玄関先やベランダに、いつの間にか巣作りを始めるツバメたち。 「可愛いけど、フンや騒音に困ってる」「でも強く追い払うのは気が引ける……」そんな思い、ありませんか?
実は今、そんな複雑な悩みに応える“やさしい対策”として注目されているのが「ガムテープ」なんです。 「え、テープを貼るだけでいいの?」「どうやって貼るの?」「それって法律的に大丈夫?」──そんな疑問が次々と浮かびますよね。
この記事では、「なぜガムテープが効くのか」「正しい貼り方」「よくある失敗例」「安全面の注意」など、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説。 さらに、実際に貼ってみた人たちのリアルな声や、ガムテープ以外のおすすめ補助対策まで盛りだくさん!
読み終えるころには、「自分にもできそう」と感じられる安心感と、自宅を守るための小さな自信が芽生えているはずです。 “気になっていたあの方法”、その実力と落とし穴を今、いっしょにのぞいてみませんか?
ガムテープでツバメ対策をする理由

ツバメが巣を作りやすい時期になると、軒下や玄関まわりに巣材がちらほら……そんな経験、ありませんか?
「見守りたい気持ちはあるけれど、フン害や騒音、住環境への影響も気になる」
そんな複雑な思いを抱える方に、注目されているのがガムテープによる簡易対策。
この章では、なぜガムテープが有効なのか、ツバメの習性と照らし合わせて、その理由をやさしく解説します。
H3では“滑る素材がなぜ効くのか”“初心者でも試しやすいコスト感”“他対策との組み合わせの可能性”など、実践につながる視点を盛り込みました。
やさしく防ぎたいあなたへ、まずは知識から備えてみませんか?
ツバメは滑る場所に巣を嫌う習性
ツバメはとても器用に巣を作る鳥ですが、その巣作りには意外な「好み」があります。
実は、足場が不安定だったり、滑りやすい素材の上には巣を作りたがらないという性質を持っているのです。
たとえば、表面がツルツルしていたり、少しの力で足を滑らせてしまうような場所では、材料がうまくくっつかず、結果的に巣作りを諦めることがあります。
特に人工的な建物の壁や軒下など、凹凸の少ない平らな面では、足がかかりにくく不安定なため、ツバメにとっては“安心して巣をつくれる環境”とは言えません。
このような特性を活かして、あえて“滑る面”を人工的に作ってあげることで、ツバメに「ここはやめておこう」と判断してもらうというやさしい対策法が注目されています。
そこで登場するのが、ガムテープの活用です。
ガムテープの表面はとても滑りやすく、ツバメにとってはしっかり足場を取ることが難しい素材です。
足が滑ってしまえば、泥や草などの巣材を積み上げることもままならず、結果としてツバメは他の場所を探しに行くようになります。
また、ガムテープは見た目にも自然で目立ちにくく、やさしい印象の対策として取り入れやすいのも魅力。
「傷つけないけれど、ここでは暮らしにくいよ」とそっと伝えるような、ツバメに配慮した方法として、多くの家庭で活用されています。
手軽&低コストで始められる
ガムテープを使ったツバメ対策の魅力は、なんといっても「すぐに始められる」ことと「お財布にやさしいコスト感」です。
本格的な防鳥設備や業者への依頼となると、どうしても費用や手間がかかってしまいがちですが、ガムテープなら特別な準備はほとんど必要ありません。
家にあるもので代用できる場合も多く、仮に新しく購入するとしても、ホームセンターや100円ショップなどで簡単に手に入るので、誰でも気軽に試すことができます。
また、扱いが簡単なため、工具の知識やDIYの経験がなくても心配ありません。
女性ひとりでも、無理なく短時間で作業を済ませられる点も支持されている理由のひとつです。
さらに、工事のように大がかりな設備を取り付けるわけではないので、家の外観を大きく損ねることもなく、必要がなくなればすぐに撤去できるのも利点です。
ツバメの巣作りに悩むけれど「できるだけ優しく防ぎたい」「まずは試しに何かやってみたい」という方にとって、ガムテープは最適な選択肢といえるでしょう。
時間的にも経済的にも無理のない範囲で取り入れられ、なおかつツバメにやさしいという点が、安心感のある防鳥対策として広く支持されています。
他の対策との組み合わせ効果
ガムテープ対策は単体でもある程度の効果が期待できますが、他のアイテムと組み合わせることで、さらに強力で持続性のある対策となります。
ツバメはとても学習能力の高い鳥なので、ひとつの方法だけでは徐々に慣れてしまう可能性があります。
そのため、複数の異なる刺激や障害を与えることで、ツバメに「ここは落ち着かない」「危険かもしれない」と感じさせることが効果的です。
たとえば、光を反射する防鳥テープや、風に揺れて動くアルミホイル、古いCDなどを一緒に設置すると、視覚的な刺激でツバメの警戒心を高めることができます。
これらのアイテムは太陽の光を受けてキラキラと輝くだけでなく、風による動きによって不規則な揺れを見せるため、ツバメにとっては安心できない環境になります。
さらに、吊るす位置や角度を工夫することで、軒下全体に効果が広がり、ツバメの飛来や巣作りを予防する確率がぐっと高まります。
また、防鳥ネットを組み合わせることで物理的にスペースをふさぎ、ガムテープと視覚刺激だけでは防ぎきれないケースにも対応可能になります。
このように、異なる性質を持つ対策を併用することで、巣作りの意欲そのものを削ぎ、より確実にツバメの侵入を防げるのがポイントです。
「複数の手段を重ねる=ツバメにとっての違和感を増やす」ことで、防鳥効果が相乗的に高まっていくのです。
ガムテープ対策の効果メカニズム

「ただ貼るだけ」で本当に効果があるの?
