秋の自然散策で出会いたい、特別な植物「マルバノキ」をご存知でしょうか。
マルバノキは、その一風変わった花や、見る者の目を引く美しい紅葉で多くの人を魅了します。
しかし、この魅力的な植物は一部の地域にしか分布しておらず、その珍しさもまた一層の魅力となっています。
本記事では、マルバノキの特徴である特殊な花や紅葉、限定された分布区域について詳しく解説します。
これを読んで自然散策の楽しみが一つ増えること間違いなしです。
マルバノキの基本情報
マルバノキ（丸葉の木）
別名：ベニマンサク（トキワマンサクとは別物）
マンサク科 マルバノキ属 落葉広葉 低木
ハート型の葉っぱが可愛らしく、紅葉も美しいマルバノキ。
茶花や生花としても使われ、かの千利休も愛したと言われています。
一度に紅葉するのではなく、まず黄色に染まって、それから美しい赤色へと変化して行きます。
紅葉は早く、晩夏に色づき始めます。
そして、紅葉した葉が散り始める晩秋、マンサクに似た暗赤色の小さな花が咲き始めます。
花は小さく目立ちませんが、鮮やかな紅葉と慎ましく咲く花を同時に楽むことができる珍しい木です。
お花も、ちらほら咲いていました。
花は二輪が一対になって（背中合わせ？）咲くが、かなり地味。
よ～く見ないと 発見できない大きさです。
岐阜県恵那市
”恵那錦”はそんなマルバノキの斑入り品種です。
特殊な花：マルバノキの魅力
マルバノキは、その特殊な花で知られています。
マルバノキの花は、通常の植物とは一線を画しています。
朱色や深紅色の花で、その形状が非常にユニークです。ヒトデみたい？な形状です！
夏の終わりに紅葉し始めると、花も見頃の時期で、この時期に訪れると、独特な花を楽しむことができます。
日本の一部の地域では、この時期だけに観察できる特別な花として密かな人気です。
このような特別な花が咲くことで、多くの自然愛好家や写真家が訪れる理由がわかります。マルバノキの魅力は、その特殊な花にあります。
美しい紅葉：季節を彩るマルバノキ
マルバノキの紅葉は、秋の景色に彩りを添えます。
秋になると、マルバノキの葉は鮮やかな赤色やオレンジ色に変わり、その美しさが木々の間でひときわ目立ちます。
秋の晴れた日に紅葉に包まれたマルバノキを観察すると、その色彩の豊かさに感動します。
葉が夕陽に照らされると、その美しさはさらに増し、撮影スポットとしても人気です。
美しい紅葉は、秋の散策を楽しむ上で欠かせない要素であり、マルバノキはその重要な一部を担っています。
今回訪れたのは、笠置山、岐阜県恵那市中野方町
恵那市には、たくさんのマルバノキが植えられています。
岐阜県土岐市から、小原の四季桜を見に行く時期にも、マルバノキの美しい紅葉に出会います。
葉っぱが 一枚一枚 浮いているかのように見える？紅葉が綺麗です。
限定された分布：希少性が魅力のマルバノキ
マルバノキは限られた地域にのみ分布しています。その分布範囲は非常に狭いです。
マルバノキは、山地の斜面や沢沿いの、日当たりの良い場所を好みます。
しかし、近年では、開発や森林伐採などにより、観られる場所は減少しています。
マルバノキを守るためには、私たち一人ひとりが、自然環境への関心を高め、保護活動に積極的に参加することが重要です。
このため、マルバノキを見つけるためには地元の植物ガイドブックやインターネットの情報を参考にすることが重要です。
限定的な分布区域でしか観れないマルバノキは、その見つける楽しさが有ります。
見つける楽しみ：マルバノキで自然散策
マルバノキを見つけること自体が楽しみの一つです。
この植物の分布が限られているため、見つけることができた時の喜びは格別です。
また、自然散策がさらに充実することでしょう。
実際に、この植物を求めて遠出をする自然愛好家も少なくありません。
特に、秋の紅葉シーズンは多くの人がマルバノキ目当てに山を訪れます。
マルバノキを見つけた瞬間は、まるで宝物を手に入れたような感動が味わえます。
見つける楽しみは、マルバノキを目指す理由の一つであり、自然散策をさらに豊かにしてくれます。
【燃えるような赤】マルバノキの紅葉の魅力
可愛らしい花を咲かせるマルバノキですが、その魅力は秋に発揮されます。
緑の葉が、赤、オレンジ、黄色と鮮やかに色づき、まるで炎のように山を彩ります。
一体なぜ、マルバノキはこんなにも美しい紅葉を見せてくれるのでしょうか？
その秘密は、葉に含まれる色素にあります。
マルバノキの葉には、赤い色素が豊富に含まれています。
気温が低くなり、日照時間が短くなると、この色素の働きで、葉が赤く色づいていくのです。
また、マルバノキは、落葉樹ですが、冬でも葉が落ちずに枝に残っていることがあります。
これは、マルバノキの葉が、冬の間も光合成を行うことができるためです。
この特徴は、他の落葉樹には見られない、マルバノキならではの特徴です。
【幻の木を探せ！】マルバノキの分布
マルバノキは、日本固有の木であり、限られた場所にしか居ません。
その珍しさから、「幻の木」と呼ばれることもあるほどです。
では、一体どこに行けば、マルバノキに出会えるのでしょうか？
マルバノキは、主に中部以西の本州（石川～兵庫の日本海側）に分布しています。
山地の沢沿いなど、湿り気のある場所を好みます。
マルバノキは自然散策の楽しみを倍増させてくれます。
その美しい紅葉や特異な花、そして限られた分布区域が、自然散策の目的を明確にし、探検心をかき立てます。
例えば、マルバノキを見つけるために山道を歩くと、他の植物や動物にも出会えるチャンスが増えます。このように、マルバノキを探す過程自体が自然の美しさや驚きを再発見する良い機会です。
自然散策にマルバノキを取り入れることで、もっと自然を身近に感じ、楽しむことができます。
千利休が選んだ「利休七選花」の一つでもあります。
- 大山蓮華 オオヤマレンゲ
- おおかめの木 別名ムシカリ
- 白雲木 ハクウンボク
- 夏椿 ナツツバキ
- 白侘助 シロワビスケ
- 山法師 ヤマボウシ
- 丸葉の木 別名ベニマンサク
まとめ
マルバノキは特殊な花、美しい紅葉、そして限られた分布区域で、自然愛好家たちに愛されています。
秋の自然散策でこれらの魅力を直接体験してみませんか？
岐阜の東濃地区は 多く見られます。是非、出かけてみて下さい。
この秋、一緒に自然の宝物を見つける冒険に出かけましょう。
