🐾猫の目の色は、虹彩に含まれるメラニン色素の量によって決まります。
多ければカッパー(濃いオレンジ)、少なければブルー(淡い青)、中間がイエローやグリーン──つまり、目の色は遺伝子がつくる“メラニンの濃淡”によって生まれるのです。
さらに中には、片目ずつ色が違う「オッドアイ」や、1つの目に2色が共存する「ダイクロイックアイ」といった、希少で美しい瞳も存在します。
本記事では、猫の目の色の決まり方から、代表的な5色の特徴、そしてめったに見られない“レアカラー”までを一気に解説。
あなたの愛猫の目の色には、どんな遺伝のストーリーがあるのか──
そのヒントを見つけに行きましょう。
1. その瞳、ふたつの色を持つ——ダイクロイックアイとは?

この章では、ダイクロイックアイの基本的な特徴とその希少性、オッドアイとの違いについて解説します。
猫界のレアアイカラー「ダイクロイックアイ」
猫の目といえば、琥珀色、ブルー、グリーン…そのどれもが吸い込まれそうに美しいですが、そんな中でも“異彩”を放つ存在があります。それが「ダイクロイックアイ」と呼ばれる、1つの目の中に2つの色が共存する目のこと。
たとえば、片目の上半分が深いブルー、下半分がきらめくイエロー。まるで宝石のように色が分かれているのに、どちらかに寄るわけでもなく、均衡したその瞳は、見る人を一瞬で虜にします。
名前の由来は「ダイクロイックミラー(光を2色に分ける特殊な鏡)」にあります。つまり、光の中の複数の波長を分けるように、一つの瞳の中に色が“分かれて存在”している——その現象の美しさを、そのまま名にしたのです。
どんなふうに見える?具体的な見た目の特徴
「グラデーションかな?」と思う方もいるかもしれませんが、それとは違います。ダイクロイックアイは境界がくっきりとした“2色”。ふんわり混ざるのではなく、ある部分はブルー、別の部分はゴールド、というように明確に色が分かれています。
人間で例えるなら、瞳の中に月と太陽が同居しているような印象。一瞬見ただけでは「ん?照明のせい?」と思うかもしれませんが、二度見して気づく…そんな不思議な視線です。
オッドアイとの違いって?
さて、似たような名前で「オッドアイ」という言葉もありますよね。これは左右の目の色が違う状態を指します。例えば、右目がブルー、左目がイエローといった具合。
一方、ダイクロイックアイは片方の目の中に2色が混在しています。この違いは地味に見えてとても大きく、見た目のインパクトも、希少性も全く別物。
実は、オッドアイは白猫の中で比較的見られる現象で、発現率は約25%程度といわれています。対して、ダイクロイックアイはそのさらに上をいくレア中のレア。ペットショップではまず見かけないレベルです。
見つけたらラッキー!その希少性
ダイクロイックアイの猫に出会えたあなたは、正直言ってかなりラッキーです。というのも、自然界でもこの目を持つ猫は極めて少なく、専門のブリーダーでもその再現は非常に難しいとされています。
一説には、キャットショー向けに行われた交配の「偶然の産物」とされることもあるほど。一般家庭でこの目の猫に出会うのは、隕石が庭に落ちてくるぐらいレア…と言っても過言ではないかもしれません。
2. 一目で心を奪う!ダイクロイックアイの2タイプ

この不思議な目のパターンにはどんな種類があるのかを、もう少し詳しく見ていきます。
「中心型虹彩異色症」とは?
ダイクロイックアイと一口に言っても、その表れ方には違いがあります。そのひとつが「中心型虹彩異色症」と呼ばれるタイプ。
これは、目の中央と周囲で色が分かれている状態です。たとえば、瞳の中心に澄んだブルー、その周囲をぐるっと取り囲むようにゴールドのリングがある、というような見た目になります。
まるで宝石のサファイアが、金のフレームで縁取られているような印象──このタイプのダイクロイックアイは、まさに「目が宝石」と呼ばれる所以と言えるでしょう。
ただし、この中心型はかなりレア。ブリーダーの世界でも再現が難しく、「奇跡的な遺伝子の交差によって現れる」とまで言われています。
「扇型虹彩異色症」とは?