そう思う方も多いかもしれませんが、ガムテープにはツバメの巣作り本能をくすぐらない、ちょっとした“仕掛け”が隠れています。
この章では、ツバメが巣を作りたくなる条件、逆に「ここでは無理かも」と思わせる環境とは何かを、行動の特徴からひもといていきます。
H3では“壁面の凹凸と巣の安定性”“滑りやすさによる不安定さ”“巣材の接着性の低さ”という3つの視点から、ガムテープの「防巣力」の秘密に迫ります。
仕組みを知れば、貼る位置や素材選びに自信が持てるようになるはずです。
ツバメが好む凹凸壁では巣作りしやすい
ツバメは壁や軒下などの安定した場所に、泥やワラ、枯れ草などを使って立派な巣を作ります。
この巣作りの際に、壁の表面に小さな凸凹があると、その凹みに泥がうまく引っかかって固まりやすくなり、巣全体が安定しやすくなるという特徴があります。
特に、少しざらつきのある素材や細かい隙間があるような壁面は、ツバメにとって“足場がしっかり取れて材料が留まりやすい、理想的な建築地”となるのです。
また、凹凸のある壁は風の影響も受けにくいため、完成した巣が落ちにくくなるという点でも好まれます。
こういった理由から、昔ながらの土壁や未加工の木材部分にはよく巣が作られることが多く、対策を取らないと毎年のように戻ってきてしまうケースも。
逆に、壁がツルツルしていて凹凸がない場所では、泥がうまく定着せず、巣の材料が滑り落ちてしまうことが多くなります。
そのため、人工的に滑りやすい素材で覆ったり、凹凸のない状態を作ってあげるだけでも、ツバメにとっては「ここではうまく巣が作れそうにない」と判断し、別の場所を探しに行く可能性が高まります。
このようなツバメの習性を逆手にとった“環境づくり”が、巣作り防止対策においては非常に効果的といえるのです。
ガムテープ表面が滑りやすくて止まりにくい
ガムテープの表面はつるつると滑りやすく、ツバメがしっかりと足をかけるのが難しい素材です。
特に、布製ではなくポリエチレンやビニール系の光沢のあるガムテープは、摩擦が少ないため、足をかけた瞬間にツルリと滑ってしまうことが多く、ツバメにとっては非常に不安定な足場になります。
実際にツバメが飛来しても、着地しようとした瞬間に足元がずれてしまうため、そこでじっと留まることができません。
その結果、巣をつくるために必要なバランスや安定感が得られず、「ここでは無理だ」と判断するきっかけになります。
また、足が滑るということは、巣材である泥や草も同じく滑って落ちやすいということ。
特に湿った泥は、滑る素材の上に乗せると乾く前に重力でずれてしまい、思うように形を作ることができません。
ガムテープの光沢と滑りやすさが、この点でもツバメの巣作りを阻む役割を果たしてくれます。
さらに、見た目にも目立ちにくい色を選べば、建物の景観を損ねることなく対策できるのも嬉しいポイントです。
このように、ガムテープの物理的な特性をうまく活かせば、ツバメに「ここでは安心して巣が作れない」と自然に気づかせることができ、やさしく距離を取る方法として効果を発揮します。
接着力で巣材が付きにくくなる
ガムテープの粘着面は一見すると何でもくっつきそうですが、実際には泥や小枝といったツバメの巣材にとっては“逆に不向き”な性質を持っています。
粘着面に巣材が触れても、乾いた小枝は滑って落ちてしまいやすく、湿った泥もテープの表面に密着せず、重力に負けてずるりと滑り落ちてしまうことが多いのです。
このように、テープは“くっつく”のではなく“滑る”ことで、ツバメの巣作りを自然に阻んでくれる役割を果たします。
特に、表面がつるんとしたポリエチレン素材やビニール系のガムテープであれば、泥が定着しづらく、素材同士の相性も悪いため、しっかりと固定することができません。
さらに、風雨に強いタイプのガムテープを使用すれば、しっかりと壁面にとどまり続けながらも、巣材だけは次第に剥がれ落ちていくという状況を作ることができます。
結果として、ツバメが一度巣作りを始めようとしても、なかなかうまくいかず、何度もやり直しを繰り返すうちに「ここでは無理だな」と諦めて別の場所を探しに行ってくれる可能性が高くなります。
このように、見た目には目立たず、物理的な負担もかけずに「巣が作りづらい環境」を自然に演出できるのが、ガムテープ対策の隠れた強みと言えるでしょう。
正しい貼り方ステップ

せっかく貼るなら、ちゃんと効果のある貼り方をしたい。
それは、誰もが感じる素直な思いですよね。
この章では、準備すべき道具から、貼る場所とタイミング、剥がれにくく長持ちさせるためのちょっとしたコツまで、初心者向けに丁寧にまとめています。
H3では、“滑りやすい素材選び”“巣作りの始まりを先回りするタイミング”“きれいに貼ってしっかり効かせる方法”を段階的にご紹介。
手順に沿って進めるだけで、効果も見た目も大満足の仕上がりに。
まずは身近な場所から、安心の一歩を踏み出してみましょう。
準備するものと適したガムテープの種類
