飛行機にスーツケースを持ち込むとき、「7kgまで」という表示を見て気になるのが、その7kgに何が含まれるのかという点です。
結論からいうと、7kg制限は基本的にスーツケース本体を含めた重量です。
つまり、「スーツケースの中に荷物を7kgまで入れられる」という意味ではありません。
さらにPeachやジェットスター、SPRING JAPANなどでは、キャリーケースだけでなく、リュックやハンドバッグなどの身の回り品も含めた合計重量で考える必要があります。
たとえば本体重量3kgのスーツケースなら、
7kg-3kg=約4kg
となり、単純計算では中身に使える重量は約4kgです。
一方、ANA・JALは基本的に合計10kg以内なので、同じスーツケースでも重量には余裕があります。
この記事では、ANA・JAL・Peach・ジェットスター・SPRING JAPANの違いを比較しながら、「7kgなら実際に荷物を何kg入れられるのか」「重量オーバーしそうなときはどうするのか」まで分かりやすく解説します。
※手荷物ルールは変更されることがあります。搭乗前には必ず利用する航空会社の最新情報も確認してください。
機内持ち込みスーツケースは何kgまで?航空会社を比較

機内持ち込み手荷物の重量上限は、航空会社によって異なります。
国内線で利用する機会の多い航空会社を比較すると、次のようになります。
| 航空会社 | 重量上限 | 基本的な個数・考え方 |
|---|---|---|
| ANA | 合計10kg以内 | 手荷物1個+身の回り品1個 |
| JAL | 合計10kg以内 | 手荷物1個+身の回り品1個 |
| Peach | 合計7kgまで | 身の回り品を含め2個まで |
| ジェットスター | 基本合計7kgまで | 手荷物1個+お手回り品1個 |
| SPRING JAPAN | 合計7kgまで | 手荷物1個+身の回り品1個 |
大きく分けると、
ANA・JALは10kg、Peach・ジェットスター・SPRING JAPANは基本7kg
と覚えておくと分かりやすいでしょう。
ただし、重量だけでなくサイズや個数にも条件があります。
「7kg以下だから必ず持ち込める」というわけではない点には注意してください。
各航空会社の最新ルールは、ANA公式・JAL公式・Peach公式・ジェットスター公式・SPRING JAPAN公式でも確認できます。
- ANA:機内持ち込み手荷物は「身の回り品1個+手荷物1個」、合計10kg以内。国内線では100席以上なら55×40×25cm・3辺合計115cm以内です。2026年7月1日から身の回り品サイズも明確化されています。
ANA|機内に持ち込める手荷物のサイズとルール(国内線) - JAL:身の回り品1個+手荷物1個で、合計重量10kg以内。100席以上の機材では55×40×25cm・3辺合計115cm以内です。
JAL|機内持ち込みお手荷物 - Peach:身の回り品を含め1人2個まで、総重量は合計7kgまで。サイズは3辺合計115cm以内です。
Peach|機内持ち込み手荷物について - ジェットスター:基本はキャリーケースなど1個+お手回り品1個の計2個、合計7kgまで。一部運賃や「プラス7kg」オプションでは条件が変わります。
ジェットスター|お手荷物 - SPRING JAPAN:身の回り品1個+手荷物1個で、合計7kgまで。3辺合計115cm以内、かつ56×36×23cm以内です。
SPRING JAPAN|機内持ち込み手荷物について(国内線)
7kg制限はスーツケース本体込み

7kg制限で最も勘違いしやすいのが、「7kg=中に入れられる荷物の重さ」と考えてしまうことです。
基本的には、
スーツケース本体+中に入れた荷物=スーツケース全体の重量
として考えます。
たとえば、
- スーツケース本体:3kg
- 衣類:2kg
- 洗面用品:0.5kg
- カメラなど:0.5kg
- その他:1kg
なら、合計7kgです。
中身だけなら4kgですが、スーツケース本体を含めると7kgに達します。
そのため、7kg制限のLCCを利用するときは、スーツケースの容量だけでなく「本体重量」が重要になります。
7kgなら中身を何kg入れられる?