もうひとつのタイプが「扇型虹彩異色症」です。こちらは、瞳の一部分だけが異なる色をしているタイプ。
たとえば、目の3分の1だけがブルーで、残りの部分がグリーン。あるいは、扇を広げたような形で色が切り替わっているような見た目になります。
このタイプは、ダイクロイックアイの中でもやや多く見られる方で、特に白い被毛の猫に現れやすいといわれています。白猫遺伝子の影響を強く受けて、虹彩の一部だけに色の違いが出ることでこの現象が起こるのです。
見た目は大胆でインパクト抜群。角度によって色の見え方が変わることもあり、「猫とアイコンタクトをするたびに違う表情を見せてくれる」そんな魅力があります。
実際に多いのはどっち?割合と傾向
中心型と扇型、どちらが多いのか──答えは扇型です。実際に報告されているダイクロイックアイの大半は、この扇型のパターンに当てはまります。
理由としては、先ほども触れた「白猫遺伝子」が関与する部位が部分的であるため。全体的に均等な色の変化をもたらす中心型に比べて、虹彩の一部に色の違いが現れる扇型のほうが発現しやすいのです。
ただし、どちらであれ「見つけたら奇跡」レベルのレアさには変わりません。
写真で見たい!ダイクロイックアイの実例(※想像で楽しむ)
残念ながら、この記事では実際の写真は掲載できませんが、ちょっと想像してみてください。
たとえば──
真っ白な猫の、澄んだブルーの瞳。その瞳の中に、きらっと輝くゴールドの筋が走っている…。あるいは、シルバーグレーの毛並みを持つ猫の瞳に、ブルーとグリーンが斜めに分かれて混在している…。
どちらも実在する、ダイクロイックアイの一例です。
こうした色の分かれ方は、人工的にはまず作り出せません。自然がつくったアート作品のようなもの。そんな目でじっと見つめられたら…もう一生忘れられないでしょうね。
3. ダイクロイックアイはどうして生まれる?

秘密は「白猫遺伝子」とメラニンにあった!
この不思議な目の色がどうして生まれるのか。メラニンと遺伝子というちょっとミステリアスな関係について、わかりやすく解説していきます。
メラニン色素の量で目の色が変わる
猫の目の色を決めるのは、私たちの肌や髪にも関係する「メラニン色素」。この量の多い・少ないで、目の色はガラリと変わります。
- メラニンがたくさんあると → カッパーやオレンジの濃い目
- メラニンが中くらい → ヘーゼルやイエロー系
- メラニンが少ないと → ブルーやアクアなどの淡い目
つまり、猫の目はカラーピッカーのように、**色素の量で滑らかに変化する“スペクトラム”**になっているんですね。
ところが、ダイクロイックアイの場合は話が別です。「滑らかに変わる」のではなく、「一つの目の中で異なる色素量が共存している」わけですから。
白猫遺伝子って何?目への影響は?
ここで出てくるのが、「白猫遺伝子」と呼ばれるもの。これは猫の体毛を白くするだけでなく、目や耳などの感覚器官にも影響を与えることで知られています。
特に、虹彩(目の色が見える部分)の発達に偏りが出ると、一部だけメラニンが少なくなったり、極端に多くなったりします。その結果として「1つの目の中に色が混じる」ダイクロイックアイが生まれるのです。
白猫=目がブルー、というイメージを持っている人も多いですが、実際には片目だけブルーだったり、グリーンやゴールドが混じったりと、個体差がとても大きいんです。
なぜ一つの目に2色が混じるのか
さて、「なぜ一つの目に2色?」という素朴な疑問。答えは、“目の中の場所によって、メラニンの量が違う”ということにあります。
虹彩は、目の中でも光の量を調整する役割を担う重要な部分。ここの一部にだけメラニンが多かったり少なかったりすることで、色の分かれが生じるんですね。
たとえば、虹彩の左側だけにメラニンが多ければそこはカッパーに、右側にメラニンがほとんどなければブルーに…と、自然と“ツートーン”の目が完成するというわけです。
