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十日夜とは?十五夜・十三夜との違いや意味を解説

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十五夜や十三夜は聞いたことがあっても、「十日夜(とおかんや)」はあまり馴染みがないという方も多いのではないでしょうか。

名前に「夜」とつくため、お月見の行事を思い浮かべるかもしれませんが、十日夜は秋の収穫に感謝し、田の神を送る意味を持つ行事として伝わってきました。

地域によっては、餅やぼた餅を供えたり、わらで地面をたたく「わら鉄砲」や、案山子をまつる「カカシアゲ」などの風習もあります。

この記事では、十日夜の読み方や意味、どんなことをする行事なのかをはじめ、十五夜・十三夜との違い、十日夜が現在のカレンダーではいつ頃になるのかまで、分かりやすく紹介します。

「十五夜や十三夜とは何が違うの?」「十日夜もお月見なの?」と気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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/2026年10月4日(日)20:00~2026年10月9日(金)01:59 \

十日夜とは?読み方と意味

十日夜は「とおかんや」と読み、旧暦10月10日に行われる秋の収穫にまつわる行事です。

「とおかや」と読むこともありますが、一般的には「とおかんや」という読み方で紹介されています。

主に関東や中部地方など東日本に伝わってきた風習で、稲刈りが終わったことを祝い、その年の収穫に感謝する意味があります。

また、田んぼを見守ってきた田の神が、収穫を終えて山へ帰るのを見送る日とも考えられてきました。

十日夜は、月を見ることだけが中心ではなく、収穫への感謝や田の神送りと深く結びついた行事です。

十五夜や十三夜について調べていると、そのあとに「十日夜」という名前を見かけることがあります。

名前に「夜」が入っているので、

「十日夜も十五夜と同じようなお月見なのかな?」

と思う方もいるでしょう。

けれども、十日夜は十五夜や十三夜とは少し性格が違います。

十五夜や十三夜は、月を眺めたり、月にお供え物をしたりするお月見の意味合いが強い行事です。

一方の十日夜は、月を眺めることだけが中心ではありません。

稲の収穫を祝い、田の神に感謝し、翌年の豊作を願う農耕行事として伝わってきました。

十五夜、十三夜と続けて知ると、秋の月見文化から収穫の終わりへと季節が進んでいく様子も感じられます。

十日夜はお月見?それとも収穫祭?

十日夜について少し分かりにくいのが、

「お月見なのか、それとも収穫祭なのか」

というところです。

十五夜、十三夜、十日夜を並べて紹介している資料もあるため、三つとも同じようなお月見だと思いやすいですよね。

実際、十日夜にも十五夜と同じように月へ供え物をする地域があります。

ただし、十日夜の中心にあるのは、稲の収穫への感謝や田の神送りです。

地域によっては、餅やぼた餅を田の神に供えたり、わら鉄砲で地面をたたいたりする風習が伝わっています。

そのため、違いを簡単に整理すると、

十五夜・十三夜
月を眺め、秋の月を楽しむ要素が強い行事

十日夜
収穫を祝い、田の神に感謝する要素が強い行事

と考えると分かりやすいです。

もちろん、昔ながらの行事は地域によって伝わり方が違います。

「十日夜には必ずこれをする」と全国共通の行事として考えないことがポイントです。

地域によってさまざまな姿が残っている秋の収穫行事として見ると理解しやすいでしょう。

十五夜や十三夜と違って、満月を楽しむための行事ではないという点も覚えておくと、三つの違いが整理しやすくなります。

十日夜では何をする?

