アサギマダラといえば、長い距離を移動する「旅する蝶」として知られています。
秋にフジバカマの花へ集まる姿を思い浮かべる方も多いかもしれません。
私がアサギマダラに出会ったのは、秋の有名な観察スポットではありませんでした。
場所は、岐阜県山県市神崎の山あいです。
自転車で神崎の奥へ向かっていた5月28日、道路沿いでアサギマダラを2頭確認しました。
さらに6月3日に同じエリアを再び訪れた際にも、アサギマダラを見ることができました。
6月3日には、白いウツギ(卯の花)で吸蜜する姿も撮影できました。
ただし、この記事は「神崎へ行けばアサギマダラが必ず見られる」という観察スポット紹介ではありません。
あくまで、私自身が実際に神崎を訪れた際の観察記録です。
- 5月28日に確認したアサギマダラ
- 6月3日の再訪時の様子
- アサギマダラが訪れていたウツギ
- 観察した場所の周辺環境
- 自転車で実際に走って感じた道路状況
- 5月末から6月初旬という時期とアサギマダラの渡り
この記事では、以上について現地での体験をもとに紹介します。
岐阜県山県市神崎でアサギマダラに出会った

岐阜県山県市神崎は、山と川に囲まれた自然豊かな地域です。
私がアサギマダラを確認したのは、神崎の中でも「ごろごろの滝」よりさらに奥へ進んだ場所でした。
ただし、県道神崎高富線の終点にある「これより先 通行不能」の表示よりは手前で、道路が舗装されている区間です。
最初に確認したのは5月28日。
この日は2頭のアサギマダラを見ることができました。
そして6月3日、再び同じエリアへ行ってみると、この日にもアサギマダラを確認できました。
一度だけ偶然通過した個体を見かけた、というだけではなく、少なくとも私が訪れた年には、別の日にも同じ周辺で姿を見ることができたことになります。
もちろん、だからといって毎年同じ時期に必ず現れるとは限りません。
天候や気温、植物の開花状況などによっても状況は変わると思います。
この記事では「アサギマダラの名所」として紹介するのではなく、実際に私が見た記録として残しておきます。
5月28日にアサギマダラを2頭確認

自転車で神崎の奥へ進んだときに発見
5月28日、私は自転車で神崎の奥へ向かっていました。
もともとアサギマダラを見ることだけを目的に訪れたわけではなく、神崎川周辺の自然を見ながら自転車で走っていたときに出会いました。
山あいの道を走っていると、普段よく見る蝶とは少し違う、ゆっくりとした飛び方をする蝶が目に入りました。
近くで確認するとアサギマダラでした。
神崎のような山間部で、しかも5月末に出会えたことが印象に残っています。
実際に確認できたのは2頭

この日に私が確認したアサギマダラは2頭です。
以前の記事では「数十匹単位」と記載していましたが、これは私自身の観察記録とは一致していません。
実際に確認した数に合わせて、今回の記事では2頭としています。
大量に飛び交っていたわけではありません。
だからこそ、「たくさんのアサギマダラが集まる場所」と紹介するのではなく、神崎で実際に2頭確認した観察記録として伝えたいと思います。
写真に残せたアサギマダラの姿
アサギマダラは、淡い青白色に見える翅と黒い模様が特徴的です。
実際に自然の中で見ると、写真だけで見るよりも軽やかに飛ぶ姿が印象に残ります。
今回の観察では自分で写真を撮影することもできました。
観察した日時と場所が分かる自分自身の写真は、今回の記事で最も大切な一次資料の一つです。
6月3日に再訪すると再びアサギマダラを確認

別の日にも同じエリアで確認できた
5月28日の観察から数日後の6月3日、再び神崎を訪れました。
すると、この日にも同じ周辺でアサギマダラを確認することができました。
5月28日と6月3日。
少なくとも私が訪れた年には、約1週間の間に2回、同じエリアでアサギマダラを見ることができたことになります。
ただし、同じ個体だったかどうかは分かりません。
また、この場所に一定期間とどまっていたのか、渡りの途中で立ち寄ったのかについても、観察しただけでは判断できません。
分かっているのは、5月28日と6月3日に実際にこの周辺でアサギマダラを確認したということです。
ウツギ(卯の花)で吸蜜する姿を撮影
6月3日の観察で特に印象に残ったのが、白い花を訪れていたアサギマダラです。
撮影した写真を確認すると、花はウツギ(卯の花)でした。
白い小さな花がまとまって咲くウツギの花にとまり、アサギマダラが吸蜜している様子を撮影することができました。
以前はこの植物を「タニウツギ」としていましたが、撮影した花を確認し直し、今回の記事ではウツギ(卯の花)に修正しています。
自然観察の記事では、蝶だけでなく、どの植物を訪れていたのかも重要な記録になります。
アサギマダラというとフジバカマを思い浮かべることが多いですが、今回私が神崎で実際に撮影できたのは、ウツギの花を訪れている姿でした。
アサギマダラを見つけた場所はどんなところ?

