A5とB5、どちらのノートを選ぶべきか迷った経験はありませんか。文房具店でノート棚の前に立ち、「サイズの違いは分かるけれど、結局どっちが自分に合うの?」と手が止まる人は少なくありません。
結論から言うと、A5とB5は“優劣”ではなく“役割”で選ぶサイズです。さらに言えば、併用することでノートの使いやすさは一段階上がります。
A5は持ち運びやすく、思考やアイデアを書き留めるのに向いたサイズ。
一方B5は、広い紙面を活かして情報を整理したり、学習や会議の記録を残すのに強みがあります。
この違いを理解しないまま感覚で選ぶと、「なんだか書きにくい」「続かない」という違和感につながりがちです。
この記事では、A5とB5ノートのサイズ差をあらためて整理し、シーン別の使い分け方、併用するメリット、さらにスマートな持ち歩き方までを丁寧に解説します。
ノート選びに正解を求めるのではなく、自分の使い方に“合う形”を見つけたい方に向けた内容です。
A5ノートとB5ノートの基本サイズ比較

ノート選びで最初に押さえておきたいのは、A5とB5が「どれくらい違うのか」を感覚ではなく、事実として理解することです。
多くの人は「なんとなく小さい・大きい」という印象だけで選びがちですが、その曖昧さが、書きにくさや使いづらさの原因になります。
サイズ差を具体的な数字と使い心地の両面から把握することで、「自分はどんな書き方をしたいのか」が自然と見えてきます。
結果として、ノート選びに迷う時間そのものが減り、書く行為に集中できるようになります。
寸法と面積差の基礎知識
A5サイズは148×210mm、B5サイズは182×257mmです。数字だけを見ると数センチの違いに思えますが、実際に面積で比べるとB5はA5のおよそ1.5倍あります。
この差は想像以上に大きく、1ページあたりに書ける情報量、図や矢印を使った整理のしやすさ、余白の取り方にまで影響します。
A5はスペースが限られている分、「何を書くか」を取捨選択する意識が自然と働きます。要点を短くまとめたり、思考を言葉にする訓練にもなりやすいサイズです。
一方B5は、板書や議事録、学習ノートのように、情報をできるだけ漏らさず書き留めたい場面で安心感があります。多少書きすぎても余裕があり、後から補足を書き足しやすいのも特徴です。
手に持ったとき・書くときの感覚
A5は片手で持ちやすく、立ったままでも書きやすいサイズです。電車内や移動中のメモ、カフェでのアイデア書きなど、机がなくても使いやすい点が大きな魅力と言えます。
ノート自体が軽いため、「書こう」と思った瞬間に心理的なハードルが生まれにくく、サッと開いてすぐ書ける感覚があります。
B5は机に置いて使うことを前提とした安定感が魅力です。手首や腕を大きく動かしても紙面に余裕があり、文字が窮屈になりにくいため、長文を書く作業に向いています。
講義ノートや会議記録など、一定時間集中して書き続ける場面では、疲れにくさにも差が出てきます。
持ち運びや収納のしやすさ
A5は小さめのバッグやサコッシュにも収まりやすく、常に持ち歩くノートとして非常に優秀です。バッグの中で場所を取らず、自宅での保管スペースも最小限で済みます。
「とりあえず持っていくノート」として選ばれやすいのも、このサイズ感が理由です。
B5はややかさばるものの、一般的なビジネスバッグやリュックであれば問題なく収納できます。ノートとしては標準的なサイズ感なので、持ち運べないほど大きいわけではありません。
ただし、荷物を極力減らしたい人や小さなバッグを好む人にとっては、少し存在感のあるサイズに感じられるかもしれません。
シーン別のおすすめ使い分け方