十日夜の風習は地域によってさまざまです。

代表的なものとして、

  • 餅やぼた餅などを供える
  • わら鉄砲で地面をたたく
  • 田から案山子を上げてまつる

といった風習があります。

現在では日常的に見かける機会が少なくなっていますが、それぞれの意味を知ってみると、昔の人々にとって稲作や自然がどれほど暮らしに近い存在だったのかが見えてきます。

十日夜は、一年間の収穫や田んぼに関わるものへ感謝する節目として見ると分かりやすい行事です。

餅やぼた餅を田の神に供える

十日夜では、その年の収穫に感謝して、餅やぼた餅などを田の神に供える風習があります。

昔の農村では、田の神が春になると山から田へ下りてきて稲作を見守り、秋の収穫が終わると再び山へ帰ると考えられていました。

十日夜は、その田の神を見送る節目のひとつとされています。

一年間の実りに感謝しながら、

「今年も無事に収穫できました」

「来年も豊かに実りますように」

という願いを込めて、田の神へ供え物をしたのでしょう。

こうした風習を見ると、十日夜は収穫を祝うだけではなく、その年の農作業に一区切りをつける日でもあったことが分かります。

現代では、自分の家で稲を育てている方は少なくなりました。

それでも、秋になるとスーパーやお米屋さんには新米が並びます。

普段は何気なく食べているお米も、田植えから収穫まで多くの手間をかけて育てられたものです。

新米を炊いて、

「今年も新しいお米の季節になったな」

と感じながら味わうだけでも、昔の収穫行事につながる楽しみ方になります。

わら鉄砲で地面をたたく

十日夜の風習の中でも、初めて知ると少し驚くのが「わら鉄砲」です。

わらを束ねて作った道具を持ち、子どもたちが地面をたたいて歩く風習が、群馬県や埼玉県などに伝わってきました。

農作物に害を与えるモグラを追い払う意味などがあったとされています。

現在の感覚では、

「どうして地面をたたくの?」

と不思議に感じますよね。

けれども、農作物の出来が生活に直結していた時代には、作物を守ることはとても大切でした。

害を与えるものを遠ざけ、翌年も無事に作物が育つことを願う。

わら鉄砲には、そんな農村の人々の願いも込められていたのでしょう。

また、子どもたちが集まって各家を回る地域もありました。

収穫への感謝という少し真面目な意味だけではなく、地域のみんなが参加する季節の行事としての楽しさもあったことがうかがえます。

案山子をまつる「カカシアゲ」

長野県などには、十日夜に「カカシアゲ」と呼ばれる風習も伝わっています。

これは、田んぼに立っていた案山子を田から上げ、家の庭などにまつって供え物をする風習です。

案山子というと、

「鳥を追い払うために置くもの」

というイメージが強いですよね。

今でも田んぼや畑で見かけることがあります。

けれども昔は、案山子が単なる鳥よけ以上の存在として扱われる地域もありました。

収穫が終わると、田を見守ってきた案山子を上げて供え物をする地域もありました。

田の神、田んぼ、稲、案山子。

十日夜の風習には、人と自然を切り離すのではなく、身近なものすべてに感謝しながら暮らしていた昔の人々の感覚が残っています。

十五夜・十三夜・十日夜の違い

十五夜、十三夜、十日夜はいずれも秋から初冬にかけて行われる行事です。

名前だけを見ると、三つとも同じお月見の仲間のように感じます。

ただ、意味を比べてみると少しずつ違います。

項目十五夜十三夜十日夜
旧暦の日付8月15日9月13日10月10日
主な意味秋の月を愛で、実りに感謝する日本独自のお月見収穫を祝い、田の神を送る
月との関係深い深い地域による
主な呼び方中秋の名月・芋名月後の月・栗名月・豆名月十日夜・刈上げ十日など

十五夜は、秋のお月見として最もよく知られている行事です。

旧暦8月15日の月を眺め、月見団子やススキ、秋の収穫物などを供えます。

その約1か月後に迎える十三夜は、日本独自のお月見として知られています。

十五夜の「芋名月」に対し、十三夜は栗や豆の収穫時期と重なるため、「栗名月」「豆名月」とも呼ばれます。

そして、さらに季節が進んだ旧暦10月10日に行われるのが十日夜です。

十五夜・十三夜は月を楽しむ意味合いが強く、十日夜は収穫への感謝や田の神送りの意味合いが強いところが大きな違いです。

十五夜から十三夜、そして十日夜。

旧暦では、

8月15日
↓
9月13日
↓
10月10日

と、およそひと月ずつ間隔をあけて続きます。

月を眺める十五夜から、秋が深まる十三夜へ。

そして収穫を終え、冬へ向かう十日夜へ。

三つを順番に見ていくと、昔の人が行事を通して季節の移り変わりを感じていたことが分かります。

【関連記事】

十五夜の意味や由来、お供え物、お月見の楽しみ方については、十五夜の記事で詳しく紹介しています。

【関連記事】

十五夜の約1か月後に行われる十三夜については、「十三夜とは?『後の月』『栗名月』と呼ばれる理由や十五夜との違いを解説」もあわせてご覧ください。

十五夜・十三夜・十日夜は「三月見」と呼ばれる?

十五夜、十三夜、十日夜の三つの月を「三月見」と呼ぶ例もあります。

旧暦8月には十五夜。

旧暦9月には十三夜。

そして旧暦10月には十日夜。

秋から初冬にかけて、およそひと月ごとに続いていきます。

十五夜の月を眺め、十三夜でもう一度秋の月を楽しみ、十日夜ではその年の収穫に感謝する。

こうして並べると、昔の人々が月や農作物を通して季節を感じていた様子が想像できます。

ただし、「三月見」という言葉が全国共通で、必ず三回お月見をするという意味ではありません。

十日夜の風習そのものにも地域差があります。

また、十五夜や十三夜ほど月を見ることが中心ではない地域もあります。

「三つの月をまとめて三月見と呼ぶ例もある」と理解しておくと分かりやすいでしょう。

個人的には、三月見という言葉を「三回必ず月を見る行事」と覚えるより、

「秋から初冬へ移っていく季節の中で、月と収穫に関わる行事が続いていた」

と捉えるほうが分かりやすい印象です。

十日夜と西日本の「亥の子」の違い

十日夜は、主に東日本に伝わる収穫行事です。

一方、西日本には「亥の子(いのこ)」と呼ばれる、よく似た意味を持つ行事があります。

亥の子は旧暦10月の亥の日に行われる行事で、十日夜と同じように秋の収穫に関わる風習です。

地域によっては、新穀で作った餅を供えたり、子どもたちが地面をたたいたりする風習もあります。

十日夜と亥の子には違いがありますが、

  • 秋の収穫を祝う
  • 豊作に感謝する
  • 翌年の実りを願う

といった部分には共通するところがあります。

大まかには「東日本の十日夜、西日本の亥の子」と整理すると、二つの収穫行事の関係が分かりやすくなります。

ただし、昔ながらの行事は地域による違いがとても大きいものです。

同じ地方の中でも名称や行い方が異なる場合があります。

十日夜も亥の子も、全国でまったく同じ形で行われてきたわけではありません。

それぞれの土地に合った形で伝えられてきた行事として見るとよいでしょう。

十日夜は現在のカレンダーではいつ?

