飛行機へ乗る前の荷造りで、
- モバイルバッテリーはスーツケースに入れてよい?
- ハサミやカミソリは機内に持ち込める?
- 化粧水や歯磨き粉は液体物に含まれる?
- ヘアスプレーやライターは持って行ける?
- 国内線と国際線でルールは違う?
と迷う方は少なくありません。
飛行機の荷物には、安全運航のために細かなルールが設けられています。
同じ品物でも、機内には持ち込めないもの、預け荷物には入れられないもの、どちらの方法でも運べないものがあるため、単純に「持って行けるか」だけで判断するのは難しいところです。
結論からお伝えすると、飛行機の荷物は次の3種類に分けて考えると整理しやすくなります。
- 機内持ち込みも預け入れもできないもの
- 機内には持ち込めないが、預け荷物にできるもの
- 預け荷物には入れず、機内へ持ち込むもの
【図1:飛行機の荷物を「両方禁止・機内禁止・預け禁止」の3種類に分けた図解】

特に注意したいのが、モバイルバッテリーと刃物類です。
モバイルバッテリーは、一般的な預け荷物には入れられません。反対に、包丁やナイフなどの刃物類は機内へ持ち込めませんが、条件を満たして適切に梱包すれば預けられる場合があります。
また、国際線では化粧水、歯磨き粉、ジェル、スプレーなどの液体物に、国内線とは異なる持ち込み条件があります。
空港の保安検査で荷物を入れ替えたり、大切な持ち物を放棄したりしないためにも、出発前に整理しておきましょう。
この記事でわかること
- 飛行機に持ち込めないものの一覧
- 機内持ち込みと預け荷物の違い
- モバイルバッテリーや刃物類の扱い
- 化粧品・液体・スプレーの注意点
- 国内線と国際線で異なるポイント
- 保安検査で禁止品が見つかった場合の対応
- 出発前に確認したいチェック項目
飛行機に持ち込めないものは3種類ある

「飛行機に持ち込めないもの」と聞くと、飛行機で一切運べないものを想像するかもしれません。
しかし、実際には入れる場所を変えれば運べるものもあります。
| 品目 | 機内持ち込み | 預け荷物 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|
| 花火・爆竹 | × | × | 飛行機では運べない |
| ガスボンベ・燃料 | × | × | 危険物に該当 |
| 包丁・ナイフ | × | ○ | 刃を保護して預ける |
| 工具・ゴルフクラブ | ×の場合あり | ○ | 形状や航空会社の条件を確認 |
| モバイルバッテリー | ○ | × | 容量・個数などに条件あり |
| 予備のリチウム電池 | ○ | × | 端子を保護する |
| 電子タバコ | ○ | × | 機内で使用・充電しない |
| 化粧水・歯磨き粉 | △ | ○ | 国際線では液体物制限あり |
| スプレー | △ | △ | 種類・容量・用途による |
| ノートパソコン | ○ | △ | 預ける場合は電源を切り保護する |
※「△」は、容量・種類・路線・航空会社などの条件によって扱いが変わることを表しています。
危険物の取り扱いは品目によって細かく異なります。この記事では代表例を紹介しますが、最終的には利用する航空会社の最新情報を確認してください。
機内持ち込みも預け荷物も禁止されるもの一覧

爆発、発火、腐食、有毒ガスの発生などにつながる危険物は、機内持ち込みも預け入れもできません。
花火・爆竹・クラッカー
花火、爆竹、発煙筒などは、爆発や発火のおそれがあるため飛行機では運べません。
旅行先やキャンプで使う予定があっても、自宅から持って行くのではなく、現地で調達する方法を検討しましょう。
パーティー用品のクラッカーも、火薬を使用する種類は持ち込めない場合があります。
ガスボンベ・キャンプ用燃料
次のような製品も持ち込めません。
- カセットコンロ用ガスボンベ
- キャンプ用ガスカートリッジ
- ランタン用燃料
- ガソリン
- 灯油
- ライター用オイル
キャンプ用品そのものを持って行ける場合でも、燃料が入ったままでは運べないことがあります。
アウトドア旅行では、燃料を現地で購入するか、施設のレンタル用品を利用するほうが安心です。
引火性の高い液体
ガソリン、シンナー、ベンジン、塗料など、火が付きやすい液体も危険物に該当します。
一般家庭で使う製品でも、成分や用途によっては飛行機で運べません。
漂白剤・農薬・強力な薬品
漂白剤、農薬、一部の洗浄剤や薬品も持ち込みが制限されます。
仕事や長期滞在で特殊な薬品を運ぶ必要がある場合は、通常の旅行手荷物として自己判断で入れず、航空会社へ事前に相談しましょう。
発熱材付き弁当・加熱式食品
紐を引くと温まる弁当など、化学反応を利用した発熱材付き食品は、製品によって危険物に該当する場合があります。
食品だから必ず持ち込めるとは限りません。
駅や旅行先で購入する際は、飛行機で運べる商品かを確認しておくと安心です。
アルコール度数が高い飲料
一般的なお酒は条件付きで運べる場合がありますが、アルコール度数が非常に高い飲料は持ち込み・預け入れが禁止されることがあります。
海外でお酒を購入する場合は、航空会社の手荷物条件だけでなく、日本への持ち込み量や税関ルールも別に確認しましょう。
機内に持ち込めないが預け荷物に入れられるもの