サイズの違いを理解したら、次は「どんな場面で使うか」を考える段階です。ノートは使うシーンによって、求められる役割や書き方が大きく変わります。
そのため、サイズ選びも一律ではなく、場面ごとに適した形を知っておくことが重要です。
ここでは代表的なシーンを取り上げながら、A5・B5それぞれが力を発揮しやすい使い方を具体的に整理していきます。
ビジネスシーン:会議・商談・移動中
ビジネスの現場では、情報量とスピードの両立が求められます。会議や打ち合わせではB5が活躍します。議題、発言内容、決定事項、補足メモなどを一度に書き込めるため、情報が分散しにくく、後から見返したときの理解度も高まります。
余白があることで、会議中に出た追加アイデアや修正点を書き足しやすいのもメリットです。
一方、移動中や商談前後の気づきメモにはA5が便利です。バッグからさっと取り出せて、立ったままでも書きやすく、要点だけを素早く書き留められます。
すべてを詳しく書こうとせず、「後で整理すればいい素材」として残せる点が、忙しいビジネスパーソンには向いています。
学生シーン:講義・自習・試験対策
学生の場合も、場面によってノートに求める役割は変わります。講義ノートや板書用にはB5が定番です。図や数式、先生の補足説明を書き足しても余裕があり、情報を抜け漏れなく記録できます。
後から色ペンで整理したり、追記したりする際にも、紙面の広さが役立ちます。
A5は、自習用のまとめノートや暗記用メモに向いています。重要ポイントだけを凝縮して書くことで、「何が大事か」を自分の言葉で再整理する習慣が身につきます。
試験前の見直し用ノートとしても扱いやすく、持ち運びやすさも大きな利点です。
趣味・ライフログ:日記・アイデア帳・旅行記録
趣味やライフログの用途では、続けやすさが何より重要です。日記やライフログにはA5が人気です。ページを開く心理的負担が小さく、毎日少しずつ書く習慣を作りやすいサイズだからです。
文字数が多くなくても成立するため、「今日は短くてもいい」と思える気軽さがあります。
一方、旅行の計画や趣味の記録など、写真やチケット、パンフレットを貼る用途ではB5の余白が活きます。自由にレイアウトできる紙面の広さは、記録そのものを楽しむ感覚につながります。
書く・貼る・描くといった行為を組み合わせやすく、ノートを開く時間自体が楽しみになるのがB5の強みです。
A5とB5を併用するメリット

どちらか一方に決めきれない人ほど、実は併用が向いています。「A5かB5か」と悩む時間そのものが、ノートの役割を一つに押し込めてしまっているサインとも言えます。
サイズを使い分けることで、ノートは単なる記録ツールから「思考を整理する道具」へと役割を変えます。
目的に応じてノートを切り替える発想を持つだけで、書く行為そのものが軽くなり、結果としてノートを使い続けやすくなります。
情報整理の効率化
B5で情報を広く集め、A5で要点を抜き出す。この流れを作るだけで、頭の中が驚くほど整理されます。B5は多少情報が散らかっていても受け止められる「受信箱」のような存在です。
会議のメモ、学習内容、調べ物の断片などを気にせず書き込み、まずは情報を外に出します。そのうえで、A5に「これは何だったのか」「何が重要か」を書き直すことで、思考が自然と整理されていきます。
これは、手帳やノート術の記事(https://omoiyari-life.com/7189.html)
でもよく語られる考え方で、「集めるノート」と「まとめるノート」を分ける発想です。
一度書いたものを別のノートに移す行為そのものが、理解を深める作業になり、記憶にも残りやすくなります。
用途ごとの明確な役割分担
A5は思考用、B5は記録用、と役割を決めることで、「どこに何を書いたか分からない」状態を防げます。ノートを開く前から「今日は考えをまとめたい」「今日は情報を集めたい」と目的が明確になるため、書き出しで迷うことが減ります。
その結果、ノートを開く回数が増え、書くスピードや集中力も自然と上がっていきます。
また、役割が決まっていることで、「きれいに書かなければならない」という無意識のプレッシャーも軽減されます。B5は雑多でもOK、A5は要点だけでOK、と自分に許可を出せる点も併用の大きな利点です。
周囲にスマートな印象を与える
必要な場面で適切なサイズのノートを使い分けている人は、それだけで整理上手・仕事ができる印象を与えます。
会議ではB5、移動中はA5といった切り替えは、実務的で無駄がありません。実用性だけでなく、ノートを扱う所作に迷いがなくなるため、落ち着いた印象や信頼感にもつながります。
この点でも、併用は見た目以上に大きなメリットがあります。
ノートと手帖は役割が違う|サイズ選びで迷わない考え方