まず用意するべきは、耐水性があり、表面がツルツルした素材のガムテープです。
特にポリエチレン製やビニール系など、光沢のあるタイプは滑りやすさに優れており、ツバメが足をかけにくいため、巣作り防止に高い効果を発揮します。
布製や紙製のガムテープは摩擦が強く、ツバメがしがみつけてしまう可能性があるため、避けたほうが無難です。
また、粘着力の強い屋外用ガムテープを選ぶと、風雨にさらされても剥がれにくく、長期間安心して使うことができます。
次に必要なのは、作業を安全かつスムーズに行うためのアイテムです。
たとえば脚立は、高所の軒下などにガムテープを貼る際に欠かせない道具。
不安定な場所での作業になるため、できれば家族や同居者に支えてもらいながら作業するとより安全です。
軍手は手の保護はもちろん、テープを強く押さえる際に滑り止めとしても役立ちます。
はさみはテープの長さ調整や切り口の処理に便利なので、事前に用意しておくと安心です。
さらに、見た目にもこだわりたい場合は、壁の色と近いカラーのガムテープを選ぶのがおすすめです。
白っぽい壁には白やグレー、木目調の軒下には茶系のテープを使えば、目立ちにくく自然な仕上がりになります。
このように、ちょっとした準備をしておくことで、作業の安全性と見た目の美しさ、そして対策の効果がぐっと高まります。
「やってみようかな」と思ったときにすぐ始められるよう、必要なものをそろえておくとスムーズです。
貼る場所とタイミング(産卵前がベスト)
もっとも効果的なのは「ツバメが巣作りを始める前」に対策を行うことです。
タイミングとしては、ツバメが日本に帰ってくる3月下旬から4月上旬あたりが目安になります。
この時期には、ツバメたちが軒下や玄関上、ベランダの柱などを飛び回りながら「今年の巣作り候補地」を偵察しはじめます。
そうした偵察行動が見られる前に、つまりツバメが「ここにしようかな」と決めるよりも早い段階で対策を施すことが、もっとも効果を発揮します。
もし前年に巣を作られた場所があるなら、特にその近辺は要注意ポイント。
ツバメは前年の巣の記憶を頼りに、同じ場所に戻ってくる習性があるため、例年巣を作られて困っていた場所には優先的にガムテープを貼っておきましょう。
また、ツバメが好むのは、風の影響が少なく、屋根のある静かな場所です。
たとえば軒下の角、外灯の上、玄関ポーチの柱の内側など、雨風をしのぎやすい構造の部分に巣を作ろうとする傾向があります。
そうした「ツバメに人気のエリア」に的を絞って、ツルツルした素材のガムテープを貼ると、より高い効果が期待できます。
予防としてのガムテープ対策は、ツバメに「ここは足場が悪いからやめておこう」と思わせる“環境づくり”がポイントです。
早めの準備と的確な場所選びが、やさしくツバメを遠ざける第一歩になります。
端から丁寧に、剥がれにくく貼るコツ
ガムテープを貼るときは、できるだけ平らで乾いた面を選ぶことが基本です。
壁に凹凸がある場合は、事前に軽く拭いてほこりや汚れを取り除いておくと、より密着しやすくなります。
貼る際は、テープをいきなりベタッと貼るのではなく、端から少しずつゆっくりと伸ばすように貼っていくのがポイントです。
このとき、空気が入らないように指でしっかり押さえながら、中央から外側へと空気を逃がすように貼ると、きれいに密着させることができます。
途中でテープが浮いてしまうと、そこから風が入り込み、思いがけず早く剥がれてしまう原因になるため、特に端の処理は丁寧に行いましょう。
また、角や曲がり角など剥がれやすい場所には、2重貼りやL字型に重ねるようにして貼ると強度が上がります。
さらに、ガムテープの上から透明なクリアテープや養生テープを重ね貼りすることで、防水性と耐久性を高める工夫も効果的です。
風の強い地域や高所への貼り付けの場合は、念のためテープの端を壁の内側に折り返す「返し貼り」を取り入れることで、剥がれにくさが格段にアップします。
こうした一手間をかけることで、長期間安定した効果を維持でき、日々のメンテナンスの手間も軽減されます。
「ちょっと面倒かな」と思っても、最初の丁寧な貼り方が、その後の安心につながる大切なステップです。
よくある失敗&対処法

「貼ったはずなのに、なぜかツバメが戻ってきた……」
そんなときは、もしかするとちょっとした落とし穴があったのかもしれません。
この章では、実際に多く寄せられる“よくある失敗”を取り上げ、その原因と具体的な対策をセットでお伝えしていきます。
H3では“風で剥がれてしまうケース”“テープ跡が残ってしまう問題”“対策に慣れてしまったツバメへの対処”の3パターンを掘り下げながら、それぞれの失敗を未然に防ぐ工夫をお届け。
事前にチェックしておけば、失敗を避けて、安心してツバメ対策ができるようになりますよ。
風で剥がれる→全面固定&重し設置
