカに磨いたあと、表面の酸化防止の意味も兼ねて、接点復活材を塗布したこともありましたが、特にメリットは感じられなかったので、今はそのままヒューズを装着しています。
それにしても、ナビのヒューズは頻繁に磨きますが、その他のヒューズは一度も触ったことがありません。
不思議なことです。
ナビ復活!ブラックアウトからの生還
ヒューズ2個の端子を磨き、元に戻したらエンジンを掛けます。
ヒューズに向きは無いので、逆さまに差してしまっても問題ありません。
MMIとの表示が立ち上がってくればOK。ナビ復活です。
今までのデーターは保持していますので、初期化されることはなく、いままで通り使えます。
ナビの起動に少し時間が掛かりますが、画面が表示されればOKです。
時計の時間もリセットされることなく、復活します。
ナビの操作パネルにも、赤いランプが点灯していれば、ナビに電源が供給されています。
音も出るはずです。
これで、音楽をききながら、ETCで高速道路で帰還できます。
Audi ナビ画面ブラックアウト:その他、考えられる原因
アウディのナビゲーションシステム(MMI)のブラックアウトは、さまざまな原因によって引き起こされるので、今回みたいに簡単にはいかない事も考えられます。
以下に、2021年8月から2024年2月までの間に報告された主な原因と解決策をまとめます。
- TVチューナーの故障: 一部のアウディ車両では、ナビ画面が突然ブラックアウトすることがあります。この場合、原因としてTVチューナーの故障が挙げられます。具体的には、リアゲート内にあるTVチューナーを交換することで問題が解決した事例がありますみんから参照。
- ハーネスの断線: 画面が映らないが音声は出る場合、ハーネスの断線が原因であることがあります。ハーネスを点検し、必要に応じて修理することで画面が復旧した事例も報告されていますTECH+さん参照。
- ヒューズの切れ: MMIシステムにはモニター専用のヒューズがあり、これが切れると画面が映らなくなることがあります。ヒューズを確認し、交換することで問題が解決したケースもありますグーネットピット参照。
- MMI本体の故障: ブラックアウト状態で音声も出ない場合は、MMI本体自体の故障が考えられます。この場合、高額な修理費用がかかる可能性がありますTECH+さん参照 carview参照。
- リセット操作: 一時的な不具合の場合、MMIシステムをリセットすることで復旧することがあります。特定のボタンを同時に押すことでリセットできる方法もありますcarview参照。
まとめ
ナビの画面がブラックアウトする問題は、さまざまな要因が考えられます。
上記の情報を基に、みなさんの車両の症状に合った対策を検討することが重要です。
また、専門家による診断や修理を受けることも推奨されます。
今回は、自分でも出来る点検方をご紹介しました。
あくまで、旅先での応急処置なので、後日、専門家による診断をお勧めします。
私も、ディーラーへ持ち込み調査して頂きました。
ナビシステムのバージョンアップも行って頂きました。
専用の診断機だと、エラー履歴も見れるので、原因の特定に役立ちます。
また、エラー履歴が溜まっていても不具合を起こすそうなので、専門家にリセットしてもらう必要があると感じます。
「最後のMT車」Audi S1を楽しんでいきましょう。