人間の目ではほぼ見られない現象なので、猫だからこその“自然のいたずら”とも言えるかもしれません。
被毛の色との関係は?実はブルーだけが例外
一般的に「目の色と被毛の色はリンクしない」と言われています。ですが、ブルーの目だけは例外。
なぜかというと、ブルーの目は「実際に青いわけではない」からです。これは「レイリー錯乱」という物理現象によって、透明な虹彩に青い光だけが散乱して見えているだけ。
だから、ブルーの目を持つ猫は白い被毛であることが多く、この“透明感”が一致して現れるのです。
このことから、ブルー+別の色を持つダイクロイックアイの猫の多くが白猫である理由が見えてきますね。
4. ダイクロイックアイ vs オッドアイ──似てるけど全然違う、その魅力の違い

見た目だけじゃなく、発現率や文化的な意味まで深掘りしていきましょう。
オッドアイとは?昔からの「金目銀目」の言い伝え
まず「オッドアイ」とは、左右の目の色が異なる状態のこと。日本では古くから「金目銀目(きんめぎんめ)」として知られ、縁起の良いものとされてきました。
片方がブルー、もう片方がイエローやグリーンというように、コントラストがくっきりしていて、見た目のインパクトも抜群。とくに白猫との組み合わせは、神秘的な美しさを引き立てます。
かつては「神の使い」や「幸運を呼ぶ猫」として大切にされていたこともあり、オッドアイはビジュアルだけでなく“文化的な魅力”も持つ目の色なんです。
発現率で見る希少度の違い
オッドアイとダイクロイックアイ、どちらも珍しいことには違いありませんが、発現率には大きな差があります。
- オッドアイの発現率:
白猫の中で約25%程度(4匹に1匹の割合) - ダイクロイックアイの発現率:
明確な数値はないが、極めて稀。ブリーダーでも「意図的には作れない」とされるほど
つまり、オッドアイは「白猫なら割とチャンスがある」、一方でダイクロイックアイは「運命レベルで出会えたら奇跡」という、レア度の次元が違うわけです。
ちなみに、白猫の誕生率自体が全体の5%程度しかないので、その中の25%となると…計算すると全体の1.25%。それでも、ダイクロイックアイに比べれば、まだ“出会える可能性”はある方なのです。
ダイクロイック×オッドアイの“トリプルカラー”という奇跡
さらに、世界にはこんな超レアケースも存在します。
それが「片目がダイクロイックアイ、もう片方が単色」という組み合わせ──いわゆる**“オッドアイ×ダイクロイックアイ”**の猫。
これ、つまり目全体で見ると3色の目を持っているということになります。
たとえば、
- 右目:ブルーのみ(単色)
- 左目:ブルーとグリーンのダイクロイックアイ
といった具合です。
このレベルになると、まさに「動物界のアート」。SNSでバズるのも納得、世界中の猫ファンが憧れる存在です。ペットショップやブリーダーサイトではまず見かけませんし、実際に見たことがある人もごく少数です。
どちらが人気?飼い主たちの声とSNS映え
オッドアイもダイクロイックアイも、猫を愛する人々にとっては憧れの存在。では、どちらが人気なのか?
正直なところ、オッドアイは親しみやすいレアさ、ダイクロイックアイは**“伝説級のレアさ”によるロマン**、という方向性の違いがあります。
SNSでは「#オッドアイ」「#ダイクロイックアイ」などのハッシュタグが存在し、特にダイクロイックアイの投稿は**「まるでCGかと思った」「本当にこんな子がいるの!?」**と話題になることが多いです。
人気というよりは、**「発見できたこと自体が幸運」**という空気感があるのが、ダイクロイックアイの魅力なのかもしれません。
5. あなたの愛猫は何色?

目の色でわかる遺伝の不思議
この章では、ダイクロイックアイとオッドアイの見た目・希少性・文化的価値・SNS映えの違いを紹介します。
目の色は全部で5種類+α
猫の目の色って、じっくり観察したことありますか?
