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ピンクのふりふりが可愛いお花

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イワウチワ 山野草

「春の使者」と呼ばれる花

イワウチワ(岩団扇、学名:Shortia uniflora

イワウメ科、イワウチワ属の多年草。

この花が咲くと、野山に春が来たと感じることから「春の使者」と呼ばれます。

「適応力」という花言葉がつけられたのは、日陰でもしっかりと花を咲かせることから。

名前からも想像できるように、急峻な岩場に それも 日の当たらない暗い北側斜面にも

力強く咲いています。

見た目は、ピンクのふりふりが可愛いお嬢様的な見た目ですが、この力強さ!

上の写真は、北側斜面の完璧に咲く姿です。

なぜ、こんな厳しい場所に咲くのでしょうか?

土ではなく、完全に岩です。

その岩の割れ目に入り込んで咲いています。

でも、必死感は無く 優雅に咲いています。

尾根沿いは、風が強く 大きな花のイワウチワには少し辛そうに思いましたが、

この北側の岩陰は、風は吹かないので快適なのかもしれません。

強く咲き誇る姿が好きで、毎春この山を訪れます。

このように、全開に開くところも、イワカガミと違う特徴です。

恵那市 前山にて

イワウチワの特徴

イワウチワは日本の割と標高の高い山で見られる多年草です。

ピンク色の花弁は直径約3cmと割と大きく目立ちます。

先が5つに裂けており、まるでフリルのようで可愛い見た目をしています。

葉は光沢があり、丸みを帯びていて「うちわ」みたいで可愛いです。

花の中を よ~く見ると、アリさんが活動しています。

まだ肌寒い時期で、花粉を運ぶにのは このような小さい虫たちで、飛ぶ虫は まだ少ない感じです。

いい気な花を、1つだけ咲かせるのも イワウチワの特徴です。

葉っぱも可愛い!

花びらは5枚ではなく、1つの花が5つに深く切れ込んでいます。

散るときは、花の根本からズルっと!落ちますが、長い中心軸に引っ掛かり ぶら下がる形になります。

イワウチワが咲き終わる頃、イワカガミが咲き始めます。

イワカガミの特徴

イワカガミ(岩鏡)
イワウメ科イワカガミ属の常緑の多年草

イワウチワと同じく、急峻な場所が好きなようですが、岩場じゃなくても 登山道沿いにも

沢山咲いています。

イワカガミの葉は厚みがあり、光沢のある常緑の葉を持つのが特徴です。

ハート形に近く、縁に三角状の鋸歯(ぎょし)があります。

イワカガミはピンク色の鐘形の花を咲かせ、花弁は縁が細かく切れ込んでいます。

イワウチワより花は小さいですが、たくさんかたまって咲くのが特徴的です。

株じたいも かたまって咲いています。

恵那市 三森山にて

イワカガミ、イワウチワの見られる山

日本二百名山や関西百名山、、鈴鹿セブンマウンテンに選定されている御在所岳も有名です。

イワガカミは、比較的近所の里山でも見られます。

岐阜県の各務原アルプスでも見られます。

犬山の尾張富士でも見られますが、春先の早い時期に咲きます。

今回の場所は、岐阜県恵那市の三森山。イワカガミで有名な山です。

登山道の両脇がイワカガミのお花畑になり、登山が楽しいです。

イワウチワは、観られる場所が少なく思います。

写真の場所は、私の毎年行く恵那山の麓の前山です。

山県市の山奥にもイワウチワの咲いているところは有りますが、車では狭く危険な感じです。

私は自転車で入りますが、20Kmほど走るので、パンク修理が出来る装備が必須です。

イワカガミは種類が多い

白い花びらを咲かせるヒメイワカガミや、サイズが小さく紅色のコイワカガミなどがあります。

本州(中部地方、東海、山梨地方)の太平洋岸のは、ヤマイワカガミ(山岩鏡)が多いようですが、

見分けは難しいです。

オオイワカガミは北海道、東北地方、中部地方の日本海側で見られ

葉が大きく、イワカガミよりも全体的に大きいです。

比較的標高が高いところに居るイワカガミに比べ、低い所に多く咲くようです。

美しい花々を安全に楽しむために

イワウチワやイワカガミは急傾斜地や岩場に咲いていることが多いですので、足元に十分注意することが必要です。

滑りやすい場所もあるため、登山靴やトレッキングシューズなどの適切な装備を着用しましょう。

標高も割と高い山なので、ハイキング気分ではなく 登山の装備をしっかりして下さい。

4月の下旬からGW辺りが恵那山周辺では見頃ですが、風に吹かれると寒いです。

また、一眼レフやスマートフォンで花の写真を撮る際も、足元を確認しながら撮影することをお勧めします。

お花に気を取られ過ぎると、急斜面から登り返せなくなる危険もあります。

登山道から離れての撮影は危険です、十分ご注意下さい。

さらに、山の天候は変わりやすいため、必ず防寒具や雨具を持参してください。

登山口に、登山届を入れるポストもあります。

最後に、自然環境を守るため、花を摘むことは避け、写真に残す形で楽しむよう心掛けましょう。

この山域は、鈴を鳴らしながら入って下さい。

美しいイワカガミやイワウチワの花々を堪能して下さい。

シャクナゲも早春に咲くピンクで可愛い

シャクナゲについては、また次回に。

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