ガムテープをしっかり貼ったはずなのに、たった数日で風にあおられてめくれてしまった……そんな経験、ありませんか?屋外での作業や仮設的な掲示物では、特に風の影響を受けやすく、ちょっとした油断がすぐに「やり直し」につながります。
このような失敗を防ぐには、ただテープを貼るだけでなく、「貼り方の工夫」と「補強のひと手間」が重要です。
まず、貼る対象の壁面や地面にホコリや水分、油分などの汚れがあると、テープの粘着力が著しく低下します。ウェットティッシュや中性洗剤を使ってしっかり拭き取り、乾いた布で水気を取ってから貼ることで、粘着力を長持ちさせることができます。
次に、テープの貼り方にも工夫が必要です。たとえば、端だけで留めるのではなく、全面に広めに貼って固定することで、風の力が一点に集中するのを防げます。さらに、四隅をL字に覆うように貼ることで、角からめくれ上がるリスクを抑えることができます。特に屋外でのポスターや養生シートなどは、角からの剥がれが始まるケースが多いため、この“角対策”は効果的です。
そして、風の強い日や長期間の設置が予想される場合には、“重し”を加える工夫もおすすめです。具体的には、
- 上からクリアテープや養生テープでさらに押さえる
- 下端にレンガや重石を置いて風による浮き上がりを防ぐ
- テープの上に透明フィルムを被せて風や雨から守る
といった補強方法があります。特にガムテープは熱や水分に弱いため、季節や設置環境に合わせた補強を考えることで、長期的な安定を得られるでしょう。
貼り跡が残る→壁材によって適材選び(養生・布タイプ)
ガムテープをはがしたとき、壁面にベタベタとした糊の跡が残ってしまった……そんな経験はありませんか?一見しっかり貼れていたとしても、時間が経つと粘着剤が素材に染み込み、取り除くのに苦労することがあります。
このような貼り跡の原因は、壁材とテープの相性によるものです。たとえば、
- 塗装された外壁:塗膜が柔らかく、粘着剤が表面に密着しやすいため、テープの跡が残りやすい。
- 木材(特に無垢材):表面が繊維質で吸着力が強く、はがした後に粘着剤がしみ込みやすい。
このような素材には、強粘着のガムテープを使用すると跡残りのリスクが高まります。特に気温が高い夏場や、長時間貼りっぱなしになるケースでは、粘着剤が軟化して壁と癒着しやすくなるため注意が必要です。
対策としておすすめなのが、比較的粘着力が穏やかで、はがしやすい以下のテープの使用です:
- 養生テープ:施工現場などでよく使われるもので、粘着剤の跡が残りにくく、短期の固定用途に最適。
- 布製テープ:しっかりと固定できる一方で、ガムテープほど粘着力が強くないため、比較的きれいにはがせる。カラーバリエーションが豊富で掲示用途にも使いやすいです。
さらに、仕上がりが気になる場合は、目立たない場所で事前にテスト貼りしておくと安心です。壁材によっては、思いもよらない反応を示すことがあるため、数時間貼ってから試しにはがしてみるのがよいでしょう。
ツバメが慣れる可能性→他の対策との併用で対応
はじめは人や物を警戒していたツバメも、数日経つと「これ、危なくないかも?」と判断して、再び近づいてくることがあります。特に営巣シーズン中のツバメは、適した場所があれば執念深く戻ってくる習性があり、単一の対策だけでは防ぎきれないことも。
この“慣れ”を防ぐためには、ガムテープなどでの封鎖だけに頼らず、ツバメの視覚や聴覚に働きかける複数のアイテムを併用することが重要です。ツバメは環境の変化に敏感で、目新しい刺激には一時的に警戒する傾向があります。したがって、「驚かせる」「不安を与える」新たな要素を定期的に追加することが有効です。
たとえば以下のような工夫が挙げられます:
- 防鳥テープやアルミホイルなどの光を反射する素材を風に揺れるように吊るす。キラキラとした光の動きがツバメにとって不快な刺激になります。
- テープの色や形状を定期的に変える(たとえば、赤→銀→黒へ変更するなど)。同じ色や配置だと慣れてしまうため、「これは何だ?」と再認識させるのが狙いです。
- 風車や吊り下げ型モビールのような“動くオブジェ”を追加して、常に環境が変化している印象を与える。
- CDを吊るす、小型ミラーを設置するといったDIYアイデアもおすすめ。強い反射光がツバメの視界を遮るため、警戒心を保たせやすくなります。
また、可能であれば人の出入りを多く見せるようにする(玄関周辺なら靴や傘を並べる、時間をずらして出入りするなど)ことで、ツバメが「この場所は落ち着けない」と判断するようになります。
ツバメはとても賢く、習慣や安全を見極めながら行動する生きものです。だからこそ、こちらも「同じ手を使い続ける」のではなく、柔軟に変化を加えながら対応していく姿勢が大切なのです。
ガムテープ以外の併用対策集

「ガムテープだけでは心配」「もっと確実な方法はないの?」という方に向けてご紹介したいのが、ガムテープと組み合わせて使える“併用対策”。
ツバメの習性をうまく利用したり、視覚や空間の変化で巣作りを遠ざけるアイテムもたくさんあります。