刃物や工具など、機内で凶器として使われるおそれがあるものは、原則として機内へ持ち込めません。
ただし、品目や条件によっては、適切に梱包して預け荷物に入れられます。
【図4:機内には持ち込めない代表的な刃物・工具・スポーツ用品】
包丁・ナイフ・カッター
包丁、ナイフ、カッターナイフなどは、機内持ち込みバッグへ入れられません。
料理、アウトドア、仕事などで必要な場合は、刃先が外へ出ないようにケースへ収納し、預け荷物に入れます。
旅行先で包丁をお土産として購入した場合も、機内持ち込みバッグではなく預け荷物に入れるのが基本です。
ハサミ
ハサミは刃の長さや先端の形状などによって扱いが異なります。
小さな眉毛用ハサミや裁縫用ハサミでも、保安検査で確認されることがあります。
旅行中に必要でなければ自宅へ置いていき、持参する場合は預け荷物へ入れておくと安心です。
工具類
次のような工具も、機内持ち込みを制限される場合があります。
- ドライバー
- ペンチ
- ニッパー
- レンチ
- ハンマー
- 六角レンチ
出張などで工具を持参する場合は、工具箱やケースにまとめ、輸送中に動かないよう固定して預けましょう。
ゴルフクラブ・バットなど
ゴルフクラブ、野球用バット、ホッケースティックなども、機内へ持ち込めません。
航空会社によっては、スポーツ用品に独自のサイズ・料金・梱包条件を設けています。
通常のスーツケースとは別の荷物として扱われることもあるため、予約前に確認しましょう。
三脚・傘・アウトドア用品
カメラ用三脚、大型の傘、テント用ペグなども、長さや先端の形状によって扱いが変わります。
「日用品だから大丈夫」と思い込まず、利用航空会社の品目検索や問い合わせ窓口で確認すると安心です。
預け荷物へ入れられないもの一覧

次に確認したいのが、スーツケースへ入れず、機内持ち込みバッグで管理するものです。
モバイルバッテリー
モバイルバッテリーは預け荷物に入れられません。必ず機内へ持ち込みます。
2026年4月24日以降、日本の航空会社では、160Wh以下のモバイルバッテリーを1人2個までとするルールや、機内でモバイルバッテリーを充電しないこと、モバイルバッテリーから電子機器へ充電しないことなどが案内されています。
また、座席上の収納棚へ入れず、異常が起きた際に状態を確認しやすい場所で管理する必要があります。
航空会社や今後の国際基準によって条件が変更される可能性があるため、搭乗前に必ず最新情報を確認しましょう。
モバイルバッテリー以外にも、預け荷物には重量や個数の制限があります。スーツケース本体を含む20kg制限については、関連記事で詳しく解説しています。
予備のリチウム電池
カメラや撮影機器などで使用する予備のリチウム電池も、一般的には預け荷物へ入れず機内へ持ち込みます。
持ち運ぶときは、
- 端子部分へテープを貼る
- 1個ずつ袋やケースへ入れる
- 電池同士を接触させない
など、ショートを防ぐ対策をしましょう。
電子タバコ・加熱式タバコ
電子タバコや加熱式タバコも、預け荷物には入れず機内へ持ち込むのが一般的です。
ただし、機内での使用や充電はできません。
海外では、電子タバコの所持や持ち込みを規制している国・地域もあります。国際線を利用する場合は、渡航先のルールも確認しましょう。
ノートパソコン・タブレット
ノートパソコンやタブレットは、条件を満たせば預けられる場合もあります。
ただし、精密機器は輸送中の衝撃や盗難、破損の心配があるため、個人的には機内持ち込みバッグで管理したほうが安心です。
預ける場合は、完全に電源を切り、誤作動や破損を防ぐように保護する必要があります。
液体・化粧品・スプレーは持ち込める?