スーツケース本体の重さによって、中身に使える重量は大きく変わります。
7kg制限として単純計算すると、次のようになります。
| スーツケース本体 | 中身に使える重量の目安 |
|---|---|
| 1.8kg | 約5.2kg |
| 2.0kg | 約5.0kg |
| 2.5kg | 約4.5kg |
| 3.0kg | 約4.0kg |
| 3.5kg | 約3.5kg |
| 4.0kg | 約3.0kg |
たとえば、本体2kgと4kgのスーツケースでは、中身に使える重量に約2kgもの差が生まれます。
旅行の荷物で2kgというと、かなり大きな違いです。
ただし、この表は「スーツケースだけで考えた場合」の目安です。
航空会社が身の回り品との合計重量を定めている場合、リュックやハンドバッグなどの重量も考慮する必要があります。
リュックやハンドバッグも7kgに含まれる?

ここも重要です。
「キャリーケースを7kg以内にして、重いものをリュックに移せばいい」
とは限りません。
Peachは身の回り品を含めて合計7kg
Peachでは、身の回り品を含めて1人2個まで、総重量は合計7kgまでです。
たとえば、
- キャリーケース:5.5kg
- リュック:2kg
なら、合計7.5kgです。
キャリーケースだけなら7kg以下ですが、合計重量では上限を超えています。
Peach公式:機内持ち込み手荷物について
ジェットスターも基本は2個合計7kg
ジェットスターでは、キャリーケースなどの手荷物1個と、ハンドバッグなどのお手回り品1個の計2個、基本合計7kgまでです。
そのため、キャリーケースからリュックへ荷物を移しても、合計重量が同じなら軽量化にはなりません。
なお、一部運賃や「プラス7kg」のオプションを利用できる場合は合計14kgまで増やせます。ただし、機内持込手荷物1個あたり10kgを超えることはできません。
ジェットスター公式:機内持込手荷物の条件について
SPRING JAPANも2点合計7kg
SPRING JAPANの国内線では、
- 身の回り品1個
- 手荷物1個
の合計2点で、総重量7kgまでです。
特徴的なのがノートパソコンやタブレット端末の扱いです。
SPRING JAPANでは、ノートパソコンやタブレット端末は別途持ち込むことができ、機内持ち込み手荷物の許容量7kgには含まれないと案内されています。
航空会社ごとに細かな条件が異なるため、「LCCなら全部同じ」と考えないことも大切です。
SPRING JAPAN公式:機内持ち込み手荷物について
ANA・JALは合計10kg以内
ANAとJALは、基本的に身の回り品と手荷物を合わせて10kg以内です。
7kg制限のLCCと比較すると、重量には3kgの差があります。
ANAは手荷物+身の回り品で10kg以内
ANAでは、
- 機内持ち込み手荷物1個
- 身の回り品1個
の合計2個までで、総重量10kg以内です。
また、2026年7月1日搭乗分から、ハンドバッグやショルダーバッグなどの身の回り品は、
40cm×30cm×20cm以内
というサイズ基準が明確化されています。
スーツケースなどの機内持ち込み手荷物は、100席以上の航空機なら、
- 3辺合計115cm以内
- 55cm×40cm×25cm以内
100席未満の航空機では、
- 3辺合計100cm以内
- 45cm×35cm×20cm以内
が基本です。
ANA公式:機内に持ち込めるサイズとルール
JALも手荷物+身の回り品で10kg以内
JALも、
- 身の回り品1個
- 手荷物1個
の合計2個までで、合計重量10kg以内です。
100席以上の航空機では、
- 3辺合計115cm以内
- 55cm×40cm×25cm以内
100席未満では、
- 3辺合計100cm以内
- 45cm×35cm×20cm以内
となっています。
ハンドルやキャスターなどもサイズに含まれるため、スーツケース本体部分だけを測らないようにしましょう。
JAL公式:機内持ち込みお手荷物
7kgと10kgでは実際に入れられる量がかなり違う
7kgと10kgでは3kgしか違いませんが、機内持ち込みスーツケースではこの3kgが大きな差になります。
本体2.5kgのスーツケースで比べてみましょう。
| 重量上限 | スーツケース本体 | 中身に使える重量 |
|---|---|---|
| 7kg | 2.5kg | 約4.5kg |
| 10kg | 2.5kg | 約7.5kg |
さらに、身の回り品が1kgあると仮定すると、
| 重量上限 | スーツケース本体 | 身の回り品 | 残りの重量 |
|---|---|---|---|
| 7kg | 2.5kg | 1kg | 約3.5kg |
| 10kg | 2.5kg | 1kg | 約6.5kg |
同じスーツケースでも、利用する航空会社によって荷造りのしやすさはかなり変わります。
特に7kg制限では、本体が1kg軽くなれば、その分を荷物に使いやすくなります。
7kgギリギリにしないほうが安心
7kgまで持ち込めるからといって、自宅で6.9kgになるまで詰め込むのは避けたほうが安心です。
理由のひとつは、自宅で使う体重計やラゲッジスケールと、空港で使用される計量器で測定結果に差が出る可能性があるためです。
さらに旅行中は、
- お土産を買う
- パンフレットなどをもらう
- 現地で買ったものを持ち帰る
- 帰りの荷造りで荷物がまとまりにくくなる
など、出発時より荷物が増えることがあります。
特にLCCを利用するなら、行きの時点で少し余裕を残しておくと帰りの荷造りが楽になります。
「機内持ち込み対応」のスーツケースでも注意
スーツケースの商品ページには、「機内持ち込み対応」と書かれていることがあります。
ただし、この表示だけで判断するのはおすすめできません。
機内持ち込みでは、主に次の3点を確認する必要があります。
- サイズ
- 重量
- 個数
たとえば外寸が規定内でも、
スーツケース+中身+身の回り品=8kg
なら、合計7kg制限の航空会社では重量条件を満たしません。
反対に5kgしかなくても、外寸が航空会社の規定を超えていれば持ち込めない場合があります。
つまり、
「機内持ち込みサイズ=どの航空会社でも必ず持ち込める」ではありません。
利用する航空会社が決まったら、公式サイトでサイズ・重量・個数を確認しておくと安心です。
7kg制限ならスーツケースは何kgがおすすめ?
LCCを利用する機会が多いなら、私は「容量の大きさ」だけで選ばず、本体重量もチェックします。
たとえば同じ35L前後でも、
- スーツケースA:本体2.2kg
- スーツケースB:本体3.5kg
なら、その差は1.3kgです。
7kg制限なら、Aのほうが単純計算で1.3kg多く荷物に使えます。
そのため、LCC向けのスーツケースを選ぶときは、
容量(L)・外寸(cm)・本体重量(kg)
の3つを見るのがおすすめです。
ただし、軽さだけを優先して小さすぎるものを選ぶ必要はありません。
旅行日数に必要な容量を確保しながら、できるだけ本体重量を抑えるという考え方が現実的です。
機内持ち込みスーツケースの容量や「何Lなら何泊できるのか」は、関連記事で詳しく解説しています。
7kgを超えそうなら重いものから見直す

