「ベーキングパウダーがない…でも、今すぐお菓子を作りたい！」そんなピンチ、意外と多いですよね。
実は、手元にある卵白でベーキングパウダーを代用できるのです。
わふわに仕上がる秘密や失敗しないコツ、おすすめスイーツレシピまで、詳しく紹介します！
ベーキングパウダーなしでも大丈夫。この記事を読めば、あなたのキッチンがもっと自由になります！
1. ベーキングパウダーがない！？そんな時こそ「卵白メレンゲ」が救世主
「えっ、ベーキングパウダーがない！？」
お菓子作りの真っ最中に、そんなピンチに直面したこと、ありませんか？
でも、慌てなくて大丈夫。
実は、キッチンにいつもある“卵”が、立派な救世主になってくれるんです。
ただし、ここで注意してほしいのは、卵そのままではダメだということ。
使うのは、卵白をしっかり泡立てたメレンゲ！
このメレンゲこそが、ベーキングパウダーの代わりになってくれる秘密兵器なんです。
メレンゲとは、卵白をシャカシャカと泡立て、空気をたっぷり含ませたクリーム状のもの。
この「空気のチカラ」で生地がふわっと持ち上がり、見事なお菓子に仕上がります。
ちょっと想像してみてください。
ボウルいっぱいにふわふわに泡立った真っ白なメレンゲ。
それをそっと生地に混ぜ込んで、オーブンでじわじわ焼き上げると――
ふっくら膨らんだ、香ばしいスポンジケーキができあがるんです！
特に、スポンジケーキやシフォンケーキ、パンケーキなど、
「ふんわり軽い仕上がり」がポイントのお菓子にぴったり。
むしろ、ベーキングパウダーよりもナチュラルな膨らみ方をして、
「これ、手作り？」って驚かれるくらい、しっとりフワフワな食感になります。
ただし、もちろん万能ではありません。
クッキーやビスケットみたいに、サクッとした食感を大事にしたいお菓子には、
メレンゲだけではちょっと物足りないことも。
このあたりの使い分けが、成功のカギになります。
というわけで――
次章では、「ベーキングパウダーと卵白（メレンゲ）」の違いを
わかりやすく比較しながら、どっちを使うべきか見ていきましょう！
2. メレンゲでふわっと膨らむ！ベーキングパウダーと卵白の違いを正しく知ろう
さて、卵白メレンゲが救世主になるとわかったところで、
「ベーキングパウダーとメレンゲって、どう違うの？」
そんな疑問も湧いてきますよね。
ここで一度、きちんと整理しておきましょう！
ベーキングパウダーの役割：膨らみ・サクサク感・焼き色
ベーキングパウダーは、いわば化学の力で膨らませるアイテム。
主成分は「重曹」と「酸」。これが液体や熱と反応して、炭酸ガスを発生させ、
生地を中からふくらませてくれるんです。
しかも、膨らませるだけじゃありません。
- 生地にたくさんの小さな空気穴を作ってサクサク食感を生み、
- さらに重曹の効果できれいな焼き色もつけてくれる。
つまり、ベーキングパウダーを使うと、
ふんわり・サクサク・こんがり、三拍子そろったお菓子が作れるわけですね。
ただし、入れすぎるとちょっと苦味が出たり、
市販品っぽい風味になることもあるので、そこは注意が必要です。
メレンゲの力：ふわふわ仕上げを生む秘密
一方、卵白メレンゲは空気の力で膨らませます。
こちらは完全にナチュラルな膨らまし方。
しっかり泡立てた卵白の中には、目に見えないほどの小さな泡が無数にできています。
この泡を壊さないように生地に混ぜ込み、焼き上げると、
熱で泡が膨らみ、生地全体がふわっと持ち上がるのです。
ナチュラルな分、口当たりもやわらかく、軽やか。
「市販品とは違う、手作りならではの優しさ」が感じられるのが特徴です。
でも、メレンゲの弱点は、失敗しやすいこと。
泡立てが甘かったり、混ぜるときに潰してしまったりすると、