この章では、身近な素材や100均グッズでも始められる、簡単で効果的な補助対策をピックアップ。
次では“光の反射で警戒心を高めるグッズ”
“通行の物理的な邪魔で居心地を下げる工夫”
“そっと誘導する優しい選択肢”という視点で、より穏やかで確実なツバメ対策のヒントをお届けします。
アルミホイルや防鳥テープを吊るす
ガムテープによる滑り対策に加えて、視覚的な刺激を与えるアイテムを組み合わせることで、より効果的にツバメの接近を防ぐことができます。
特に、日光を受けてキラキラと光を反射するアルミホイルや防鳥用のラメ入りテープ、防鳥CDなどは、ツバメに「ここは危険かも」と思わせるきっかけを与える重要なツールです。
これらのアイテムは、風に揺れて常に動きがあることで、単なる物理的な障害ではなく、ツバメにとって不安定で落ち着かない空間を演出してくれます。
吊るす位置としては、ツバメがとまりやすい軒下や玄関の上、電灯のすぐそばなど、実際に狙われやすいポイントを意識しましょう。
ひもの長さや吊るす数を変えてみたり、テープとアルミホイルを組み合わせたりすると、動きや反射にバリエーションが出て、より強い警戒感を与えることができます。
さらに、日差しの角度や風の流れによって光り方や揺れ方が変わるため、ツバメが「この場所はいつも変化していて落ち着かない」と感じやすくなるのです。
このように、動きと光を利用した対策は、人が手間をかけずに持続できるという点でも魅力的。
ガムテープと組み合わせることで、物理的+心理的なブロックを同時に作り出し、ツバメにとって「ここは居づらい」と思わせる環境をつくることができます。
手軽ながら高い効果が期待できるため、初心者でもすぐに取り入れられる方法のひとつです。
紐・テグスで空間を阻む(通過幅注意)
物理的にツバメの侵入を妨げる方法として、細いテグスや透明なナイロン糸、あるいは細めの紐などを空間に張る対策が注目されています。
この方法はとてもシンプルながら効果的で、特にツバメが頻繁に通る軌道や、壁の近くを飛行する通路を意識して設置することがポイントです。
ツバメは羽ばたいて飛びながら、わずかな隙間からでも器用に壁へと近づいて巣を作ろうとします。
そのため、空中の“通り道”に意図的な障害物を設けることで、「飛びにくい」「着地できない」と判断し、別の場所へ移動してくれる可能性が高まります。
テグスは細くて目立ちにくいので景観を損ねにくい反面、人の目には見えにくく、うっかり引っかかる危険性も。
そのため、糸の両端や中間地点に小さなリボンや目印をつけておくことで、視認性を高め、安全に使うことができます。
また、人の出入りが多い玄関まわりや通路に設置する場合は、目線より高い位置に張る・角度を斜めにするなど、日常生活の邪魔にならないように工夫することも大切です。
さらに、より強度を求める場合は、園芸用の支柱やフックなどを活用して、テンションをかけて張ることで、長期間しっかり維持できます。
効果的な張り方や高さは場所によって異なりますが、ツバメの動線をよく観察し、「ここを通れなくすれば来ないかも」と想像しながら設置すると、より実用的な対策になります。
小さな手間で大きな成果が期待できる、家庭でも取り入れやすい防鳥策のひとつです。
防鳥ネットや代替巣の設置
どうしてもツバメが毎年同じ場所に戻ってきてしまう場合には、より本格的で継続的な対策として「防鳥ネット」の導入を検討するのもおすすめです。
防鳥ネットは、軒下やベランダ、倉庫の入り口など、ツバメが出入りしやすい空間全体を覆うことができるため、一度設置してしまえば高い効果が期待できます。
ネットの網目サイズは小さめ(19mm以下)を選ぶと、ツバメが通り抜けるのを防ぎつつ、見た目の圧迫感も少なく済みます。
最近では、ベージュやグレーなど外壁になじみやすい色のネットも販売されており、景観を損ねにくい配慮もなされています。
また、ネットを使う際には風通しや光の入り方も意識して、住環境に支障のない範囲で工夫しましょう。
さらに、ツバメとのやさしい共存を目指す場合には、近くの安全な場所に代替巣(人工巣)を設置するという選択肢もあります。
これは、ツバメの繁殖本能を理解しながら、人と鳥とが距離をとって平和に暮らすための、とても思いやりのある方法です。
実際に、人工巣を用意しておくことでツバメがそちらに移動し、結果的に糞害や騒音のトラブルも軽減されたという声も多く聞かれます。
追い払うだけの対策ではなく、ツバメにとっても居場所を残してあげることで、お互いにとってストレスの少ない環境がつくれるのです。
このような工夫が、持続可能で心やさしい防鳥対策へとつながっていきます。
安全面と注意事項

どんなに効果的な対策でも、まず守るべきは「安全」と「ルール」。
ツバメは鳥獣保護法で守られている野鳥のため、無断での巣の撤去や卵・雛への干渉はNGです。
また、脚立やベランダでの高所作業では、思わぬケガや事故のリスクも。
