陶器のお皿を洗ったあと、何気なく重ねて置いていたら、ぴったりはまって取れなくなってしまうことがあります。
軽く持ち上げても外れないと、「お湯をかければ取れる?」「少し強く引っ張っても大丈夫?」と困ってしまいますよね。
特に陶器のお皿は、縁や高台が引っかかった状態で無理に力を加えると、欠けたり割れたりするおそれがあります。
結論からいうと、まずひび割れや欠けがないか確認し、破損がなければ常温の水を少量使って、軽い力で動くか慎重に確かめる方法があります。
ただし、必ず外れるわけではありません。
熱湯をかけたり、氷水で急激に冷やしたり、金属製の道具を差し込んだりする方法は避けましょう。
この記事では、安全な確認方法、外れない原因、陶器と磁器の違い、温度差への注意点、外れない場合の判断、収納による予防策までわかりやすく解説します。

陶器のお皿が重なって取れないときの安全な外し方
陶器のお皿が重なって外れなくなった場合は、最初から強い力を加えないことが大切です。まずはお皿の状態を確認しましょう。特に、薄いお皿や縁に装飾があるお皿は、無理な力によって破損するおそれがあります。
状態別|最初に確認したい対応早見表
| お皿の状態 | 考えられる原因 | 対応の目安 |
|---|---|---|
| 洗った直後に外れなくなった | 水分による密着 | 破損がなければ常温の水を少量使う |
| 同じ形のお皿が深くはまっている | 底や側面同士の密着 | 軽い力で動くか確認する |
| お皿の縁や高台が引っかかっている | 形状や重なり方 | 無理に引っ張らない |
| ひび割れや欠けがある | 破損 | 作業を中止する |
| 強い力が必要になる | 強い密着や引っかかり | 作業を中止する |
この表は一般的な目安です。実際の状態や製品の取扱説明書を優先してください。
最初にひび割れ・欠け・引っかかりを確認する
取り外しを始める前に、お皿の状態を確認しましょう。特に、次の4つを確認してください。
- お皿の縁にひび割れがないか
- 小さな欠けや深い傷がないか
- お皿の裏側にある高台に異常がないか
- 重なった部分に隙間があるか
例えば、お皿の縁に小さな欠けがある場合、引っ張ることで破損が広がる可能性があります。また、高台が引っかかっている場合は、無理に動かそうとすると接触部分に強い力がかかることがあります。
ひび割れや欠けが見つかった場合は、取り外しを中止し、欠けた部分や鋭い破片を素手で触らないようにしてください。
常温の水を使って慎重に確認する5ステップ
お皿に破損がなく、水洗いできる製品であれば、常温の水を使って軽い力で動くか確認する方法があります。次の手順で慎重に進めましょう。
- お皿にひび割れや欠けがないことを確認する
- お皿が落下しにくい、低く安定した場所に柔らかい布を敷く
- 重なった部分に常温の水を少量流す
- 軽い力で動くか確認する
- 動かなければ無理に続けず、作業を中止する