思ったより膨らまなかったり、ぺしゃんこになったりします。
成功するには、少しだけ「コツ」が必要なんですね。
どっちが向いてる？お菓子の種類別使い分け
じゃあ、ベーキングパウダーとメレンゲ、
どんなお菓子にどっちを使えばいいのでしょうか？
ざっくりまとめると――
| お菓子 | ベーキングパウダー向き | メレンゲ向き |
|---|---|---|
| クッキー・ビスケット | ◎（サクサク重視） | △ |
| スポンジケーキ | △ | ◎（ふわふわ重視） |
| シフォンケーキ | △ | ◎ |
| パンケーキ | ◎/◎（どちらもOK、好みで） |
こうやって見ると、
ふわふわ仕上げを求めるなら、卵白メレンゲがベストだということがわかります！
3. 卵白メレンゲを成功させる３つの秘訣（冷やす・酢を加える・混ぜすぎない）
メレンゲさえ上手に作れれば、お菓子作りの成功率はぐっと上がります。
でも正直、メレンゲって簡単そうで、意外と奥が深い……。
そこで今回は、失敗しないための３つの秘訣を伝授します！
冷凍庫で冷やすだけで泡立ち力UP！
まず最初のコツは、卵白を冷やすこと。
使う前に卵白を冷凍庫で30分〜1時間ほど冷やしておきましょう。
なぜかというと、冷たい卵白はとろみが少なくなり、
空気を含みやすくなるから！
普通の室温の卵白よりも、ぐんぐん泡立ちやすく、
しっかりとした固いメレンゲを作ることができるんです。
ただし、カチカチに凍らせると逆に泡立たなくなるので、
「シャリシャリ半解凍」くらいを目指してみてくださいね。
酢をひとさじプラスするだけで安定感バツグン
次に、メレンゲをより安定させる裏ワザ、
それは酢をちょい足しすること！
卵白を泡立てるときに、小さじ1/2程度の酢を加えるだけで、
泡のキメが細かくなり、つぶれにくいメレンゲになります。
酢の酸性パワーが、卵白のたんぱく質を引き締めてくれるんですね。
しかも、焼き上がりには酢の味もにおいも全く残りません。
もし酢の香りが気になるという方は、
レモン汁でもOK！同じような効果が得られますよ。
メレンゲを潰さない「さっくり混ぜ」の技
そして、最大の難関――
生地とメレンゲを混ぜるときの「さっくり技術」！
せっかくふわふわに泡立てたメレンゲも、
乱暴にグルグル混ぜてしまったら、あっという間に泡が潰れてしまいます。
混ぜるときは、ゴムベラを使って――
- ボウルの底からすくうように
- 縦に切るように
- ぐるぐるかき混ぜない！
これを意識するだけで、メレンゲの泡を壊さず、
生地にふんわり感をしっかり残すことができます。
ちょっとコツがいりますが、
何回か練習するとすぐに感覚がつかめるようになりますよ！
4. 卵のサイズで決まる！理想のふわふわ感を引き出すコツ
実は、メレンゲの成功には卵のサイズ選びも重要なポイントなんです。
「卵なんてどれも同じでしょ？」なんて思ったら、大間違い！
ここでしっかり押さえておきましょう。
MとLサイズの卵、どちらを選ぶべき？
スーパーでよく見かける卵のサイズは、「Mサイズ」と「Lサイズ」。
ざっくり言うと――
- Mサイズの卵白：約30g
- Lサイズの卵白：約40g
このわずか10gの違いが、仕上がりにけっこう影響します！
たとえば、スポンジケーキを作る場合、
卵白が多い方が空気をたくさん含めるので、
よりふわふわに、ボリュームのあるケーキに仕上がるんです。
だから、ふわっと軽い仕上がりを狙うなら、
Lサイズの卵を使うのが断然おすすめ！
ただし、レシピ通りにMサイズ指定になっている場合は、
無理にLサイズに変えない方が無難です。
（水分量や膨らみ具合に影響するため）
「今日は特別ふわふわを目指したい！」という時だけ、
Lサイズを選ぶのがベターですね。