ごろごろの滝よりさらに奥の舗装区間

直接川に流れ落ちる滝壺のない「ごろごろの滝」
アサギマダラを確認した場所は、岐阜県山県市神崎にある「ごろごろの滝」よりさらに奥へ進んだエリアです。
ただし、ごろごろの滝そのものの場所で確認したわけではありません。
そのため、「ごろごろの滝に行けばアサギマダラが見られる」と受け取られないようにしておきたいと思います。
私が確認したのは、滝より奥へ進んだ舗装道路沿いの周辺です。
県道神崎高富線の終点より手前

さらに奥へ自転車で進むと、県道神崎高富線の終点付近に到着します。
私が訪れた際には、「これより先 通行不能」「ここまで(県道神崎高富線)」という岐阜県岐阜土木事務所の現地表示がありました。
舗装道路もその付近で終わっていました。
アサギマダラを確認した場所は、この県道終点・通行不能地点よりも手前の舗装区間です。
この記事を読んで現地を訪れる場合も、「通行不能」の表示より先へ進むことを勧めるものではありません。
山と川に囲まれた神崎の自然

イワザクラ 4月9日
この周辺は、川の流れと山が近く、季節によってさまざまな植物や昆虫を見ることができます。
私は春にも神崎を訪れており、別の日にはイワザクラやイワウチワの花も確認しています。
4月9日に訪れた年には、実際に両方の花が咲いていました。
もちろん、毎年4月9日に必ず咲くという意味ではありません。
開花時期はその年の気温や天候によって変化します。
アサギマダラだけを目的に訪れるというより、神崎という地域そのものの自然を観察している中で出会った蝶というのが、私の体験に近いと思います。

イワウチワ 4月9日
神崎まで実際に自転車で走って感じた道路状況

神崎の奥へ向かう道路は、一般的な観光地へ向かう道路とは少し雰囲気が異なります。
ここからは、あくまで私が訪れた際に感じた道路状況を書いておきます。
現在も同じ状態とは限らないため、訪問前には最新の道路情報や通行規制を確認してください。
車1台ほどの狭い区間が多かった
私が走った際は、車1台が通れる程度の幅しかないと感じる区間が何か所もありました。
対向車が来た場合、場所によってはすれ違えるところまで移動する必要がありそうだと感じました。
自転車の場合も、車が来ていないか周囲を確認しながら走る必要があります。
見通しの悪いカーブがある
山あいの道路なのでカーブも多く、先の様子が見えない場所がありました。
自転車で走っていると、カーブの先から車が現れることもあります。
景色に気を取られすぎず、前後の交通にも注意しながら走りました。
訪問時には舗装が傷んだ場所もあった
私が訪れたときには、舗装が傷んでいたり、路面に穴が開いていたりする場所もありました。
自転車ではタイヤを取られたり、パンクにつながったりする可能性があるため、路面をよく見ながら走りました。
道路の状態は補修などによって変わりますので、これは訪問当時の記録として参考にしてください。
採石場のダンプと遭遇することがあった
道中には石灰岩の採石場があり、私が訪れた際にはダンプと遭遇することもありました。
道路が広くない場所で大きな車両と出会うと、自転車でもかなり注意が必要だと感じます。
車で訪れる場合でも、対向車や大型車両が来る可能性を考えながら走行した方がよいでしょう。
ガードレールのない場所や川側にも注意

訪問時には、ガードレールが設置されていない区間もありました。
道路のすぐ横が川側へ深く落ち込んでいるように見える場所もあり、私は道路の端へ寄りすぎないよう注意して走りました。
山側についても、斜面の状態が気になる場所がありました。
自然の多い場所だからこそ、景色だけでなく道路周辺の状況にも気を配る必要があります。
ごろごろの滝からさらに奥へ進むと県道終点がある