化粧水やシャンプーなどは、すべて禁止されているわけではありません。
ただし、国内線と国際線では条件が異なります。
化粧水・乳液・美容液
化粧水や乳液、美容液は、通常の旅行用品として持って行けます。
国際線の機内へ持ち込む場合は、100ml以下の容器へ入れ、ほかの液体物と一緒に容量1L以下の再封可能な透明袋にまとめる必要があります。100mlを超える容器は、中身が少なくても機内へ持ち込めません。
預け荷物へ入れる場合は、キャップをしっかり閉め、チャック付き袋へ入れて液漏れを防ぎましょう。
シャンプー・ボディソープ
シャンプーやボディソープも液体物として扱われます。
旅行用の小さな容器へ詰め替えると、国際線の機内持ち込み条件に合わせやすく、スーツケースの重量も抑えられます。
歯磨き粉・ジェル・クリーム
歯磨き粉、ジェル、クリーム状の化粧品も、国際線では液体物の対象です。
見た目が固形に近くても、チューブや容器から絞り出せるものは液体物として考えて準備すると安心です。
香水・日焼け止め
香水や液体の日焼け止めも、国際線の機内持ち込みでは100mlルールの対象になります。
ガラス瓶の香水を預ける場合は、タオルや衣類で包み、割れないように保護しましょう。
ヘアスプレー・制汗スプレー
スプレー類は、化粧品・医薬品として使用するものなど、用途や容量によって条件付きで持ち込める場合があります。
一方で、塗料や燃料などの引火性が高いスプレーは持ち込めません。
製品の表示と航空会社の制限品一覧を確認してください。
飲み物・お酒
国内線では飲み物を機内へ持ち込める場合がありますが、保安検査で確認されることがあります。
国際線では、保安検査前に購入した飲み物は液体物制限の対象です。保安検査後に購入した飲料や免税品は持ち込める場合がありますが、乗り継ぎ先で再検査があると扱いが変わることもあります。
日用品で迷いやすいもの

T字カミソリ・電気シェーバー
一般的なT字カミソリや電気シェーバーは持ち込める場合がありますが、取り外した替刃や刃が露出する製品は扱いが異なります。
製品形状により判断が変わるため、不安な場合は預け荷物へ入れるか、航空会社へ確認しましょう。
ヘアアイロン
コード式のヘアアイロンと、電池・ガスを使用するコードレス製品では条件が異なります。
特に充電式や電池を取り外せない製品は、バッテリーの種類や容量によって制限を受けることがあります。
ライター・マッチ
一般的な小型ライターは、条件付きで1人1個まで身につけて持ち込める場合があります。
ただし、預け荷物へ入れたり、ライター用燃料を持参したりすることはできません。特殊なライターは持ち込めない場合があります。
保冷剤・ドライアイス
一般的な保冷剤は持ち込めることがありますが、液体物として扱われる状態や用途によって確認が必要です。
ドライアイスは重量や包装、申告などの条件が設定される場合があります。
薬・医療機器
常備薬は機内へ持ち込める場合が一般的です。
毎日服用する薬は、遅延や預け荷物の紛失に備えて機内持ち込みバッグへ入れておくと安心です。
注射器や液体の薬、医療機器を使用する方は、処方箋、薬袋、診断書などを準備しておくと検査がスムーズになることがあります。
国内線と国際線で違うポイント

国内線と国際線では、特に液体物の扱いが異なります。
国際線は液体物の制限が細かい
国際線では、原則として1容器100ml以下、合計1L以下の透明なジッパー付き袋にまとめます。
容器自体が100mlを超えている場合は、中身が少量でも機内持ち込みできません。
免税品と乗り継ぎに注意する
保安検査後に免税店で購入した液体物でも、乗り継ぎ空港で再度保安検査を受ける場合があります。
購入時の袋やレシートを開封せずに保管する必要がある場合もあるため、免税店で乗り継ぎ便があることを伝えて確認しましょう。
渡航先独自の規制がある
薬、食品、電子タバコ、植物などは、航空会社の手荷物ルールとは別に、渡航先の法律や検疫、税関の規制を受けます。
飛行機へ載せられる物でも、入国時に持ち込めないことがある点に注意しましょう。
【機内持ち込みできるスーツケースサイズ】
国際線やLCCでは、荷物の中身だけでなく、機内持ち込みバッグのサイズと重量も確認が必要です。
保安検査で禁止品が見つかったらどうなる?