たった10gで変わる？卵白の重さと仕上がりの違い
10gなんて誤差みたいに感じますが、
メレンゲにとっては大問題！
卵白10g分の違いで、
泡立てた時のボリュームも、焼き上がりの高さも変わります。
具体的には――
- Mサイズ（30g）のメレンゲ → ふんわり軽いが高さ控えめ
- Lサイズ（40g）のメレンゲ → ボリューム感たっぷりでふかふか！
「なんか今日のケーキ、いつもより分厚い！」
そんなちょっとした違いを感じるかもしれません。
お菓子作りって、こういう小さなこだわりが
仕上がりをグッとレベルアップさせるんですよね。
家にある卵をうまく使い分けるコツ
とはいえ、わざわざLサイズを買いに行くのは面倒。
そんなときは、家にある卵をうまく調整すればOK！
たとえば――
- Mサイズの卵しかないなら、1個プラスしてレシピを調整
- 卵白だけを別に計量して、必要な量を確保する
など、ちょっと工夫すれば十分対応できます。
特に、スポンジケーキやシフォンケーキみたいな「膨らみ命！」のお菓子なら、
卵白の量を意識するだけで、
「プロっぽいふわふわ感」が出せるようになりますよ！
5. 実践！卵白メレンゲで作るおすすめ簡単スイーツ３選
ここまで読んで、「メレンゲ、なんだかできそう！」と思ってきたあなた。
ではいよいよ、実際に作れる簡単スイーツをご紹介しましょう！
卵白メレンゲを使ったお菓子は、失敗しにくく、しかも美味しい。
まずはこの３つから、挑戦してみてください！
スポンジケーキ：基本のふわふわレシピ
まずは王道、スポンジケーキ！
【材料】（18cm丸型1台分）
- 卵（Lサイズ推奨）3個
- 砂糖 90g
- 薄力粉 90g
- 牛乳 30ml
- バター 20g
【作り方】
- 卵白をしっかり冷やし、砂糖を加えながらツノが立つまで泡立てる。
- 卵黄を別ボウルで軽くほぐし、メレンゲの一部を加えて混ぜる。
- 薄力粉をふるい入れ、さっくり混ぜる。
- 牛乳とバターを温め、少量の生地でなじませた後、全体に加える。
- 型に流し、170度で30〜35分焼く。
コツは、泡を潰さないようにふんわり混ぜること！
焼き上がりの香りとふわふわ感に感動しますよ。
シフォンケーキ：失敗しないポイント付き
次におすすめなのが、シフォンケーキ。
高さとしっとり感を両立させるため、より繊細なメレンゲ作りがポイント！
【材料】（17cmシフォン型1台分）
- 卵（Lサイズ）4個
- 砂糖 70g（卵白用）＋30g（卵黄用）
- 薄力粉 80g
- 牛乳 50ml
- サラダ油 40ml
【作り方】
- 卵白をキンキンに冷やしてから泡立て、ツヤツヤのメレンゲを作る。
- 卵黄と砂糖、牛乳、サラダ油を順に混ぜ、なめらかにする。
- 薄力粉をふるい入れ、泡立てたメレンゲを3回に分けてさっくり混ぜる。
- 型に流し、170度で30分、すぐ逆さまにして冷ます。
焼きあがったら逆さまに冷ますのが最大のポイント！
しぼみを防いで、ふわっと高さのあるシフォンが作れます。
パンケーキ：ふわしゅわ食感を極めよう！
最後は、朝食にもぴったりのパンケーキ。
ベーキングパウダーなしでも、メレンゲだけでふわっふわにできます！
【材料】（2人分）
- 卵（M〜Lサイズ）2個
- 砂糖 30g
- 薄力粉 60g
- 牛乳 大さじ2
【作り方】
- 卵白を泡立て、角がピンと立つメレンゲを作る。
- 卵黄と牛乳、砂糖を混ぜ、薄力粉を加えてなめらかに。
- メレンゲを3回に分けてさっくりと混ぜる。
- 弱火でゆっくり両面を焼く。
焼き上がったパンケーキは、
ナイフを入れると「しゅわっ！」と音がするほどふわふわ。
まるでカフェ気分が味わえます♪
6. メレンゲ以外にも？困ったときの代用素材まとめ
