近年、見覚えのない「+800」から始まる電話番号からの着信が急増しています。この番号は国際フリーフォンとして正規の用途で使用されていますが、詐欺目的で悪用されるケースが報告されています。特に、2024年4月頃からSNS上で「+800からの不審な電話が増えている」との声が多く見られます。
実際、これらの電話に出ると「中国大使館からの重要なお知らせ」などと称して金銭を要求される詐欺の手口が確認されています。また、発信者の特定が難しいため、どの国からの電話か判別しづらい特徴があります。
このような不審な着信に対しては、電話に出ない、折り返し電話をしない、迷惑電話フィルタを活用するなどの対策が推奨されています。特に、Whoscallなどのアプリを利用することで、詐欺電話のリスクを大幅に減らすことが可能です。
万が一、被害に遭ってしまった場合は、消費者ホットライン(188)や警察の相談専用電話(#9110)に早めに相談することが重要です。
「+800」からの着信には十分注意し、適切な対策を講じて被害を未然に防ぎましょう。
「+800」から始まる電話番号とは

国際フリーフォンの着信課金の仕組み
通常、国内で使用されるフリーダイヤル(日本では「0120」、アメリカでは「1-800」など)と同じ概念ですが、国際フリーフォンは特定の国ではなく世界中で使用できる点が異なります。
これは、国際電気通信連合(ITU)が定めたユニバーサルな通話サービスの一環で、企業や団体がグローバルな顧客対応を行う際に役立ちます。
例えば、多国籍企業や航空会社、金融機関、国際物流サービスなどがカスタマーサポートや問い合わせ窓口として「+800」番号を導入することがあります。
これにより、顧客はどの国からでも通話料無料で問い合わせが可能となり、利便性が向上します。
発信者の負担なしで使える利点
「+800」番号を利用することで、企業は顧客の負担を減らし、問い合わせをしやすくすることができます。その結果、サービスの信頼性が向上し、企業のブランド価値を高めることにもつながります。
この番号にかかってきた電話は、発信者が通話料金を負担します。
したがって、受けた側が料金を請求されることはありません。
誤って電話に出たり、折り返したりしても、通話料金が発生することはないとされています。
しかし、この仕組みを悪用する詐欺や迷惑電話の報告も増えているため、見知らぬ「+800」からの着信には慎重に対応することが重要です。
発信者特定の難しさ
この番号は特定の国に割り当てられていないため、発信元の国を特定することが難しく、詐欺に悪用されるリスクがあります。
「+800」からの詐欺電話の手口
「中国大使館からの重要なお知らせ」などと偽り、個人情報や金銭を要求する手口が報告されています。
被害事例の紹介
SNS上では、「+800」からの着信後に詐欺被害に遭ったとの報告が増えています。
着信のリスク
これらの番号に出てしまった場合、詐欺の手口に巻き込まれる可能性があるため、注意が必要です。
特に、電話を受けた際に何らかの情報を求められたり、金銭を要求される場合は、詐欺の可能性が高いと考えられます。
注意が必要な理由

詐欺の可能性
+800番号からの電話は、詐欺の可能性が高いとされています。
特に、発信者が不明な場合や、内容が不審な場合は注意が必要です。
自動音声で不安を煽るようなメッセージが流れることが多く、折り返し電話をかけるよう誘導されることがあります。
多くの人がSNSで次のような体験を共有しています
- +800の番号から「入国管理局」と名乗る電話がかかってきた
- iPhoneの留守電に「ニーハオ」と書かれた中国語のメッセージがあった
- 日本語と中国語でのアナウンスが流れ、電話を切るように言われた
- 総務省を名乗り「通信サービスが停止する」との警告があった
- 中国大使館から「重要な書類があるので0を押してください」と自動音声でかかってきた
これらの事例から、+800の番号を使った電話が増えていることがわかります。
これらの電話は、公式な機関からのものであるかのように装い、不安を煽って何らかの情報を引き出そうとする意図があります。日本語と中国語を混ぜて話すなど、ターゲットを絞っていると考えられます。
詐欺電話の可能性を見極める方法

+800から始まる電話番号が必ずしも詐欺とは限りませんが、不審な内容であれば警戒が必要です。
折り返し電話をしない:
相手が何を言ってきても、こちらから折り返すのは避けましょう。
知らない番号からの電話は出ない:
見覚えのない番号からの電話には出ない方が良いです。
特に+800のような国際電話は注意が必要です。
音声メッセージを確認:
留守電に不自然なメッセージが残っている場合、それは詐欺の可能性が高いです。
+800からの電話に出た場合の対処法

もし間違って+800からの電話に出てしまった場合、慌てず次のように対応しましょう。
情報を渡さない:
個人情報や金融情報を聞かれた場合には、絶対に答えないようにしてください。
不審な指示には従わない:
例えば「0を押してください」といった指示に従うと、相手に重要な情報を渡してしまうことがあります。
すぐに電話を切る:
話の内容が少しでも怪しいと感じたら、すぐに電話を切りましょう。
不審な着信を防ぐためにできること

不審な+800からの電話を未然に防ぐためには、次の対策を取ることが有効です。
- 無視する: 知らない番号からの着信は無視することが最も安全です。特に+800から始まる番号には出ないようにしましょう。
- 着信拒否設定: 不審な番号からの着信が続く場合は、着信拒否の設定を行うことも有効です。
- 情報収集: 着信があった場合は、インターネットでその番号を検索し、他の人の体験や情報を確認することも重要です。
このように、+800から始まる電話番号には注意が必要であり、詐欺のリスクを避けるためには、適切な対策を講じることが重要です。
その他にも
SNSで情報共有する
同じような電話が他の人にもかかってきている可能性があるので、SNSで情報を共有するのも効果的です。
迷惑電話フィルタの活用
迷惑電話ブロック機能を使う:
スマホの迷惑電話ブロック機能を有効にすると、怪しい番号からの着信を自動で防げます。
迷惑電話アプリを活用する:
Whoscallなどの専用のアプリをインストールすることで、詐欺の可能性がある番号をブロックできます。
被害に遭った場合の相談先
被害に遭った場合は、消費者ホットライン(188)や警察の相談専用電話(#9110)に速やかに相談してください。
最後に

「+800」からの着信には十分注意し、適切な対策を講じて被害を未然に防ぎましょう。
特に不審な内容や公的機関を装った電話は、絶対に指示に従わず、すぐに切ることが重要です。
日頃から迷惑電話対策を心がけ、詐欺に巻き込まれないように注意しましょう。
この記事が皆さんの安全な生活の助けになることを願っています。
この情報がみなさんのお役に立つことを願っています。