ノートと手帖をどう使い分ければいいのか分からず、結果としてどちらも中途半端になってしまう人は少なくありません。その原因は「サイズ」や「種類」で正解を探そうとすることにあります。
ですが本来、手帖とノートは競合する存在ではなく、役割の異なる道具です。ここを整理するだけで、A5かB5かと迷う時間は大きく減ります。
手帖は「時間」を管理するもの
手帖の役割は、予定・締切・行動を時系列で整理することです。いつ、何をするのかを可視化し、日々の行動を前に進めるための道具と言えます。
そのため、手帖に長文のメモや考えを書き込みすぎると、情報が渋滞しやすくなります。
手帖は「考える場所」ではなく、「決めたことを確認する場所」と考えると、使い方が一気に楽になります。
ノートは「思考」と「情報」を置く場所
一方ノートは、考え途中のアイデアや、整理されていない情報を書き留めるための場所です。
きれいにまとめる必要はなく、むしろ多少散らかっている方が自然です。会議の走り書き、学習中のメモ、ふと思いついた発想など、未完成の状態で残せるのがノートの強みです。
ここでA5やB5といったサイズの違いが活きてきます。
A5・B5ノート×手帖のベストな組み合わせ例
例えば、手帖で行動を管理しつつ、A5ノートを持ち歩き用の思考メモとして使うと、ひらめきを逃しにくくなります。学習や会議が多い人なら、手帖+B5ノートの組み合わせがおすすめです。
B5で情報を広く受け止め、後からA5や手帖に要点だけを移す。
この「集めるノート」と「まとめるノート」という考え方は、ノートや手帖を無理なく続けるための現実的な方法でもあります。
おすすめノートブランドと選び方

サイズが決まったら、次はノート自体の選び方です。同じA5やB5でも、ノートによって使い心地や続けやすさは大きく変わります。
ここでは「どれが一番いいか」ではなく、「どう選べば失敗しにくいか」という視点で、観点別にポイントを整理します。
信頼性と入手性で選ぶブランド
継続して使うなら、全国どこでも手に入る定番ブランドが安心です。使い切ったときや、途中で買い足したくなったときに、同じノートをすぐ入手できることは想像以上に重要です。
毎回違うノートに変わってしまうと、書き心地の違いが気になり、習慣が途切れてしまう原因にもなります。
長く続けたい人ほど、「特別感」よりも「いつでも同じものが手に入るか」を基準にすると失敗しにくくなります。結果として、ノート選びに悩む時間が減り、書くことそのものに集中できるようになります。
紙質と筆記感で選ぶブランド
ノートの満足度を大きく左右するのが、紙質と筆記感です。万年筆、ボールペン、ゲルインク、シャープペンなど、使う筆記具によって相性は大きく変わります。
裏抜けしにくいか、インクがにじまないか、ペン先が引っかからないかといった点は、毎日の使いやすさに直結します。
特に書く量が多い人ほど、紙質の違いによるストレスは積み重なりやすくなります。店頭で試し書きができる場合は、実際に使うペンで書いてみると安心です。
「気持ちよく書けるかどうか」を基準に選ぶことで、ノートを開く回数も自然と増えていきます。
デザイン性と所有欲で選ぶブランド
毎日使うものだからこそ、見た目の好みも無視できません。表紙の色や質感、ロゴの有無など、細かな違いでも愛着の持ちやすさは変わります。
気に入ったデザインのノートは、それだけで「書きたい」という気持ちを後押ししてくれます。
機能面が似ているノートで迷ったときは、最後は直感で選んでも問題ありません。所有欲を満たしてくれるノートは、机に置いてあるだけで気分が整い、結果として自然と手に取る回数が増えていきます。
両サイズをスマートに持ち歩く収納アイデア