荷造りをして7kgを超えてしまった場合、衣類を片っ端から減らすよりも「重量のあるもの」から確認したほうが効率的です。
重くなりやすいのは、
- ノートパソコン
- カメラ
- ACアダプター
- 靴
- 本
- 厚手の衣類
- 化粧品
- 洗面用品
などです。
特に化粧水やシャンプーなどは、大きな容器のまま持っていかず、旅行日数に必要な量へ小分けすると軽くできます。
ホテルやコンビニなどで調達しやすいものは現地で用意する方法もあります。
それでも重量を減らせない場合は、受託手荷物を利用することも検討しましょう。
LCCでは空港で追加するより、事前に手荷物オプションを購入したほうが安い場合があります。
「何とか7kgにする」ことだけにこだわらず、荷物量に合った方法を選ぶことも大切です。
自宅でスーツケースの重量を量っておこう
重量オーバーは空港へ行く前に確認できます。
ラゲッジスケールを使う
旅行用のラゲッジスケールなら、スーツケースのハンドルに取り付けて持ち上げるだけで重量を確認できます。
特にLCCを利用することが多い人には便利です。
旅行先にも持っていけば、お土産が増えた帰りの重量も確認できます。
体重計を使う
ラゲッジスケールがなくても、家庭用体重計でおおよその重量を確認できます。
まず自分だけで体重を量り、次にスーツケースを持って体重計に乗ります。
「自分+スーツケース」の重量-自分の体重
で、おおよそのスーツケース重量が分かります。
ただし、家庭用体重計では細かな誤差が出る可能性があります。
7kgや10kgの上限ギリギリではなく、少し余裕を持たせておくと安心です。
機内持ち込みは「サイズ→重量→中身」で確認すると分かりやすい