この章では、法律面の配慮から安全な作業のタイミングや方法、そして対策後のメンテナンスまでをカバー。
H3では“巣立ち時期を見極めた正しい撤去対応”“作業前に確認したい天候や設置環境”“貼りっぱなしにしない定期点検”をキーワードに、安心して続けられるツバメ対策の基本をまとめました。
鳥獣保護法に基づく正しい対応時期(巣立ち後)
ツバメは日本の鳥獣保護法によって守られている野鳥であり、その巣や卵、ヒナに対しては特別な配慮が求められます。
たとえそれが自宅の軒下や玄関先にできた巣であっても、勝手に取り除くことや傷つけることは法律で明確に禁止されており、違反した場合は罰則が科される可能性もあります。
そのため、ツバメ対策を実施する際には、必ず「巣を作る前」または「すでにヒナが巣立って、完全に巣が空になったあと」のタイミングを見極めて行う必要があります。
特に注意すべきは、卵がすでに産みつけられていたり、ヒナが巣にいる段階では一切の干渉をしてはいけないという点です。
この段階で巣を撤去したり、ガムテープなどで妨害する行為は、動物愛護の観点からも、法律上の観点からもNGとされています。
また、見た目では判断がつきにくい場合もあるため、「最近見かけないな」と感じた後も、1週間ほど様子を見て、本当に空き巣であることを確認することが望ましいです。
ツバメが安全に子育てを終えたあとで、次のシーズンに向けた対策をするというスタンスが、自然との共存のうえでもとても大切な姿勢です。
焦らず、時期を見計らって静かに、そしてやさしく対策を行うことが、心あるツバメ対策の基本となります。
高所作業での落下リスクと天候の見極め
ガムテープを貼る場所は、軒下や玄関上、ベランダの天井部など、高所になるケースが非常に多く見られます。
このような場所での作業は、思っている以上にバランス感覚を必要とするため、油断せず慎重に行う必要があります。
脚立や踏み台を使用する際は、必ず安定した平らな場所に設置し、ぐらつきがないことを確認しましょう。
滑り止めのついた靴を履いたり、作業用手袋を着用することで、安全性を高めることができます。
また、ひとりでの作業はなるべく避け、できれば家族や友人など補助してくれる人がそばにいる状態で行うと安心です。
特にテープを長く貼る作業や、脚立を移動させながら貼っていく場合は、下から支えてもらうことで転倒リスクを減らせます。
天候についても十分な注意が必要です。
雨の日は地面や靴底が滑りやすくなるだけでなく、壁面が湿っていてテープの接着力が弱まるため、作業には不向きです。
風が強い日はバランスを崩しやすく、テープもめくれやすくなるため、絶対に無理をしないことが大切です。
気温が高すぎる日は熱中症のリスクもあるため、なるべく朝や夕方の涼しい時間帯を選び、休憩や水分補給を忘れずに行いましょう。
小さなお子さんがいるご家庭では、作業中に近くで遊ばせたりせず、しっかり見守ったうえで対応するのが安心です。
安全第一を意識して行動することで、思わぬケガを防ぎ、スムーズで確実なツバメ対策が実現します。
テープの劣化対策と定期チェック
屋外に貼るガムテープは、紫外線や風雨にさらされることで、時間とともに劣化していきます。
特に日当たりの良い場所では、数日から1週間程度でも粘着面が弱くなったり、テープの色があせたりするケースがあります。
強風が続いた場合や、大雨が降った後には、テープの端が浮いてきたり、部分的に剥がれてしまうこともあります。
そうなると、ツバメが再び寄ってきてしまったり、逆に剥がれかけたテープが足場になってしまうことさえあるのです。
効果を持続させるためには、こまめなメンテナンスがとても大切です。
理想的には、1〜2週間に1回を目安に、テープの状態を目視でチェックしましょう。
手で軽く触れてみて、粘着力が落ちていると感じたら、すぐに張り替えるのがベストです。
また、季節や地域の気候によっては、もっと短いスパンでの確認が必要になることもあります。
定期的な張り替えをすることで、ツバメへの対策効果がしっかりと持続し、美観も保つことができます。
ガムテープの貼りっぱなしは意外と劣化が早いもの。
だからこそ「貼ったら終わり」ではなく、「貼ったあとのケア」もセットで考えていくのが、やさしくて確実なツバメ対策につながります。
🛡️ ツバメと鳥獣保護法の基本

ツバメは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」(いわゆる「鳥獣保護法」)により守られている野鳥です。
このため、以下のような行為には注意が必要です。
❌ 禁止されていること
- 巣の撤去(卵やヒナがいる状態で)
- 卵の除去や移動
- ヒナや成鳥への物理的接触や追い払い
- 巣作りを妨害する行為(時期や方法によって違法になる可能性あり)
違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられることもあります。
✅ 合法的な対策をするには?