「メレンゲが作れない…」「もっと簡単な方法ないかな？」
そんなときのために、卵白以外のベーキングパウダー代用品も紹介しておきます！
メレンゲが難しいと感じたら、こちらも試してみてくださいね。
重曹：使い方と注意点
まずは定番、重曹（ベーキングソーダ）。
ベーキングパウダーと原料がほぼ同じなので、代用できます！
ただし注意点がひとつ。
重曹は強力すぎるため、入れすぎると苦味や独特のにおいが出てしまいます。
そして、重曹を使った生地はやや黄色っぽくなるので、
真っ白な仕上がりにしたいスイーツ（白いケーキなど）には向きません。
使うときは、少量＆食用の重曹を選びましょう！
ポイントまとめ
- 苦味対策で量は控えめに
- 白い仕上がりを求めないレシピ向き
- 食用の重曹を必ず使うこと！
ドライイースト：発酵させる時間のコツ
次に、パン作りにも使われるドライイースト。
これは「膨らませる」という目的ではベーキングパウダーの代わりになります。
ただし、ドライイーストは発酵の時間が必要。
短時間でパパっと作りたい時には向きませんが、
じっくり発酵させて作るパンケーキやビスケットにはピッタリです！
膨らむ力が強いので、入れすぎ注意ですよ。
ポイントまとめ
- 生地を寝かせる時間が必要
- 使用量は控えめに！
- パンケーキ・ビスケット・クラッカー向き
ホットケーキミックス：手軽にふくらませる裏技
もっと手軽に済ませたいなら、ホットケーキミックスが最強。
すでにベーキングパウダーが入っているので、
材料を混ぜるだけでふわっと膨らんでくれます。
マフィン、スコーン、クッキー、マドレーヌなど、
いろいろなスイーツ作りにも応用できるので、
「ベーキングパウダー代わりに困ったらこれ！」と覚えておいて損はなし。
ただし、ミックス粉特有の味や甘みが気になる人もいるので、
本格派スイーツを目指すなら注意が必要かも。
ポイントまとめ
- 簡単・確実にふくらませたい時に
- 甘みが強めなのでレシピによって調整を
炭酸水：しゅわふわ食感のお菓子作りに！
最後にちょっと意外な代用品、炭酸水！
水の代わりに炭酸水を使って生地を作ると、
生地の中にたっぷり気泡が入り、
しゅわっと軽い食感のお菓子になります。
特に、パンケーキや蒸しパン系のお菓子にぴったり。
ほんのりシュワっとした不思議な食感にハマるかも？
もちろん、無糖の炭酸水を使うのが鉄則です！
ポイントまとめ
- 無糖炭酸水を使用すること
- 水分量の調整は慎重に
- 蒸しパン、パンケーキに特におすすめ
7. 【まとめ】ベーキングパウダーに頼らないお菓子作りで、もっと自由に！
お菓子作りといえば、
「ベーキングパウダーがなきゃ始まらない！」
そんなイメージ、ありませんでしたか？
でも、ここまで読んできたあなたなら、もう気づいているはず。
卵白メレンゲという心強い味方がいれば、
ベーキングパウダーがなくても、ちゃんとふわふわスイーツが作れるんです！
むしろ、メレンゲを使ったお菓子は――
- 自然なふくらみ
- 軽やかで優しい口あたり
- 添加物なしで安心
と、いいことずくめ。
最初はちょっとコツが必要かもしれませんが、
メレンゲ作りをマスターすれば、
ケーキでもパンケーキでも、思い通りのふわふわ感が手に入ります！
失敗しても大丈夫。
お菓子作りって、うまくいかない過程もぜんぶ楽しいものです。
それに、「次はこうしよう」って思えるのも、手作りならではの醍醐味。
だからぜひ、今日から――
「ベーキングパウダーがないから作れない」じゃなく、
「あるもので工夫して楽しむ！」に切り替えてみてください。
あなたのキッチンが、もっと自由で、もっとワクワクする場所になりますように！
さぁ、次のお休みは、卵白だけでふわふわスイーツ、作ってみませんか？