十日夜は旧暦10月10日の行事です。

そのため、現在使われているカレンダーの10月10日に行うわけではありません。

ここは、「十日夜」という名前から勘違いしやすいところです。

「十日夜だから10月10日かな?」

と思ってしまいそうですが、名前にある「10月10日」は旧暦の日付です。

旧暦と現在使われている新暦にはずれがあるため、現在のカレンダーでは毎年日付が変わります。

2026年の十日夜は11月18日(水)です。

11月18日というと、現在の感覚では「秋」というより、少し冬に近い季節ですよね。

2026年は11月7日に立冬を迎えるため、十日夜のころには暦の上ではすでに冬に入っています。

十五夜や十三夜と比べると、朝晩もかなり冷え込むころです。

また、この日の月も、十五夜のような満月に近い姿ではありません。

十日夜は「現在の10月10日」や「満月を見る日」という意味ではないので注意しましょう。

毎年十日夜を確認するときは、

「その年の旧暦10月10日はいつか」

を確認するのがポイントです。

十日夜を現代の暮らしで楽しむなら

十日夜について知ると、

「わら鉄砲を作ったり、案山子をまつったりしないと楽しめないのかな?」

と思うかもしれません。

もちろん、昔ながらの風習が今も残っている地域では、その土地の行事に触れてみるのもよいでしょう。

ただ、家庭で楽しむ場合は、昔の行事をそのまま再現する必要はありません。

今の暮らしでは、新米や秋の味覚を楽しみながら、その年の収穫に目を向けるだけでも十日夜を身近に感じられます。

たとえば、

  • 新米を炊いて味わう
  • 秋に収穫された野菜を食べる
  • お餅やぼた餅を楽しむ
  • 旬の食材で夕食を作る
  • 夜空や月を眺める
  • 十五夜や十三夜のころとの季節の違いを感じる

といった過ごし方があります。

特別な準備がなくても大丈夫です。

その日の夕食で新米を炊いて、

「今年もお米が収穫されたんだな」

と少し意識するだけでも、十分に季節を感じられます。

いつも食べているごはんや野菜も、誰かが育て、収穫してくれたものです。

普段はあまり意識しないことですが、十日夜をきっかけに、

「食べ物が無事に収穫されることは当たり前ではないんだな」

と考えてみるのもよいでしょう。

個人的には、十日夜は「お月見の日」として楽しむより、

「秋の実りに少し目を向ける日」

として取り入れるほうが、現代の暮らしには合いやすい印象です。

十五夜では月を眺める。

十三夜では秋が深まった空を楽しむ。

そして十日夜では、新米や秋の食べ物を味わいながら収穫に感謝する。

こんなふうに三つの行事をゆるくつなげて楽しむと、秋という季節を長く味わえます。

新米や秋の味覚を取り入れて十日夜を楽しみたい場合は、通販などで旬の食材を確認してみるのもひとつの方法です。

十日夜まとめ

十日夜は「とおかんや」と読み、旧暦10月10日に行われる秋の収穫行事です。

主に関東や中部地方など東日本に伝わり、稲の収穫を祝い、田の神を送る行事として親しまれてきました。

地域によって、

  • 餅やぼた餅を供える
  • わら鉄砲で地面をたたく
  • 案山子をまつる「カカシアゲ」を行う

など、さまざまな風習があります。

十五夜や十三夜と並べて紹介されることもありますが、十日夜は月を見ることそのものより、収穫への感謝という意味が強い行事です。

2026年の旧暦10月10日は、11月18日(水)にあたります。

昔ながらのわら鉄砲やカカシアゲを家庭で再現するのは難しくても、新米や秋の食べ物を味わいながら、その年の実りに目を向けることはできます。

十五夜、十三夜、十日夜。

秋の行事を順番に知っていくと、昔の人が月を眺め、農作物の収穫に感謝しながら季節の移り変わりを感じていたことが少し身近に見えてきます。

【関連記事】

十五夜について詳しく知りたい方は、十五夜の意味や由来、お月見の楽しみ方を紹介した記事もあわせてご覧ください。

【関連記事】

十三夜について詳しく知りたい方は、「十三夜とは?『後の月』『栗名月』と呼ばれる理由や十五夜との違いを解説」も参考にしてみてください。

【関連記事】

ウルフムーンやストロベリームーンなど、季節と結びついた月の呼び名について知りたい方は、12か月の満月の呼び名をまとめた記事もご覧ください。

十日夜に合わせて新米や秋の味覚を楽しみたい方は、取り扱い商品や価格を確認してみてください。

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