なんとなく「黄色っぽいな」「青っぽい?」と思っていたその瞳、実は大きく分けて5種類のカラー+αのレア色に分類されます。
目の色は「毛の色ほど注目されない」けれど、猫の個性を一番表現している場所かもしれません。遺伝子の物語がギュッと詰まったその瞳、ぜひじっくり見てあげてください。
各色に見るメラニンとの関係性
猫の目の色は、虹彩に含まれるメラニンの量で決まります。
そしてそのメラニン量は「親猫から引き継がれる遺伝子」によって自然に決まっていくんです。
ここでは代表的な5つのカラーを見ていきましょう👇
🟡 ゴールド・イエロー
日本の猫に一番多い色。
程よくメラニンが含まれていて、特に黒や茶色の被毛を持つ猫に多く見られます。
街中の猫カフェの子たちもこの目が多いかも?
🧡 カッパー・オレンジ
もっともメラニンが多いタイプの目。
太陽がよく当たる地域の猫に多く、オレンジに輝くその瞳は情熱的。
ブリティッシュショートヘアやボンベイなどの猫種でよく見られます。
🟢 ヘーゼル
グリーン×イエローの絶妙なグラデーションカラー。
猫界の「オリーブアイ」的存在。
ミックス猫によく見られる色で、じっと見つめられると吸い込まれそう。
💚 グリーン
ヨーロッパ系の猫に多い、神秘的なグリーン。
実はこの色、目の色素が緑なのではなく、レイリー錯乱という現象でそう見えてるだけ。
空が青く見えるのと同じ理屈、って面白くないですか?
🔵 ブルー・サファイア・アクア
メラニンがほとんどない“透明”な瞳。
レイリー錯乱で青く見えているだけで、実際はほぼ無色という不思議な目。
白猫やシャム系に多く、光の当たり方で水色にも見えたりします。
レアカラー「レッド」や「グラデーション系」も存在
一般的な5色のほかに、超・超レアな目の色も存在します。
🔴 レッド(ピンク)
アルビノ猫にだけ見られる「赤い目」。
これは色素がまったくない状態のため、目の奥の血管の色がそのまま透けて見えるという特殊なケース。
まさに“吸血鬼の目”みたいな神秘的なカラー。
🌈 グラデーション系
正確には虹彩のパターンに分類されますが、目の中心と外側で色が変化するタイプもあります。
これは「中心型ダイクロイックアイ」とも近い性質を持ちますが、メラニンのばらつきによる自然な色の揺らぎという見方もできます。
愛猫の目の色から読み解く遺伝のストーリー
目の色は、猫の過去を物語ります。
「どんな両親から生まれたのか」「どの地域で祖先が暮らしていたのか」など、目の色を見るだけで意外と深い背景があるんです。
たとえば、
- カッパーの猫は、太陽の強い地域で進化した猫種の可能性
- ブルーの目の白猫は、北の寒冷地帯出身の血を受け継いでいるかも
- グリーンの瞳は、光の少ない地域で発達した視覚機能の名残
「色」は単なる装飾じゃなく、命が生きてきた証のようなものかもしれません。
6. 値段にびっくり!ダイクロイックアイの猫はいくらする?

「あなたの愛猫の目の色」はどんなタイプなのか?
代表的な目の色とその特徴を解説していきます。
市場にほとんど出回らないレア猫
ダイクロイックアイの猫は、「売ってるところがまず見つからない」と言ってもいいほど、市場に出回ることが極めて稀です。
ペットショップをいくら探してもまずお目にかかれませんし、ブリーダーの専門サイトでも「過去に1匹だけ見たことがある」レベル。
つまり、値段がどうこう以前に──存在がプレミアムなんです。
このレアさゆえに、**“見つけること=運命”**みたいな扱いになるのがダイクロイックアイ。
ネットの掲示板やSNSでも「この目の猫を譲ってもらえる場所、知りませんか?」といった書き込みが多く見られます。
過去の事例:70万円のスフィンクス
そんな中、過去に唯一注目を集めた事例があります。
あるブリーダーサイトで、ダイクロイックアイのスフィンクスの子猫が販売されたことがありました。その価格──約70万円。
ちなみに、同じ猫種・スフィンクスの通常の子猫の相場は30万円前後。それと比較すると、実に2倍以上の価格差がついていることになります。
目の色だけでこの価格差?と思うかもしれませんが、それだけ「希少な遺伝と見た目」がそろっていたということ。
さらにスフィンクスという個性的な見た目の猫種に、ダイクロイックアイが組み合わさったことで、まさに唯一無二の存在だったわけです。
オッドアイの価格とはどう違う?