ツバメ対策を行う際には、以下の2つが特に重要です。
①【時期を守る】
巣が**完成する前(偵察・巣作りの初期段階)**であれば、テープを貼る・反射材を吊るすといった「予防的な対策」は可能です。
ただし、卵やヒナが確認できた後は、巣を壊したり邪魔する行為は禁止されます。
➡️ 対策は「ツバメが来る前」または「巣作りの兆しがある時点」で行うのが◎です。
②【方法を選ぶ】
・ツバメに直接触れず
・音や光などの「やさしい方法」
・営巣を完全に妨害せず、別の場所へ誘導する対策
など、ツバメへの配慮が感じられるやり方が大切です。
📝 補足:どうして守られているの?
ツバメは農業に役立つ益鳥であり、虫を食べてくれる自然のパートナーでもあります。
また、文化的にも「幸福の象徴」として古くから親しまれており、絶滅の危険はなくても大切に扱われています。
実例&体験談から学ぶ貼り方

実際に試した人たちの“リアルな声”には、思わぬヒントが詰まっています。
この章では、SNSやブログで紹介されている成功・失敗の具体例をもとに、現場目線の工夫や注意点をご紹介。
「なるほど、こうすればうまくいくのか!」と納得できるような知恵も満載です。
H3では“広範囲を覆って成功した事例”“ピンポイントで狙った貼り方の効果”“うまくいかなかった体験から学べる注意点”という3つの切り口から、あなたの環境に応じた対策アイデアをお届け。
読みながら自分の家に置きかえて想像してみてくださいね。
壁全面に滑る層を作った成功例(コタローノートより)
あるご家庭では、ツバメの巣作りに悩まされていた軒下の壁全面に、ガムテープを横方向にびっしりと並べて貼り付け、広い範囲に“滑る層”をつくる工夫を行いました。
使用したのは、光沢のあるポリエチレン系ガムテープで、テープの表面がツルツルしているため、ツバメが止まりにくく、巣材も滑ってうまくくっつかない状態に。
結果として、ツバメが何度か偵察に訪れたものの、足場が安定せず、最終的にはその場所を諦めてくれたそうです。
「ツバメは何度か様子を見にきたけど、結局巣作りをあきらめてくれた」と語る投稿者の声からは、的確な対策の効果がうかがえます。
このように、物理的に“巣の土台にならない環境”を広い範囲で整えることが、確実性を高める鍵となります。
特に、毎年同じ場所に戻ってきやすいツバメにとっては、少しの隙間や角があるだけでも「いけるかも」と判断されるため、なるべく徹底的に滑り面を作っておくことが重要です。
見た目の問題が気になる方には、壁の色と近いカラーのガムテープを選ぶことで、目立ちにくく自然な仕上がりになります。
また、施工時にはテープ同士の継ぎ目を重ねて貼ることで、隙間を減らし、長期間安定した効果を発揮させることもポイントです。
このような実例からも、ガムテープを使った“面で防ぐ”という考え方は、ツバメ対策において非常に有効であることがわかります。
蛍光灯端へのピンポイント貼り付け成功例(兄ちゃんは多趣味な農業従事者より)
玄関の蛍光灯の端にツバメが頻繁に止まりたがる……そんな状況に悩まされていた方が、ある日思い切ってピンポイントで粘着面を外側にしたガムテープを貼り付けてみたそうです。
粘着面が外に向いているため、ツバメがその部分に止まろうとすると足元が安定せず、滑ってしまいます。
実際に、その貼り付けを行った数日後には、ツバメが近づいてきてもすぐに離れていくようになり、最終的には巣を作ろうとする行動自体が見られなくなったとのことです。
この方法は、広範囲に大がかりな施工をせずとも、狙われやすいポイントをピンポイントで防ぐことができるため、時間や手間を最小限に抑えられるのが魅力です。
また、粘着面に泥や小枝がつくとすぐに落ちるため、巣材も安定せず、ツバメにとっては“落ち着かない場所”という印象を与えることができます。
さらに、透明テープやカラーを壁に馴染ませることで、景観を大きく損なわずに対応できるのもポイント。
設置後は、週に1回ほどテープの状態を確認し、粘着力が落ちてきたら新しいものに張り替えることで、安定した効果を持続できます。
狭い範囲でも的確に対応すれば、ツバメの行動に変化が見られるという好例として、多くの方に参考になる実践方法です。
ブログで語られる「ガムテープ対策失敗」ケース(Tsubame Japan・アメブロより)
中には、「最初は効果があったものの、1週間もしないうちにツバメが戻ってきて、再び巣作りが始まってしまった」といったリアルな声も寄せられています。
このような失敗の背景には、いくつかの共通点があるようです。
最も多いのは、テープの粘着力が弱まり、時間の経過とともにテープ自体が浮いたり剥がれたりして、十分な効果を維持できなかったというケース。
また、ツバメは非常に学習能力が高く、「少し滑るけれど止まれないことはない」と判断すると、慣れてしまって再び挑戦してくることもあります。
さらに、剥がれかけたガムテープが風で垂れ下がり、それが逆にツバメの足場になってしまい、巣作りにちょうどよい“支え”として機能してしまったという例も報告されています。
このような予期せぬ逆効果を防ぐためには、貼った後の状態をこまめに確認し、浮きや剥がれがあれば早めに修正・交換を行うことが重要です。
また、ガムテープだけに頼らず、防鳥ネットや光を反射するテープなど、別の対策と組み合わせることで効果を補強することができます。
こうした失敗談は、単なる“うまくいかなかった話”にとどまらず、「どこでつまずいたのか」「どうすればよかったのか」という具体的なヒントに満ちています。
成功例だけを見るのではなく、こうした現実的なエピソードを踏まえることで、より実用的で効果的な対策を立てることができるのです。
【まとめ】貼る前のチェックリスト

ここまで読んで、「よし、やってみよう!」と思った方。
いざ行動する前に、もう一度チェックしておきたいポイントがあります。
この章では、季節や気候、壁面の状態や素材の相性など、貼る前に確認しておくべき基本項目をリストアップ。
H3では“対策スタートのベスト時期と天気”“貼る範囲と素材のマッチング”“剥がした後のケア方法”といった、見落としがちな細かい部分もカバー。
「失敗しない準備」で、安心&効果的なツバメ対策を始めていきましょう!