併用する場合、収納の工夫が快適さを大きく左右します。A5とB5を使い分けていても、取り出しにくかったり、どこに入れたか分からなくなったりすると、その便利さは半減してしまいます。
サイズ違いのノートを無理なく扱うためには、「すぐ出せる」「迷わない」状態を作ることが重要です。
兼用できるノートカバーやケースを使う
A5・B5対応のフラットケースや、少し余裕のある書類ケースを使えば、サイズ違いでも一括管理できます。
ノートをそのままバッグに入れるよりも、ケースにまとめることで折れや汚れを防げるのもメリットです。資料やクリアファイルと一緒に持ち歩けるため、会議や外出先でも準備に迷いません。
バッグのポケットや仕切りを活用する
A5は内ポケット、B5はメイン収納といったように、入れる場所を固定するだけでも取り出しやすさが大きく変わります。毎回違う場所に入れてしまうと探す手間が増えるため、「このサイズはここ」と決めておくのがコツです。バッグの仕切りを活用すれば、ノート同士が重なって取り出しにくくなるのも防げます。
自宅や職場での机上整理アイデア
自宅や職場では、立てて収納し、サイズごとに定位置を決めると迷いません。A5用、B5用と並べて置くだけでも視認性が上がり、「どちらを使うか」を瞬時に判断できます。探す時間が減るだけで、作業への入りがスムーズになり、結果として集中力や作業効率の向上にもつながります。
よくある質問とその回答(Q&A)

Q1. A5とB5、どちらか一冊だけ選ぶならどちらがいいですか?
A. 持ち運びを重視するならA5、書く量や情報整理を重視するならB5がおすすめです。ただし「一冊で全部こなそう」と考えると、どちらを選んでも不満が出やすくなります。
外出先でのメモや思考整理が多い人はA5、机に向かって学習や記録をする時間が長い人はB5、というように、自分の生活シーンを基準に選ぶと失敗しにくくなります。
Q2. A5とB5を併用すると、荷物が増えてしまいませんか?
A. 一見すると増えそうに感じますが、役割を分ければ結果的に無駄なノートが減るケースも多いです。用途が曖昧なノートを何冊も持つより、A5とB5を明確に使い分けた方が、持ち歩く量も管理の手間も減りやすくなります。
Q3. 手帖があれば、ノートは必要ないのでは?
A. 手帖は時間や予定を管理する道具であり、思考や情報を自由に広げる場所ではありません。手帖だけで完結させようとすると、書く内容が窮屈になりがちです。
ノートを併用することで、「決める場所」と「考える場所」を分けられ、結果としてどちらも使いやすくなります。
まとめ:A5とB5を知ればノートの使い方が変わる

A5とB5は、どちらが優れているかを競うためのサイズではなく、「どう使うか」で価値が決まる道具です。
サイズの特性を理解し、役割を分けて使うことで、ノートは単なる記録用の紙から、思考と行動を支える実用的なツールへと変わります。
小さな違いに見えるサイズ差も、使い方次第で日々の書きやすさや続けやすさに大きな影響を与えます。
A5は持ち運びやすく、考えをまとめたり、気づきを残したりするのに向いたサイズです。一方B5は、情報を広く受け止め、学習や仕事の内容をしっかり記録する役割を担います。
どちらか一方を選ぶ必要はなく、自分の生活や作業内容に合わせて役割を持たせることが、ノートを無理なく使い続けるコツです。
まずは難しく考えず、A5とB5を一冊ずつ試してみてください。実際に使ってみることで、自分にとって書きやすい場面や、しっくりくる役割分担が自然と見えてきます。
正解を探すのではなく、自分の思考や行動に合った使い方を育てていくこと。それが、ノートを長く活用するためのいちばん確かな方法です。