では、オッドアイの猫の値段はどうなのでしょうか?
実は、オッドアイの猫はそこまで高額ではないケースが多いんです。というのも、前の章でもお伝えしたように、白猫の中では比較的高い確率で発現するため、需要はあっても「希少性が価格に反映されにくい」という事情があります。
たとえば、白猫のオッドアイでも相場は大体10〜20万円台前後。
もちろん、猫種や血統、健康状態によって前後はしますが、「ダイクロイックアイほどの価格差」はつかないことがほとんど。
つまり、希少価値で言えばダイクロイックアイの圧勝。お金では測れない“出会いの奇跡”を感じる目なんです。
値段だけじゃない、出会えること自体が奇跡
とはいえ、猫と暮らすうえで目の色はあくまで“スパイス”のようなもの。大切なのは、猫自身の個性と性格、あなたとの相性です。
でも──
それでも、やっぱりこのレアな目に出会ったら、誰だって心が奪われるのも無理はない。
光の角度で色が変わるその目は、朝には静けさを、夜にはミステリアスな輝きを見せてくれる。
写真に撮っても、実物には到底かなわない。
それくらい、一緒にいること自体が宝物になる存在なんです。
7. もし目の色が変わったら要注意!

「あれ?目の色が変わった?」と思ったときに知っておきたい“目の病気”の可能性と対処法を解説します。
後天的な変化は病気のサイン?
基本は「先天性」、もし変化したらどうする?
ダイクロイックアイやオッドアイなど、猫の目の色の変化って神秘的でワクワクしますよね。でもちょっと待って──
「目の色が変わった」ように見える場合、それ、実は病気のサインかもしれません。
ここで大事なのは、「猫の目の色は基本的に生まれつきで決まっており、後から変わることはまずない」という事実。
もし、あなたの愛猫の目に急に違和感を覚えたら──たとえば、
- 片目の色が以前と違う気がする
- 一部ににごりがあるように見える
- 目をしょぼしょぼさせている
そんなときは、すぐに様子をチェックしてみましょう。
角膜炎の可能性とその兆候
実は、目の色の「異変」に見えるものの多くは、角膜炎や虹彩の炎症など、目の病気が原因であることが多いです。
特に気をつけたいのはこのサイン👇
- 片目だけ涙が多い
- 光をまぶしがる
- 目を開けたがらない
- 黒目が小さくなったり、大きくなったままだったりする
- 目やにが多くなった
こうした兆候があるときに、目の色が「変わったように見える」ことがあります。
これは、角膜のにごりや、炎症による色素沈着、または出血などが原因で、一時的に目の色が違って見えるのです。
見逃しがちな「なんとなく変?」に注意
飼い主さんがよくやってしまうのが、
「なんとなく…気のせいかな?」とスルーしてしまうパターン。
でも、猫の目の異変は早期発見が超・重要!
なぜなら、症状が進行すると視力に関わるだけでなく、内臓系の疾患が隠れている場合もあるからです。
特に、もともと白い被毛や青い目を持っている猫は、遺伝的に感覚器官がデリケートな傾向があると言われています。
つまり、見た目が“美しい”子ほど、ちょっとした変化にも敏感になってあげる必要があるんですね。
病院に連れて行くタイミングの見極め方
とはいえ、「すぐ病院に行くべき?様子を見るべき?」と迷うこともあると思います。
以下のどれかに該当したら、早めに動物病院へ行くのがベストです:
- 昨日と明らかに目の色が違う
- 片目だけ変化している
- 行動がいつもと違う(元気がない・鳴き方が変)
- 食欲やトイレの様子にも変化がある
目は“猫の健康を映す鏡”です。
些細な違和感でも、気づいたときにすぐに行動することが、愛猫の健康と安心につながります。
🐾 まとめ:美しさと向き合う責任

ダイクロイックアイにせよ、オッドアイにせよ、その目の色にはロマンと魅力が詰まっています。でも同時に、目の変化は健康のシグナルにもなりうるということ。
“美しさ”には、“観察する責任”がセットでついてきます。
だからこそ、愛猫の目の奥にある小さな変化に気づける飼い主でいたいですね。