保安検査で禁止品が見つかると、その場で対応しなければなりません。
その場で放棄する
機内へ持ち込めず、預け直す時間もない場合は、その場で放棄することがあります。
お気に入りのハサミや工具でも、搭乗時間が迫っていれば持ち帰れない可能性があります。
預け荷物へ入れ直す
預け入れ可能な物で、搭乗まで時間がある場合は、航空会社のカウンターへ戻って預け直せることがあります。
ただし、追加料金が必要になったり、手続きに時間がかかったりする可能性があります。
搭乗に間に合わなくなる可能性もある
禁止品の確認や荷物の預け直しには時間がかかります。
大型連休、夏休み、年末年始などは保安検査場も混雑しやすいため、出発前の確認と早めの空港到着を心がけましょう。
出発前チェックリスト

- □ モバイルバッテリーを預け荷物へ入れていない
- □ モバイルバッテリーの容量と個数を確認した
- □ 刃物や工具を機内持ち込みバッグへ入れていない
- □ 国際線の液体物を100ml以下の容器へ移した
- □ 液体物を透明な袋へまとめた
- □ スプレーの用途と容量を確認した
- □ ライターを預け荷物へ入れていない
- □ 電子タバコを機内持ち込みバッグへ移した
- □ 常備薬や貴重品を機内持ち込みバッグへ入れた
- □ 航空会社と渡航先の最新ルールを確認した
【LCCでおすすめのスーツケース】
LCCを利用する方は、禁止品だけでなく機内持ち込みサイズや重量条件も確認しておくと安心です。
よくある質問

モバイルバッテリーは飛行機へ持ち込めますか?
条件付きで機内へ持ち込めますが、預け荷物には入れられません。
2026年4月24日以降は、個数や容量、機内での充電、保管場所などにもルールが設けられています。搭乗前に利用航空会社の最新情報を確認しましょう。
ハサミは持ち込めますか?
刃の長さや形状によって判断が異なります。
小型でも保安検査で確認される場合があるため、必要であれば預け荷物へ入れると安心です。
包丁は飛行機で運べますか?
機内には持ち込めません。
刃が露出しないよう梱包し、航空会社の条件を確認したうえで預け荷物へ入れます。
化粧水や乳液は持ち込めますか?
持ち込めますが、国際線では1容器100ml以下などの液体物制限があります。
歯磨き粉も液体物ですか?
国際線の保安検査では、ジェルやペースト状の物も液体物として扱われます。
ヘアスプレーは持って行けますか?
化粧品用途の製品は条件付きで持ち運べる場合があります。
種類、容量、可燃性表示を確認しましょう。
ライターは持ち込めますか?
一般的な小型ライターは、条件付きで身につけて持ち込める場合があります。
預け荷物には入れず、種類と個数を事前に確認してください。
ヘアアイロンは持ち込めますか?
コード式、充電式、ガス式で条件が異なります。
特にコードレス製品はバッテリーやガスカートリッジの扱いを確認しましょう。
電子タバコは預けられますか?
一般的には預けられません。機内へ持ち込み、使用や充電はしないようにします。
ノートパソコンは預けてもよいですか?
条件付きで預けられる場合がありますが、破損や紛失を避けるため機内持ち込みが安心です。
保冷剤は持ち込めますか?
状態や用途によって扱いが変わる場合があります。
国際線では溶けて液体になった保冷剤が、液体物として確認されることも考えられます。
薬は機内へ持ち込めますか?
常備薬は一般的に持ち込めます。
液体薬、注射器、医療機器がある場合は、説明書類を用意して航空会社へ事前確認すると安心です。
国内線と国際線でルールは違いますか?
危険物の基本的な考え方は共通しますが、国際線では液体物の持ち込み条件が細かく定められています。
保安検査で止められた物は返してもらえますか?
状況によります。
預け直したり同行者へ渡したりできない場合は、放棄が必要になることがあります。
判断できない場合はどうすればよいですか?
利用する航空会社の公式サイトで品目を検索するか、問い合わせ窓口へ確認するのが確実です。
まとめ

飛行機の荷物は、次の3種類に分けて考えると整理しやすくなります。
- 機内持ち込みも預け入れもできない危険物
- 機内には持ち込めないが預けられる刃物・工具類
- 預けられず機内へ持ち込むモバイルバッテリーなど
特に注意したいのは、次のポイントです。
- 花火、燃料、ガスボンベなどは飛行機で運べない
- 包丁やナイフは機内へ持ち込まず、適切に梱包して預ける
- モバイルバッテリーや予備電池は預け荷物へ入れない
- 国際線では化粧品や歯磨き粉も液体物の対象になる
- スプレー、ライター、電池製品は種類によって条件が異なる
- 判断に迷ったら利用航空会社の最新情報を確認する
荷造りの最後に機内持ち込みバッグと預け荷物を分けて確認しておけば、保安検査で慌てるリスクを減らせます。
また、禁止品だけでなく、スーツケースのサイズ、重量、個数も航空会社ごとにルールがあります。
【内部リンク4:旅行日数に合うスーツケースサイズの選び方】
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