接着剤の蓋が固まって開かなくなった経験はありませんか?
接着剤が乾いて蓋周辺をぴったりと密封してしまい、蓋が開きにくくなることがよくあります。
このようなことは、DIYや手芸を楽しむ方には特によく起こる問題ですが、いくつかの簡単な方法や便利な道具を使えば、すぐに解決できます。
この記事では、蓋を楽に開ける方法と、接着剤が固まるのを防ぐための予防法をわかりやすくお伝えします。
接着剤の蓋が固まったときの簡単な開け方
家で接着剤を使おうとしたら、蓋が固まって開かないことがありますよね。
そんなとき、無理に力を使うのではなく、いくつかの簡単な方法で開けることができます。
先ずは、機械的な方法
盤木など、傷ついてもよい板の上で、蓋をハンマーで叩きます。
固着した部分が、衝撃で割れ簡単に取れる場合があります。
先ずは、衝撃を加える方法から試してください。
道具を使った開け方
滑り止め対策をして、グリップ力をアップする。
- 湿ったタオルを使う: タオルを水で濡らして絞り、そのタオルを蓋にしっかり巻きつけてから、ゆっくりと回してみてください。湿ったタオルは滑りにくく、摩擦が増すので開けやすくなります。
- ゴム手袋や輪ゴムを利用: ゴム手袋をはめるか、輪ゴムを蓋に巻くことで、手が滑りにくくなります。これにより、しっかりと蓋を掴んで回せるようになります。特に滑りやすい蓋や湿気の多い場所で役立ちます。
物理的な方法で開ける
熱や冷気を使う方法です。
温水法
温めることで、固着した部分を柔らかくして開けやすくします。
温水を使う: 50度くらいの温水に蓋の部分だけを数分間浸すと、固まった接着剤が柔らかくなります。
ただし、水が熱すぎると容器が変形する恐れがあるので注意してください。
温めたあとは、湿ったタオルでゆっくり蓋を回します。
加熱法
ヘアドライヤーを使う: ヘアドライヤーで蓋を温めると、接着剤が柔らかくなります。
1〜2分程度温風を当てた後、布で保護しながら蓋を開けてみてください。
プラスチックの容器は熱に弱いので、熱が直接当たらないように注意しましょう。
水浸漬法
水性接着剤の場合、物を1~2日間水に浸し、その後対処をこころみます。
低温剥離法
物をマイナス10度まで冷やしてから、急激に力を加える方法ですが、一般のご家庭では簡単に出来ないので、ここでは温めて開ける方法をお勧めします。
これらの方法を使えば、接着剤の蓋を無理なく、安全に開けることができます。
固まってしまった蓋にもう困らないように、試してみてくださいね。
固い蓋の開け方と、使う工具について
家庭でよくあるのが、蓋が固くて開かない問題ですね。
こんなときは、適切な工具を使うとスムーズに開けることができますが、注意して使う必要があります。
蓋を開けるときの工具の使い方
- ペンチの使い方: ペンチを使うと、しっかりと蓋を掴んで回すことができます。金属の蓋に特に効果的で、力を均等に加えると開けやすくなります。
- ハサミの持ち手を使う: 滑りやすい蓋には、ハサミの持ち手部分を使う方法が便利です。ただし、力を入れすぎると容器が壊れる恐れがあるので、注意が必要です。
工具を使うときの注意点
- 工具の選び方: 蓋や容器の材質に合わせて、最も適切な工具を選びましょう。プラスチックの容器を使う場合は、容器が割れないように気をつけてください。
- 損傷を防ぐために: 工具を使うときは、蓋や容器が傷つかないように保護布などを使って、安全に作業を行いましょう。
これらの方法を覚えておくと、固い蓋も安全に簡単に開けることができます。
私の工具のご紹介
ペンチの種類
普通のペンチ
針金を切る刃が有ります。ペンチといえば、このタイプだと思います。
先の細いタイプはラジオペンチ。これは、軽いので工作によく使います。
車やバイクの付属工具でよくみる、ペンチ(プライヤー)
口の開く大きさを2段階にえらべます。「プライヤー」と呼ぶことが多いでしょうか。
大きさも、大きい物から小さく軽い物までたくさんあります。(車、バイクの車載工具用)
これが一番使い勝手がよく、私のお気に入りで出番が多いです。
ウォーターポンププライヤー
多段階で、開く量を調整でき、大きなビンの蓋もつかめます。
グリップも長めなので、力強くつかめます。
ただ、少し大きな工具になるので、使い勝手にはコツがいるかも?