「これより先 通行不能」の現地表示
ごろごろの滝からさらに奥へ自転車で進んだとき、県道神崎高富線の終点付近まで行ったことがあります。
訪問時には現地に「これより先 通行不能」という表示が設置されていました。
さらに、「ここまで(県道神崎高富線)」という案内も確認できました。
この表示は写真にも残しています。
舗装路はここで終わっていた
私が訪れたときは、現地表示のある付近で舗装道路が終了していました。
その先は未舗装になっていました。
このため、記事を読んで現地へ行く方にも、通行不能の表示を越えて進むことを勧めることはしません。
また、道路や通行規制の状況は変わる可能性があります。
神崎方面へ出かける場合は、岐阜県などが提供している最新の道路・通行規制情報を確認したうえで訪れてください。
5月末~6月初旬のアサギマダラは北上途中だった?

アサギマダラは、長距離を移動することで知られている蝶です。
一般的には春から初夏にかけて南から北へ移動し、秋になると南へ向かう個体が観察されます。
今回私が神崎で確認したのは、5月28日と6月3日でした。
時期だけを見ると、春から初夏の北上時期と重なります。
そのため、「北上途中だったのだろうか」と考えたくなります。
しかし、今回撮影した個体が実際にどこから飛んできて、どこへ向かっていたのかは分かりません。
翅にマーキングがある個体を再捕獲したなどの情報がない限り、写真だけから移動経路を特定することはできません。
この記事では、「時期的には北上期と重なっていた」というところまでにとどめます。
それでも、岐阜県の山あいで5月末と6月初旬に実際にアサギマダラを見ることができたという記録自体は、私にとって興味深い体験でした。
神崎でアサギマダラを見る前に知っておきたいこと

毎年同じ日に見られるとは限らない
今回の観察日は5月28日と6月3日です。
しかし、この日付に行けば毎年アサギマダラが見られるという意味ではありません。
蝶の飛来状況は、その年の気候や天候などさまざまな条件に左右されると考えられます。
今回の日付は、私自身の観察記録として参考にしてください。
個体数も年や日によって変わる可能性がある
5月28日に私が確認したのは2頭でした。
「たくさんいる場所」と思って訪れると、実際の状況との違いが大きくなってしまいます。
少なくとも私が観察したときは、大群が飛び交っていたわけではありません。
自然の中の蝶なので、見つからない日があっても不思議ではないでしょう。
道路状況・通行規制は訪問前に確認する
神崎の奥は道路が狭い区間もあります。
私が訪れた際と、現在の道路状況が同じとは限りません。
工事や災害、落石などによって通行状況が変わる可能性もあるため、出発前には最新の公的な道路情報を確認することをおすすめします。
野生の蝶なので静かに観察する

アサギマダラを見つけても、追い回したり植物を傷つけたりせず、少し離れた場所から静かに観察するのがよいと思います。
写真を撮る場合も、蝶が自然に花を訪れる様子を待つ方が、結果として自然な姿を残すことができます。
私自身も、神崎の自然の一部としてアサギマダラを観察したいと考えています。
まとめ|神崎で2度出会えたアサギマダラ

岐阜県山県市神崎を自転車で訪れた際、私はアサギマダラに出会いました。
最初に確認したのは5月28日で2頭。
その後、6月3日に再訪した際にも同じエリアでアサギマダラを確認することができました。
6月3日には、ウツギ(卯の花)で吸蜜する姿も撮影しています。
観察したのは、ごろごろの滝よりさらに奥へ進んだ場所ですが、県道神崎高富線の終点にある「これより先 通行不能」の表示より手前の舗装区間です。
今回の記録だけで、「神崎はアサギマダラの名所」「5月末に行けば必ず見られる」と断定することはできません。
ただ、私が訪れた年には5月28日と6月3日の2回、実際に神崎でアサギマダラを見ることができました。
有名な観察スポットの情報だけではなく、実際にその土地を訪れ、自分の目で見て、自分で撮影した記録を残すことにも意味があると思っています。
また、ごろごろの滝周辺から県道終点まで実際に自転車で走って分かった道路状況については、別の記事でより詳しくまとめる予定です。