機内持ち込みのルールは複雑に見えますが、私は次の3つに分けて考えると分かりやすいと思います。
STEP1 サイズを確認
利用する航空会社の、
- 高さ
- 幅
- 奥行き
- 3辺合計
を確認します。
キャスターやハンドルなどを含めた外寸で確認することも忘れないようにしましょう。
STEP2 重量を確認
次に、
「7kgなのか10kgなのか」
「身の回り品との合計なのか」
を確認します。
ここまでが、この記事で解説してきたポイントです。
STEP3 中身を確認
最後に確認するのが、スーツケースの中身です。
重量やサイズが規定内でも、品物によっては機内へ持ち込めなかったり、持ち込み方法に条件があったりします。
特に、
- モバイルバッテリー
- 液体
- スプレー
- 刃物類
などは、重量とは別に確認が必要です。
機内に持ち込めないものについては、関連記事「飛行機に持ち込めないもの一覧」で詳しくまとめています。
よくある質問
7kgはスーツケースの中身だけですか?
いいえ。基本的にはスーツケース本体を含めて考えます。
本体3kgなら、7kg制限で中身に使える重量は単純計算で約4kgです。
スーツケースが7kg以内ならリュックは別ですか?
必ずしも別ではありません。
Peach・ジェットスター・SPRING JAPANなどでは、スーツケースと身の回り品などを合わせた合計重量に上限があります。
本体2kgのスーツケースなら荷物を何kg入れられますか?
7kg制限なら、単純計算では約5kgです。
ただし、身の回り品も合計重量に含まれる場合、その分を差し引く必要があります。
ANAとJALも7kgまでですか?
いいえ。
ANAとJALは基本的に、身の回り品と手荷物を合わせて合計10kg以内です。
7kgを少し超える程度なら大丈夫ですか?
「少しくらいなら大丈夫」と考えないほうが安心です。
航空会社によっては手荷物の重量を確認する場合があります。規定内に収めて搭乗しましょう。
空港で買ったお土産は重量に含まれますか?
航空会社によって扱いを確認する必要があります。
たとえばPeachでは保安検査場通過後の免税店などで購入したものも個数・重量の対象に含まれます。
SPRING JAPANでも、搭乗手続き後に購入した商品は機内持ち込み手荷物の許容量に含まれます。
帰りにお土産が増える予定なら、最初から重量に余裕を残しておくと安心です。
まとめ|7kg制限はスーツケース本体も含めて考えよう

機内持ち込みスーツケースの重量上限は、航空会社によって異なります。
代表的な航空会社では、
- ANA:合計10kg以内
- JAL:合計10kg以内
- Peach:合計7kgまで
- ジェットスター:基本合計7kgまで
- SPRING JAPAN:合計7kgまで
となっています。
特に覚えておきたいのが、7kgは「スーツケースの中に7kg入れられる」という意味ではないことです。
本体3kgのスーツケースなら、
7kg-3kg=約4kg
となり、中身に使えるのは単純計算で約4kgです。
さらに身の回り品との合計重量が決められている航空会社では、リュックやハンドバッグなどの重量も考える必要があります。
LCCをよく利用するなら、スーツケース選びでは、
容量(L)・外寸(cm)・本体重量(kg)
の3つをセットで確認すると失敗しにくくなります。
そして搭乗前には、
サイズ → 重量 → 中身
の順番で確認してみてください。
重量が規定内でも、持ち込む品物には別のルールがあります。
「何kgまで持ち込めるか」と「何を持ち込めるか」を分けて確認しておけば、空港で慌てるリスクを減らせます。
出発前に一度スーツケース全体を量り、少し余裕を残した状態で空港へ向かいましょう。