水が隙間に入り込むことで、お皿同士の密着が弱まる場合があります。ただし、お皿の形状によっては水が入り込まず、効果がないこともあります。
また、外れる瞬間にお皿が勢いよく動く可能性があるため、落下にも注意しましょう。例えば、シンクの中に柔らかい布を敷いて作業すると、衝撃を和らげられる場合があります。ただし、布が滑らないことを確認し、お皿を安定させることを優先してください。
常温の水を使っても、密着の原因やお皿の形状によっては外れません。軽い力で動かない場合は、無理に続けないでください。
食器用中性洗剤を使う場合の注意点
常温の水だけでは動かない場合、食器用中性洗剤を少量使う方法も考えられます。洗剤が隙間に入ることで、お皿同士が滑りやすくなる場合があるためです。
ただし、洗剤を使うとお皿全体が滑りやすくなります。特に濡れた手で持つと、落として割れる危険があります。
- 食器用の中性洗剤を少量使用する
- お皿を安定した場所に置く
- 強い力で引っ張らない
- 軽い力で動くか確認する
- 外れたあとは十分にすすぐ
洗剤を使っても必ず外れるわけではありません。何度も洗剤を追加したり、強い力で引っ張ったりすることは避けましょう。
陶器以外の食器が重なって外れない場合は、プラスチック・メラミン・ガラスなど素材別の対処法をまとめた「重なって取れない食器の外し方」も参考にしてください。(親記事の公開URL確認後にリンクを設定)
陶器のお皿がぴったり重なって外れない3つの原因
陶器のお皿が重なって外れなくなる原因は、一つとは限りません。お皿の形状や水分、縁や高台の引っかかりなどが関係している場合があります。
同じ形のお皿を深く重ねている
同じ形のお皿を深く重ねると、底や側面同士が広い範囲で接触することがあります。特に、少し深さのある陶器のお皿は、上のお皿が下のお皿に入り込みやすくなる場合があります。
例えば、同じサイズの小鉢を何枚も重ねていると、下のお皿に上のお皿が深く入り込み、取り出しにくくなることがあります。収納するときは、無理に押し込まず、取り出しやすい状態を保つことが大切です。
洗ったあとの水分で密着している
洗ったばかりのお皿を濡れたまま重ねると、お皿同士の間に水分が残ることがあります。水分が薄い膜のように広がると、お皿が密着して外れにくくなる場合があります。
例えば、洗った陶器のお皿を水切りかごの中で重ねたままにすると、底や高台部分に水分が残ることがあります。また、お皿の形状によっては、水分が抜けにくい部分ができることもあります。洗ったあとは、お皿の底や高台まで十分に乾燥させてから収納しましょう。
お皿の縁や高台が引っかかっている
陶器のお皿は、形状によって縁や高台が引っかかることがあります。高台とは、お皿の裏側にある輪のような部分のことです。
例えば、上のお皿の高台が下のお皿の内側にぴったりはまると、取り出しにくくなる場合があります。このような状態で無理に引っ張ると、欠けやひび割れにつながるおそれがあります。動かない場合は、無理に力を加えないことが大切です。

陶器のお皿は温める・冷やすと外れる?
重なったお皿を外す方法として、温度差を利用する方法が紹介されることがあります。しかし、陶器の種類や状態によっては破損するおそれがあるため、慎重な判断が必要です。
温度差を利用する方法の仕組み
一般的に、物質は温度によって膨張したり収縮したりします。この性質を利用して、重なったお皿を外そうとする方法があります。
ただし、陶器の種類や厚み、釉薬の状態などによって、温度変化への耐性が異なります。また、温度差によってお皿の一部に負荷が集中する場合があります。そのため、温度差を利用すれば必ず安全に外れるわけではありません。
熱湯や氷水を使う方法に注意が必要な理由
熱湯をかけたり、氷水で急激に冷やしたりすると、お皿に大きな温度差が生じることがあります。その結果、ひび割れや破損につながる可能性があります。
特に、耐熱性が不明な陶器のお皿では急激な温度変化を避けましょう。熱湯によるやけどにも注意が必要です。
安全のため、熱湯と氷水を組み合わせる方法を安易に試さないことが大切です。
陶器と磁器の違いは?温度変化への注意点
陶器と磁器では、一般的な原料や性質に違いがあります。
| 比較項目 | 陶器 | 磁器 |
|---|---|---|
| 主な原料 | 陶土など | 磁土など |
| 一般的な特徴 | 比較的厚みがある製品も多い | 薄く硬い製品もある |
| 吸水性 | 素地によっては吸水性がある | 一般に吸水性が低い |
| 温度変化への耐性 | 製品によって異なる | 製品によって異なる |
| 重なったとき | 欠け・ひび割れに注意 | 欠け・ひび割れに注意 |