対策の適切な時期と天気
ツバメが日本に戻ってくるのは、例年3月下旬から4月上旬にかけての時期。
地域によって多少前後はありますが、多くの場所でこのころからツバメの偵察行動が見られるようになります。
ツバメは一度気に入った場所に巣を作ると、毎年同じ場所に戻ってくる傾向があるため、過去に巣作りがあった場所は特に早めの対策が必要です。
ベストなタイミングは、ツバメが姿を見せる前の3月中旬までに準備を終えること。
まだ姿が見えないうちに貼っておけば、ツバメ側に「ここは無理そう」と印象づけられるため、未然に巣作りを防げる確率が高まります。
一方、貼り作業を行う際には、天候の条件もとても重要です。
粘着力を保つには、湿度が低く、乾燥していて気温も安定している日が理想です。
具体的には、よく晴れていて風がほとんどない日を選びましょう。
雨の日や、前日が雨だった場合は壁面が湿っていることが多いため、しっかり乾いてから作業を行うことが大切です。
また、強風の中で脚立作業を行うと危険が伴うため、安全のためにも無理のない天候を選びましょう。
ちょっとした天気の違いでも、貼ったテープの耐久性や効果に影響が出ますので、焦らず慎重に日を選ぶことが成功の秘訣です。
貼る場所・範囲・素材の相性
軒下、玄関の上、エアコンの室外機の上など、ツバメがよく狙うスポットはしっかりと把握しておきましょう。
特に、毎年決まった場所に巣を作ろうとするツバメの習性を考えると、昨年の巣跡があった場所や、周囲の壁に泥の跡が残っているような箇所は要注意です。
そういった箇所を重点的に観察し、再度ターゲットにされないよう、先手を打つ形でガムテープを貼っていくのが効果的です。
貼る範囲については、全面的にカバーするのか、もしくはツバメが足をかけやすい「出っ張り」や「角」などをピンポイントで防ぐのか、状況によって調整しましょう。
たとえば、狭い軒下であれば数枚貼るだけでも充分効果が出る場合がありますし、広い外壁の場合は、横長に連続して貼ることで「滑る面」をつくり出すといった工夫も有効です。
また、貼る面の素材によっては注意が必要です。
強粘着タイプのガムテープをざらざらした外壁に貼ると、剥がす際に塗装がはがれてしまうことがあります。
逆に、つるつるの金属製パネルには、粘着力が足りずすぐに剥がれてしまうことも。
こうした素材との相性を見極めて、布テープや養生テープなど用途に応じた種類を選ぶことが、跡残りを防ぎつつ、しっかり固定するコツになります。
貼りやすさだけでなく「剥がしたときのこと」までを見越したテープ選びが大切ですね。
剥がし跡とその後のケア方法
テープを剥がしたあとのベタつきが気になる場合は、専用のクリーナーやエタノールを使って、やさしく丁寧に拭き取っていきましょう。
ポイントは、あまり力を入れず、布でゆっくりと何度かに分けて拭くことです。
一度で落ちない場合も焦らずに、軽く湿らせた状態で数分おいてから再度拭き取ると、スムーズに取れることがあります。
市販の粘着汚れ用クリーナーや住居用中性洗剤を使うのも効果的です。
壁材がデリケートな場合は、目立たないところで試してから行うと安心です。
また、ベタつきだけでなく、うっすらとテープの跡が残る場合もあります。
そのようなときは、軽く水で洗い流す、あるいはやわらかいブラシなどでこすってみましょう。
それでも消えないときは、部分的に補修塗装をすることで元のきれいな状態に戻すことができます。
「どうせすぐまた貼り直すから……」と思いがちですが、今のうちにしっかりリセットしておくことで、来シーズンの対策もスムーズになります。
「また来年も使えるように」と前向きにとらえることで、ちょっと面倒な後片付けも気持ちよく取り組めるはずです。