それは森の妖精?いいえ「ギンリョウソウ」です。
薄暗く湿った森の中、朽ち木や落ち葉の中から突如現れる、真っ白な姿…。
まるで幽霊のようなその植物は「ギンリョウソウ」。
その名の通り、銀色の龍が頭を上げたような神秘的な姿をしています。
光合成をしないため葉緑素を持たず、全身が透き通るような白色をしているのが特徴です。
森の奥深く、ひっそりと咲くその姿は、まさに「森の妖精」。
しかし、可愛らしい外見とは裏腹に、その生態はちょっと怖いかも…?
この不思議な植物は、透明感のある白色を基調とした外観から「幽霊草」とも呼ばれることがあります。
ギンリョウソウは、なんと植物なのに光合成をしません。
栄養源は、キノコやカビと同じように、土の中の菌類から得ているのです。
今回は、そんな不思議な植物、ギンリョウソウの魅力をひとつひとつ解き明かしながら、あなたの日常に新たな知識と感動を提供します。
このブログ記事を通じて、ギンリョウソウの世界に一歩踏み入れてみてください。知られざる植物の魅力を探る冒険の旅が、今、始まります。
【森の妖精の正体】ギンリョウソウの特徴とは?
ギンリョウソウは、ツツジ科ギンリョウソウ属に分類される多年草の植物です。
光合成を行わないため葉緑素を持たず、全身が透き通るような白色をしているのが特徴です。
茎は直立し、高さは10~20cmほど。葉は鱗片状に退化し、茎に沿って多数つきます。
花は茎の先端に1つだけ咲き、下向きにうつむくように咲きます。
その姿は、まるで銀色の龍が頭を上げたように見えることから、「銀竜草」と名付けられました。
【光合成をしないってホント?】ギンリョウソウはどうやって栄養をとってるの?
植物なのに光合成をしないギンリョウソウ。
その不思議な生態の秘密は、土の中に隠されています。
ギンリョウソウは、根に「菌根」と呼ばれる器官を持っています。
この菌根を通じて、土の中にいる菌類と共生関係を築き、栄養分をやり取りしているのです。
つまり、ギンリョウソウは、菌類が分解した有機物を栄養源としています。
【出会えたらラッキー!?】ギンリョウソウの開花時期と見つけやすい場所
森の妖精に出会いたい!そう思ったあなたへ。
ギンリョウソウは、主に5~8月にかけて開花します。
岐阜では5月中旬あたりに観に行きます。
湿り気のある薄暗い場所を好み、ブナやミズナラなどの落葉広葉樹林に多く見られます。
落ち葉や朽ち木の周りなどを探してみましょう。
ただし、ギンリョウソウは小さく目立たない植物です。足元をよく見て、注意深く探してみてください。
【宝探し気分でGO!】ギンリョウソウの見つけ方のコツ
ギンリョウソウは、かたまって居ることが多い植物です。
もし1本見つけたら、周りにも注意深く目を凝らしてみましょう。
宝探しのように、新たな発見があるかもしれません。
また、ギンリョウソウは、雨上がりの後など、地面が湿っている時の方が、見つけやすくなります。
【儚げな美しさの裏に…】ギンリョウソウの花言葉
ギンリョウソウの花言葉は、『そっと見守る』『はにかむ』などです。
森の奥深くにひっそりと咲く姿や、菌類と共生する生態が、このような花言葉に結びついたのかもしれません。
時期が遅いと、上の写真のように、実?が大きくなっていて、風貌が違います。
時期が なかなか難しいです。
まとめ
ギンリョウソウの神秘的な世界を探検してきましたが、いかがでしたか?
この不思議な植物の存在は、私たちに自然の驚異と大切さを教えてくれます。
ギンリョウソウは、光合成をせず菌類から栄養をもらって生きている、ちょっと変わった植物です。
もし森の中でギンリョウソウを見つけたら、その不思議な生態に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
今回の撮影場所は
【岐阜のグランドキャニオン!】と最近SNSで話題の、遠見山 – 川辺町
絶景です。
が、向こう側は断崖絶壁なので注意して下さい。
遠見山登山口から登ります。
JR高山本線のレールの下をくぐりますが、もの凄くてんじょうが低いです。
前かがみ状態で進みます。
南天の滝の方へ下山します。
滝が立派過ぎて!広角レンズかスマホじゃないと 全景が写せません。
下りて来た所に有る金昌寺さんの、登山用の臨時駐車場を利用させて頂いています。
その他としまして、岐阜県恵那市上矢作町の三森山でも見られますが、
舗装された林道にも、クマが出てくるので怖くて あまり行けません。