陶器も磁器も、すべての製品が急激な温度変化に耐えられるわけではありません。また、釉薬とは陶器や磁器の表面を覆うガラス質の層のことです。釉薬の状態や製品の作りによっても、取り扱い上の注意点が異なります。
陶器か磁器かという分類だけでは、急激な温度変化に耐えられるか判断できません。製品ごとの耐熱性や取扱説明書を優先してください。
陶器のお皿がどうしても外れない場合の対処法
常温の水や少量の中性洗剤を使っても動かない場合は、無理に作業を続けないことが大切です。
強く引っ張る・叩く・道具を差し込む方法は避ける
陶器のお皿を強く引っ張ったり、叩いたりすると、破損するおそれがあります。また、ナイフやスプーンなどの金属製の道具を隙間に差し込む方法も、お皿を傷つけたり、手をけがしたりする危険があります。
例えば、お皿の縁にスプーンを差し込んでこじ開けようとすると、一部分に強い力がかかる可能性があります。安全を優先し、無理な作業は避けましょう。
取り外しを中止したほうがよい3つのサイン
次のような状態になったら、取り外し作業を中止してください。
- お皿にひび割れや欠けが見つかった
- きしむ音や異常が生じた
- 軽い力ではまったく動かず、強い力が必要になる

無理に続けると、突然お皿が割れるおそれがあります。特に、薄いお皿や縁に装飾があるお皿は慎重に扱いましょう。
ひび割れた陶器のお皿は使い続けてもよい?
ひび割れや欠けがある陶器のお皿は、食器としての使用を控えることをおすすめします。破損が広がったり、口や手を傷つけたりする可能性があるためです。
また、ひび割れた部分に汚れや水分が残りやすくなることも考えられます。大切なお皿であっても、安全を優先して判断しましょう。
陶器のお皿が重なって取れなくなるのを防ぐ方法
陶器のお皿が重なって取れなくなるトラブルは、普段の洗い方や収納方法を見直すことで防ぎやすくなります。
洗ったあとは十分に乾燥させる
洗ったあとのお皿に水分が残っていると、重ねた部分が密着しやすくなる場合があります。収納する前に、底や高台まで十分に乾燥させましょう。特に、高台の内側やお皿の裏側に水滴が残っていないか確認すると安心です。
同じ形のお皿を深く重ねすぎない
同じ形のお皿を深く重ねると、上のお皿が下のお皿に入り込み、抜けにくくなる場合があります。特に、少し深さのある陶器のお皿は、無理に重ねず、取り出しやすい状態で収納しましょう。収納スペースが限られている場合でも、無理に押し込まないことが大切です。
食器ラックや仕切りを活用する
収納スペースに余裕がない場合は、食器ラックや仕切りを活用する方法もあります。例えば、お皿を立てて収納したり、棚の高さを調整したりすると、取り出しやすくなります。ただし、立てて収納する場合は、お皿が倒れないように安定性を確認しましょう。
収納前には、次の項目を確認すると安心です。
- お皿の底や高台が十分に乾いている
- 同じ形のお皿を深く押し込んでいない
- お皿同士が強く接触していない
- 取り出すときに無理な力が必要ない
- ひび割れや欠けのあるお皿を使用していない

陶器のお皿が取れないときのよくある質問
陶器のお皿にお湯をかけても大丈夫?
陶器の種類や製品の耐熱性によって異なります。耐熱性が不明な場合は、熱湯や急激な温度変化を避けましょう。特に、重なって外れない状態で無理に温度差を与えることはおすすめできません。
冷水や氷水で冷やすと外れやすくなる?
温度による収縮が起こる場合はありますが、必ず外れるわけではありません。また、急激な冷却は破損につながる可能性があります。氷水を使う方法を安易に試さず、製品の耐熱性や状態を確認しましょう。
大切なお皿が割れそうなときはどうすればよい?
無理に外そうとせず、作業を中止しましょう。ひび割れや欠けがある場合は、手をけがする危険があるため、特に注意が必要です。思い出のあるお皿や高価なお皿であっても、安全に外せるか判断できない場合は、無理に続けないことが大切です。
まとめ|陶器のお皿は割らないことを最優先に慎重に外そう
陶器のお皿が重なって取れなくなった場合は、まずひび割れや欠けがないか確認しましょう。破損がなければ、常温の水を使って軽い力で動かせるか確認する方法があります。ただし、必ず外れるわけではありません。
熱湯や氷水による急激な温度変化、強い力、金属製の道具を使う方法は避けましょう。
どうしても外れない場合は、無理に作業を続けず、安全を優先することが大切です。
普段からお皿を十分に乾燥させ、深く重ねすぎずに収納することで、同じトラブルを防ぎやすくなります。