バイスグリップ
対象物をつかんでロックできるプライヤーです。
ロックしたら、握っていなくても物は落ちません。
強力につかむときに重宝します。
ハサミ
持ちての部分に丸い物がつかめるギザギザが付いている、キッチンバサミが物を掴むのに最適なハサミです。
ペンチの使い方
2本のペンチで蓋と、容器本体の肩(首)の部分を掴み回します。
素手より軽い力で開きますよ。
ペンチが1本しか無い場合は蓋をペンチでしっかりつかみ、容器本体を手で回します。
水や油を使って滑りやすくする方法
蓋がなかなか開かないとき、家にある水や油を使って解決する方法があります。
どの方法を使うかは、蓋についた接着剤の種類によって選ぶことが大切です。
水を使った方法
- 温水洗浄: 温水を使って蓋の周りの接着剤を洗い流すと、蓋がスムーズに動きやすくなります。洗った後は、タオルでしっかり乾燥させてから再度開けてみましょう。この方法を使う時は、水と接着剤がどのように反応するかを理解しておくことが安全に作業をするコツです。
油を使った方法
- 油で潤滑: キッチンにあるサラダ油やオリーブオイルを少量、蓋の縁に塗ることで、蓋が滑りやすくなります。油を塗った後は少し待ってから蓋を開けてみてください。ただし、接着剤が水に溶けるタイプであれば、油は適さないこともあるので、使用する前には接着剤のタイプを確認しましょう。
化学的な方法
特定の液体(はがし液やシンナーなど)を使って接着剤を溶かし開ける方法
プラスチックなどの素材には溶剤が反応してしまうことがあるため、使用する液体を選ぶ際には注意が必要です。
使える液体にはアセトンやアルコールなどがありますが、プラスチックを溶かす可能性のあるものは避けるようにしましょう。
除光液やニス除去液(アセトン入り)でキャップの周りを拭く
接着剤を軟化させることで、ゆっくりとキャップをゆるめることができます。
ティッシュペーパーは、ぼろぼろになりくっつくので、ふき取るときは布を使用します。
蓋が絶対に開かないときの対処法
どうしても蓋が開かない時は、最終的な手段を取るしかありません。
蓋を切り取る
どうしても開かない場合は、蓋を物理的に切り取る方法があります。
この作業にはカッターや鋭利なはさみが必要です。
切る際は根元から慎重に行い、作業中は手袋や保護メガネを着用して安全に注意してください。
切り取った後は、中身を新しい容器に移し替えることをお勧めします。
捨てて新しいものを100均で買う
瞬間接着剤の場合、蓋をして次回使うとき高確率で固着して固まっています。
白くなったりして使えないことが多いです。
なので、100均で小さいの買って使い切りで使用する方が便利だと感じます。
接着剤のフタが固まらないようにするコツ
接着剤のフタが固まってしまうと、次に使うときに困りますよね。でも、ちょっとした予防策とケアを心がけることで、この問題を避けることができます。
使用後のお手入れ
- フタと容器の口元を拭く: 接着剤を使った後は、フタや容器の口元に残った接着剤をきれいに拭き取りましょう。これは、次に使うときにフタがスムーズに開くようにするためです。布やティッシュで丁寧に拭き、特に接着剤が乾く前に余分な部分を取り除くことが大切です。
保管のコツ
- 縦に保管する: 接着剤は立てて保管するのがベストです。横にすると中の液体が漏れ出しやすく、フタが固まりやすくなるため、避けましょう。容器は安定した場所に置いて、直射日光の当たらない涼しい場所に保管すると、接着剤が長持ちします。
逆さまに保管するときの注意
- 逆さま保管: 逆さにして保管する方法もありますが、フタの密閉を確認することが重要です。逆さまにすると接着剤がフタに集まりやすく、固まるリスクが高まるため、短期間だけの利用をおすすめします。
これらの簡単な習慣を身につけることで、接着剤のフタが固まるのを防ぎ、次回も快適に使用できるようになります。
接着剤の蓋が開かないときの簡単な解決方法」:まとめ
接着剤の蓋が固まってしまって開かない時、慌てず落ち着いてくださいね。
滑り止めを使ったり、蓋を温めたりする方法が効果的です。
無理に力を入れて開けようとすると危険なので、安全に注意しながら作業をしましょう。
使用後は、蓋や容器の口元を丁寧に掃除して、次に使う時もすぐに開けられるように保管場所にも気をつけてください。
これを習慣にすることで、毎回スムーズに接着剤を使えるようになります。